第4話 光樹君、死にたいようだね。
「じゃあ委員長やりたい人ー」
今日は4月10日、クラス委員決めと部活勧誘がある日。午前中でクラス委員を決め、午後に在校生が新入生を部活勧誘をする。
(本を読みたいから、図書委員でもやるかな)
「じゃあ次、図書委員やりたい人、2人」
「はい」
手を挙げて立候補する。図書館でカウンターに座って貸し出しと返却の手続きをするだけだ。
「じゃあ決まりだなー」
え?
図書委員 ・梶谷 ・朝霞
誰だ?朝霞っていうやつは。
「蒼君。委員会一緒だね。」
「お前誰......って、あ、咲良?さんか。」
「結局、一緒の委員会になったね。」
「あ、ああ。」
女子と一緒の委員会なんて。嫌だ。無理無理無理無理無理。でも今更辞退するのも......。
「そういえば、蒼君。女嫌いなんだってね。」
「なんでそれを......。」
「C組の光樹君から。」
あいつぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ。あったら放送に乗っけられないようなことしてやる。そう怒っていると
「なんで嫌いになったのー?」
「黙れ。その話をしないでくれ......。」
「わかった。じゃあ、これから一緒に図書委員よろしくね。」
「誰にも言わないでくれよ。」
「わかった。その代わり......。」
委員会も無事?決定し、お昼の時間になった。
(とりあえず、弁当食ってから光樹のやつを問い詰めなきゃ)
「あの、光樹いますか?」
「ん?なんだい。」
「ちょっとこっちに来て」
教室から空き教室に引っ張っていき、
「お前なぁ、なに人に言ってくれてんねん。」
「あ、ばれちゃった?」
「ふざけんよ本当に。しかもそいつと同じ委員会になっちゃったし。」
「朝霞と同じ委員会か。うらやましいな。」
なんだこいつ、話になんないわ。
「もういい。次言ったら、○○して◇◇◇◇して□□□□□□してやるからな。」
「蒼パイセン。まじすんませんでした。」
「わかればいい。それより、午後の部活勧誘で、なんか目をつけてる部活あるのか?」
「俺はソフトテニス部かな。女子の揺れるおっぱい見たいし。」
「お前、女子に刺されればいいのに。」
ピンポンパンポーン
「一年生の生徒は、講堂に移動を開始してください。」
「光樹、放送がなったから行くぞ。」
「じゃ、いきますか。」
講堂につくと、裏で上級生が部活勧誘の準備をしていた。
準備をしている上級生の中に、矢板先輩がいるのを、蒼は見逃さなかった。
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