謝罪&13話 意外と……

【お詫び】

いつも僕の小説を読んでいただきありがとうございます。

どこかの話で毎日投稿といいましたが、この状況で無理ですぅ。

更新が遅れてしまい申し訳ありませんでした!

一応言い訳をさせてください。

この情勢の中、映像配信授業が始まり、課題の処理に追われていたのが一点。

もう一点は普通に体調を崩していまして、常に頭痛がしてまして、それが治るまで電子機器に触れなかったため、更新できませんでした。

本当に申し訳ありませんでしたぁ!


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ラインで呼び出され、「飲み物買ってくる」と周りに嘘をつき、自販機の前で待っているであろう先輩のもとに向かった。

「あ!蒼君」

呼び出してきたのは、矢板先輩だ。なんだかんだあって、一時期恋人のふりをしていた。

「なんですか?まだ最終戦があるのでなるべく早くお願いします」

「蒼君、二十人に告白したって本当なの?」

出たよ、二十人事件。誰が流したかもわからない噂のおかげで、少なくとも同学年の人たちからは白い目で見られているのだ。

「なんでですか?」

急にこの話題を出してきて、何がしたいのか真意が不明なので、とりあえず普通に返しておく。

「なんか、一年の女子たちがずっと噂してるよ?」

「そうなんですか。わざわざそのためだけに?」

「告白したの?」

こうやって聞いてくるだけありがたい。噂の真相も確かめず、「みんながいってるから」「みんなそう認識しているから」そういう理由で、僕と関わる人は激減した。

馬鹿な男子は「二十人事件の犯人」と俺のことを呼び、あほな女子は「女たらしだ。近寄ると妊娠するから近寄っちゃダメ」と言っている。

保健体育の勉強して来いよ。

「するわけないですよ」

「本当かなぁ」

「先輩だって知ってるでしょ。僕が女嫌いなことを」

「確認よ。確認。英語で言うとカクニン」

「ばりばりの日本語だし。普通に告白するわけないです」

「だよねぇ。じゃあこの後の最終戦、応援するから頑張ってね」

「ありがとうございます」


「悪い、自販機前で飲み干してきちゃった」

「それより戦う相手がで待機してるぞ」

「それはやべえ」

試合相手を待たせることは失礼にあたる。と思う。


「いまから最終戦始めるぞー」

顧問の和木先生の声がテニスコートの周りまで響く。

「正審は俺と、副審は一番審判が得意な奴やってくれ。それ以外の奴らは応援な」

「私がやります」

そういってコートに入ってきたのは矢板先輩。

なぜかニヤニヤをしている。

「なあ光樹、なんで先輩が?」

「さあな。大体は予想つくけど」

「まあ審判は誰でもいいけど、誤審だけはしてほしくないな」

「そうならないようにちゃんとプレーしよう?蒼」

「あ、ああ」

少し悪意のあるような言い方だった気が……。


「これから、番手レギュラー決定戦 二十一試合目 最終戦を行います」

礼、という掛け声で挨拶を済まし、じゃんけんをしてトスを行う。

「竹下、梶田ペアがサーブ。宮原、田村ペアがレシーブです。それでは一分間の乱打を行ってください」

敵と最後の調整としてラリーをするのが乱打だ。前衛同士、後衛同士でラリーをする。

番手レギュラー決定戦、最終戦 決勝 ファイブゲームマッチプレイボール」

正審のコールがうるさいくらいに響き渡る。


「よし、先に僕がサーブ打つな」

「いいぞ蒼。一発で終わらせてもいいからな」

「やってやろう」

地面に複数回、ボールをバウンドさせリズムを作り、ボールを上げる。

(まずは流れを作っていこう)

上げたボールが落下してくる。ラケットで落下してきたボールを叩く。

パコーン、という大きな音を奏でて、かなりの速さで相手コートに飛んでいく。

入ったかどうかは、副審を見ればわかる。副審がネットまで走ってくればインであり、手を上げたらフォルトである。それを見た正審が「フォルト」とコールをする。

(よし、副審が走った。入った!)

副審がネットまで寄っていく。

入ったボールはパコーンといい音を奏でて、明後日の方向に飛んでいく。

「アウト」

よっしゃぁぁぁ、と光樹と蒼がハイタッチする。コートの周りもサービスエースでどっと沸いていく。


点数を取ってはとられを繰り返し、ファイナルゲーム(七点先取)にもつれ込む。

「デュース」

ここからは二点を先制したほうの勝ちとなる。

ここでサーブはまさかの僕。

「最後二回はサービスエースな」

まぶしいくらいの顔でとんでもない要求をされた。

だが調子に乗っているので「やってやる」とその要求をのんだ。


地面にボールをバンドさせ、ボールを手から離す。

ふくらはぎくらいの高さに来たボールをラケットでこすりつける。

横回転を含んだボールは山なりに進んでいき、ネットを超え相手コートで地面に落下したボールは、横回転でそのまま転がっていった。

当然相手はバウンドしなかったため打ち返せず、一点リードした。


「最後は上からの強烈なサーブで終わらせる」

ボールを上にあげ、ラケットで叩き、加速したボールは相手のコートに、吸い込まれるように飛んでいき……。



「お疲れ様、光樹」

「惜しかったな。」

「あぁ。普段からもっと練習しようと思った」

疲労でおかしくなっているのか、光樹がげらげら笑いだし、つられるように蒼も笑いだす。

「びっくりしたわ、勝っちゃうなんて」

「ほんとだよな。僕もびっくり」


蒼が放った強烈なサーブは入ったが、正審はフォルトと判定し、蒼は審判と揉めていたのだ。最終的にやり直しになり、その後、蒼がイラつきスマッシュを決めて試合が終わったのだ。


振動音がする。


LINE 15:22

 土井七菜「ひっさしぶりー」


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あとがき


本当に更新が遅れて申し訳ありませんでした。

土井七菜……誰でしょうか。気になる方は次回作をお読みください!

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