Episode3 私にしとけば?
「あんたさ、何回私に相談するわけ?」
「仕方ないだろ。頼れる人が君しかいないんだから」
彼女は軽くココアをすする。
「何回も何回も彼女とあったことを大事件かのように相談してきて…
大体今回だって彼女の帰りが遅い〜
みたいな話でしょうが」
「気になるから仕方ないだろ
大体そういうのお前詳しいじゃん」
「そういうの詳しいってどういうのよ」
「でさ、実際浮気してると思う?」
「知らないわよ。」
彼女はため息つく。
「もう、私辛いよ。
何回もこんな話を聞かされて」
そう彼女がつぶやいた。
「毎回幼馴染だからってあんたの話聞いてるけどもうお互い大学生。
そろそろこういう相談、終わりにしない?」
僕は何も言い返せない。
「あぁ、今まで、悪かったな。
お会計は俺しとくから」
今すぐにでもこの場を離れたかった。
「私達、もう別れない?」
「あんた最近元気ないけどどした?」
「いや、別に」
「私にいってみな?幼馴染でしょ」
「もう相談は終わりにしてくれって言ったのお前だろ」
「それはそうだけど...」
「でも気になるじゃん!」
「ここは私に相談してスッキリさせとこ」
「分かったよ、、、
彼女と別れた。」
◇ ◇ ◇
「彼女と別れた。」
やっと来た!このセリフ
「そうなんだ。何かゴメン」
「別にいいよ。」
「ねぇ、そんな嫌なことも忘れられる方法聞きたい?」
「それはね、私と付き合うの!」
「えっ、、」
「お前何言ってるの?」
「何言ってるか分からない?
君も鈍感だな〜
だ、か、ら、私と付き合おうよ」
「その意味が分からない」
「君馬鹿なの?言葉のまんまだよ。
昔からずっと君のこと好きだったから」
照れてる、照れてる。
「いいなら間接キスしよ
このペットボトル、飲んで」
そう言って渡したペットボトルのお茶を見つめる。
「早く。間接キスしよ」
「フフ、間接キスしちゃったね」
「これから、よろしくね。」
彼が彼女と別れたと噂で聞いたときはチャンスだと思った。
今なら彼が弱ってる
そんな卑怯なことをしてでも彼と付き合いたかった。
「恋愛ってそんなもんでしょ」
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