こんにちは。
エピローグの完結、おつかれさまでした!
私自身はパソコンにも人格があるんじゃないかと錯覚してしまうぐらいの性質ですので、ましてアンドロイドなら人間と同様に接してしまいそうですが、一方で冷静にそれは疑似人格・疑似感情だと断じて疑わない人がいるのも理解できます。そういう意味で、エピローグでシリル(ミラ)に両親が出てくるお話が面白いなあと思いました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
久里 琳様
コンピュータ、性格ありますね! しかもちょっと意地悪な。ここぞという時に機嫌を損ねるんですよね。
余談ですが、将棋でAIと対局する「電王戦」でのドキュメンタリーの予告で棋士のどなたかが「機械だと分かっていながらついその気持ちを汲んでみたくなった」と言った様な事をおっしゃっていました。番組自体は見損ねて悔しい思いをしましたが。
弦造、五十畑、宮木と言った開発側の人間にはシリルの“心”を脳機能上の働きだとみなす傾向が強く、ハルやシリルの級友といったアンドロイド技術に知悉のない人たちはシリルに“心”があると「感じている」ようです。
もちろん人により揺らぎはありますし、伊緒や希美代といった例外はありますが。
久里さんがおっしゃる通り、シリルにとって弦造は本来「マスター」で、ハルはその妻ですから、うーん、「奥さま」?とでも呼称すべきかとも思いましたが、シリルがWraithに汚染され“心”が生まれた際に、ミラの感情プログラムの影響もあって、二人を両親と認識したのではないか、という理由をつけてシリルは弦造とハルを父、母と呼んでいるのだとしました。ちょっと苦しいかな……
うーん、また調子に乗って長文になってしまいました。失礼いたしました。
またのお越しをお待ちしております!
レイスがミラを母体として発生させたシリルは偽りでいいから伊緒の側に立ちたいと願い、今や独立したカウンセリングプログラムのミラは自分の存在は偽りだと最後の役目を果たして消えた。
いい奴たったかはさておき、ゲンゾウの存在感がでかかったですね。ナイスおやじ!
偽りのミラから生まれた偽りの階乗であるシリルは、人間からすればバグでしかないのだけど、時代の転換、ゲンゾウが言いさしたこれからの未来がぱっと開けるようないいラストでした。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
三か四角様
こんばんは。
このように長いお話をここまで読み込んでいただき感謝の念に堪えません。本当にありがとうございます。
“心”を持ったイレギュラーな存在であるシリルが偽りの星灯火を希求するのとは異なり、ミラがデリートを希望するのはカウンセリングプログラムの正しい挙動のひとつなのです。治療が完了したら自らは不要になったと申告して削除してもらうのですね。なんだか悲しいプログラムです。
弦造の言うことはいちいちもっともで合理性があるのがまたなんとも憎らしいところではありますが、その一方で今現在の向こう側まで予見していたようにも見えるあたりに底知れないものを感じますね。
“心”を持ってしまったアンドロイドたちの未来が那辺にあるか。このスケールの大きなお話もいつか書かなくては……
現状ではここでひとまず筆をおいてはおりますが、いずれまたスピンオフなり続編なり公開した折にはどうぞお立ち寄りください。