悲鳴の詩
1人、また1人、僕らは傷つく仲間を見逃している。あるいは見逃しているフリをしているだけかもしれない。本当はちゃんと見ているのに、聞いているのに、何も出来ないから何もしないのかもしれない。そしてそれは罪深い事なのかもしれない。
慰められない僕と、傷ついたあなた。無色の涙は音もなく流れて、ひび割れた花瓶の中に溜まっていく。いつからだろう? 水面が膨れ上がってきたと感じた時には、もうおしゃか。
だからおねがい、怖い時はろうそくに火を灯してください、痛い時は絆創膏を貼ってください、寂しい時は詩を聴いてください。
愛を与えられるかは分かりませんが、それでも結局、人は人のことが好きで、もっと言うと、僕はあなたのことが好きなのです。
人間賛歌。
辛く生きることは、優しく死ぬことと同義かもしれないけれど、僕は、もうそれを信じない。
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