時間が経った

溢れた白い吐息、

触れた肌の冷たさに、

冬の訪れを知る。


君がいなくなったのは、

春か夏、秋でないのは確かで。

無情な時間経過に呆然としつつ、

けれどあの日から、

私の時間は止まったまま。


目の前に君がいない。

君の背中が見たいのに。

君の背中に守られたいのに。

──それが私の、幸せだったのに。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る