レッスン3 ストーリーを作ろう① 見せ場ポイント法

先「さて、ある程度根ネタだしが終わったら、次はストーリーの作り方ね」


み「魅力的なストーリーを作るにはどうすればいいのでしょうか?」


先「まあ、正解はないからね。人によってストーリーの作り方に関してはかなり差があるんじゃないかしら」


俺「正解みたいなものはないんですかね」


先「創作の世界は自由の世界。多様性があるからこそ、人は飽きずに新しい物語に出会って、楽しむことができる。正解という存在は逆に多様性を失くしてしまうのではないかしら?」


マ「しかし、それは初心者には厳しい世界だなぁ」


先「でも模倣をすることは学習のうえで大切なことよ。そして慣れてきたらそのうえで自分なりのアレンジを加えればいい」


み「なら、まずは先輩のやり方が聞きたいです」


先「もちろん! 私のやり方、ちょっと発表しましょうか」



〈レッスン3〉 「ストーリーを組み上げよう①:見せ場ポイント法」


先「あれからネタ出しはできたかな」


み「まだ途中ですけどとりあえず行けるところまでは」



白紙メモ⑤


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(書きたいのは?)

・戦う女の子:キャラ

・お姫様を救うヒーロー的なことをする:ストーリー

・ならお姫様も:キャラ

・和風がいいな:舞台設定

・でも古臭い感じは嫌:舞台設定

・敵はイケメン。ぶっ○す!:キャラ


(ネタだし)

戦う女の子 ← ・どんな女の子? 性格は? 見た目は?

         →黒髪のセミロングで真面目な17歳

        ・何を使うの?

         →刀を使う

        ・どうやって戦うの?

         →剣術……だとちょっと弱いから、そこに呪術を混ぜる

          魔法剣士的なイメージで



お姫様を救うヒーロー的な ← ・何から救うの?

                お姫様を狙う敵

                具体的には姫を目障りだと思う公的機関

               ・どうやって救う?

                閉じ込められているところを助けに行く

                呪術によって封印された孤島?

               ・格好いいヒーローって?

                王子様! じゃわかんないから、とりあえず

                お姫様は自分を守ってくれる護衛の彼女が

                格好いいと思っている


お姫様 ← ・どんな女の子? 性格は? 見た目は?

       銀髪のロングで、ロマンチストな17歳

       性格はめっちゃ優しい。けど立場的に危険視されている

       彼女の中には一般的に世間から疎まれる、人類の敵が使う

       力が宿っている。

      ・主人公とどんな関係?

       幼馴染。ただし4年前から会えていない。


和風がいいな ← ・そもそも和風って何!?

古臭い感じは嫌 ← ・着物とか忍者とか、日本っぽい要素

           を出しつつ、現代、未来っぽい世界観

           ……機械を出せばいいかな?

           →時代は過去ではなく未来設定に近いカタチにする。

            当たり前のように車とか機械とかが出る一方で、

            社会情勢は平和から再びの戦乱へ。呪術の存在が

            一般的に知られて、その存在によって世の人々に仇為す

            〈おそろしきもの〉が出る世界


敵はイケメン! ← ・そもそも敵と味方が相対する理由は?

           お姫様を助けるので敵は公的機関。その機関は

           〈おそろしきもの〉を殺す機関であり、お姫様は

           その敵の力を何らかの理由で宿してしまった。


          ・どんなイケメン? 性格は?

           敵は主人公のお兄さんにします。仕事人。

           殺すべきを殺す。を徹底する。

          ・主人公とどう出会って。戦いになる?

           兄なので出会いは必要ない。お姫様を狙う兄と

           お姫様を守りたいと思う主人公の戦いになるはず。

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先「めっちゃ作りこんできたねー」


み「これ以上はちょっと」


先「確かにこれは最初にやるべきことだけど、この設定で必ず通さななきゃいけないわけじゃない。ストーリーを作る中で変更はしてもいいの。大切なのは読む人に楽しんでもらえるような本にすることよ?」


み「はい……!」


先「さて、じゃあ、早速ストーリーを作っていきましょうか。私が教えるのは、とりあえずお話の中で何を見せ場にするのか、物語の大枠を決めてから細かな流れを決める方法よ」


俺「見せ場を先に決める? 1から順に作っていかないと組みあがらないんじゃ」


先「まあ見てて。これから説明するから。じゃあ、みかんちゃん。まずあなたは何を見せ場にしたい? どんな場面を必ず書きたい?」


み「ここにメモしていけばいいんですね」



白紙ストーリーメモ①

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書くべきもの

・ 世界観の説明

・ 主人公とお姫様の馴れ初め

・ お姫様が孤島に1人監禁されているところを主人公が再会しに来るシーン

・ 公的機関と兄の襲撃。

・ 主人公と兄との戦い。

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み「この5つは必ず書きたいです」


先「なら書きましょう! ここに書いたものは創作におけるいわゆるチェックポイント。このシーンを必ず通過するようなイメージで創作していくのよ」


み「でもそこからはどうすれば」


先「ここからはちょっとメモを変えて」


白紙ストーリーメモ②

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書くべきもの

1 世界観の説明をしながら主人公とお姫様の馴れ初め

2 お姫様が孤島に1人監禁されているところを主人公が再会しに来るシーン

3 公的機関と兄の襲撃。

4 主人公と兄との戦い。

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先「例えば私なんかはこのような流れにして、今↓の矢印のところが大きく空白になってると思うのだけれどその中に『いつ』『誰』が『どこ』で『何』をするというのを考えているわね。例えば」



白紙ストーリーメモ①

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書くべきもの

1 世界観の説明をしながら主人公とお姫様の馴れ初め

↓・過去、主人公がお姫様と一緒に呪術の勉強をしている。ここで呪術の説明

↓・過去、お姫様が監禁されることになる

2 お姫様が孤島に1人監禁されているところを主人公が再会しに来るシーン

↓・現在、島の奥地で封印措置を受けていたお姫様と再会

↓・自由を求めるお姫様に、ここを脱出しようと宣言。多くの敵を作ることに

3 公的機関と兄の襲撃。

↓・主人公が島での作業の途中突然の襲撃を受ける。

↓・兄との決戦の地。脱出のためには必ず殺さなければいけなかった

4 主人公と兄との戦い。

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先「簡単にやってみるとこんな感じで、見せ場と見せ場の間に起こる出来事を簡潔に並べていく。これも最初は順不同でいい。必要に応じて入れ替えればいいし、本当ならもっと詳しく、具体的にネタを出せると、話のイメージもつきやすいんじゃないかな」


み「なるほど……これは苦労しそうですね」


先「ノベルの執筆はストーリー作成が命。ネタ出しとストーリーをいかに魅力的にできるかが勝負よ。そう言う意味では、この作業だけで作品の生き死にの半分は決まるね」

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俺とみかんとマッスルの執筆奮闘記!:ノベルの書き方編 とざきとおる @femania

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