24 朝からイケナイことしちゃう?

 朝、目が覚めると。


「おはよう、翔ちゃん」


 そばで頬杖を突いて、僕を見つめる灯里さんがいた。


「お、おはよう、灯里さん」


「うふふ」


「何を笑っているの?」


 僕が問いかけると、灯里さんはプチ、プチ、とパジャマのボタンを外す。


 そこから、むっちりとした谷間が覗く。


「あ、灯里さん?」


 戸惑う僕の指先をつまむと、灯里さんはそのまま、自分の谷間に差し込んだ。


「えっ」


「どう? お姉さんのおっぱいは」


「いや、その……温かくて、柔らかいです。あと、肉圧もすごくて……」


「そこは肉圧じゃなくて、乳圧って言うの♡」


 灯里さんはそう言って、僕の指をゆっくりと前後させる。


「んっ、あっ♡」


「ちょ、ちょっと、朝からやめてよ」


「だって、翔ちゃんのことが好きだから」


「ス、ストレートに言うなぁ」


「じゃあ、お姉さんの胸で温めて翔ちゃんの指先を……」


 パクっと。


「あっ」


 灯里さんは僕の指を軽く咥えながら、少しずつ舐める。


「お、おい、何するんだ」


 僕が言うけど、灯里さんは無視をして、優しくちゅぱちゅぱと僕の指を舐める。


「……あっ。翔ちゃんの指、おいちい♡」


「赤ちゃんか、あんたは」


「え、赤ちゃんごっこがちたいの?」


「おい、マジでやめろ、クソお姉さん」


「とか言って、本当は嬉しいくせに。ドMの翔ちゃん♡」


「へえ、そんなこと言っちゃうんだ?」


 僕はむくりと起き上がると、灯里さん胸をつねった。


「あッ!?」


 灯里さんは目元を歪ませた。


「ちょ、ちょっと、痛いよ」


「いたいけな弟分の僕をいじめた罰だよ」


「お、弟じゃなくて、彼氏でしょ?」


「へえ、可愛いこと言ってくれるんだね」


 ぎゅうううぅ。


「んあああああぁ……や、やめて」


 灯里さんは言うけど、日頃から好き勝手にされているので、僕は仕返しをやめない。


「ねえ、ちょっと待って、先っちょはダメ……」


「そうなんだ」


 ぎゅっ!


「うああああああああああああぁん!」


 灯里さんが大声を出してクタッとした。


「……はぁ、はぁ。翔ちゃん、ひどい子ね♡」


「ごめんね、灯里さん。僕ちょっと、楽しいかも」


「もう、変態くん♡」


 息を切らす灯里さんを見て、僕も笑っていた。


 その時、後ろからチョンチョン、と肩をつつかれる。


「えっ?」


 振り向くと、真由美ちゃんが笑顔だった。


 僕は即座に冷や汗を流す。


「ま、真由美ちゃん……」


「おはよう、翔太くん。朝から楽しそうだね」


「いや、これは……ハハ」


「ねえ、真由美。あんたもやってもらいなよ」


 灯里さんが言う。


「え?」


「翔ちゃんにいじめてもらいな♡」


「いや、それは……」


「……うん、そうだね」


「真由美ちゃん!?」


 真由美ちゃんはスッと胸を前に出す。


「小さくて、いじめがいがないだろうけど……どうぞ」


 真由美ちゃんは頬を赤らめて言う。


 僕はゴクリ、吐息を呑みつつ、真由美ちゃんの胸をつねった。


「あっ……」


 真由美ちゃんの体がピクンとする。


「……ねえ、ちょっと。何かあたしの時よりも優しくない?」


「えっ? そんなことないよ」


「ねえ、真由美。どうなの?」


「んっ……翔太くん、優しい」


「ほら、やっぱり~」


「灯里さん」


「何よ?」


「ちょっと集中したいんで、黙っていて下さい」


「何よ、もう~!」


 背後で喚く灯里さんを無視しつつ、僕は真由美ちゃんの小さな膨らみをつねって行く。


「ね、ねえ、翔太くん」


「ん?」


「あたしも……その……先端を……」


「あ、う、うん」


 僕はドキドキしつつ、真由美ちゃんの先端を、優しくつまんだ。


「はっ……!」


 すると、真由美ちゃんの体がビクビクビク、と震えた。


 そのまま、僕の方に倒れて来る。


「はぁ、はぁ……」


「真由美ちゃん、大丈夫?」


「うん……すごく気持ち良かったよ」


「そ、そっか」


「ちょっと、二人とも」


 呼ばれて、僕と真由美ちゃんは顔を向ける。


 灯里さんは最大限に頬を膨らませていた。


「お姉ちゃんを仲間外れにするとは、何事か」


「あ、存在を忘れていた」


「翔ちゃん? もぐよ?」


「怖いな」


「お姉ちゃん、落ち着いて。そんなことをしたら、お姉ちゃんも困るでしょ?」


「うん、困るぅ~! だってあたし、もうこのご立派さまの虜だもの~!」


「その言い方はやめてよ」


「けど、真由美。あんた処女だったのに、よく大丈夫だったわね」


「う、うん。最初は苦しかったけど……もうちゃんと、翔太くんの形だから」


「ま、真由美ちゃん……」


「ちょっと、知らない間にあたしの妹がめちゃエロくなっているんだけど。ちょっと前まではあんなにウブっ子だったのに」


「お姉ちゃん、私も成長しているんだよ」


「けど、おっぱいはいつまでも小さいままじゃん」


「は? ひっぱたくよ?」


「やだもう、怖い~」


 むぎゅっ。


 後ろから豊満な胸が触れる。


「ちょっと、お姉ちゃんばかりズルい」


 むにゅっ。


 前から可愛らしい胸が触れる。


「あ、このサンドイッチ、久しぶりだ」


「これが朝ごはんよ♡」


「そんな訳ないでしょ」


「二人とも、あまりケンカしないでね」


「じゃあ、翔ちゃんが……」


「ちゃんと私たち姉妹を可愛がってね?」


「えっと、じゃあ……」


 同時にぎゅっ、と。


「「ああああああああぁん!」」


 朝から姉妹のユニゾンが響いた。







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