あとがき(エピローグ2.まで終えて)
こんにちは、こんばんは、もしくはおはようございます、あるいは初めまして。長倉冬青です。
此度ようようの思いで「エピローグ2.落陽」まで完結するに至りました。設定集などを含めればこれでちょうど100話になります。
ここまでお読みいただいた皆様に深謝いたします。
以下にこれらの作品についてご案内いたします。(若干のネタばれあり。ご注意を!)
「プロローグ1.最後の笑顔」については本編に組み入れようかと思っていたのですが、何だか雰囲気がとても変わってしまうような気がしたので、こうして前日譚として公開しました。
「エピローグ1.テロル」についても本来は本編中のいちエピソードであったのですが、宮木が統合安全保障局 実動保安隊(Integrated Security Bureau Operating Guard Corps)であるかの疑念に駆られて不安になる五十畑、という内容は本編といささかかけ離れていましたので、こちらも本編より後の話のエピローグとして公開しました。
「エピローグ2.落陽」についてはふたつの“死”とそれを取り巻く人々の思いを描いてみました。特に深い意味性があるお話ではありません。アンドロイドの心についての考察についてもさほど深く掘り下げられませんでした。今はこれが私の精一杯だと思います。
ただ、五十畑(大人の彼女を指す場合はやはりどうしても五十畑、あるいは宮木と記した方がしっくりきますね)の心境の変化は大きなトピックスだと思います。高校の頃の彼女はシリルの存在を完全に、徹底的に否定していました。それがこのエピローグの最終話では「対抗意識」を燃やすという、ある意味相手の存在を多少は認識し認めるところにまで来たというのは大きな変化だったと言えるでしょう。
この作品、SFではあるのですが、その発想やギミックはとても古臭いものです。
惑星移住、スペースコロニー、単分子ワイヤー、心持つ機械……
これはひとえに私のSF遍歴が’80~’90年代に偏っているからなんですね。しかもその頃よく読んでいたのはさらに古いSFで、特にジョン・ウィンダムあたりだったというね…… あ、でもウィンダム、確かに古いSFですがとても面白いんですよ!(とフォロー)
そうなんです。SFはきっと他のジャンルより常に大きく進化、あるいは変容し続けているのです。
そう考えると逆に最先端のエッヂの利いたSFじゃない、旧いSFを持ち味にして書けばいいか、なんて開き直れました。今となってはこの歳で先端を追いかけるのはもう難しいや、と言うのが本音です。
それに、例えば(比較にするのもおこがましいですが)レイ・ブラッドベリは確かに旧いSFかも知れませんが、今の人が読んでも泣けたり胸動かされる作品に違いないですしおすし。
うん、まあ早く
しかし、みんな「SFは死んだ」って言ってましたけれど、まだまだどっこい生きてますね。頼もしい。
とSFについてダラダラ書いてしまいました。すいません。
今後の「偽りの
エピローグ2.より後数十年後から世界は、そして伊緒もシリルも大きな歴史の波に飲み込まれますが、あまりにスケールが大きすぎるストーリーで創作や公開をためらっています。と言いつつ既に数話、ラスト一話は書き上げたのですが。
ただ、これが完結すると「偽りの星灯火」シリーズ自体も一応の完結をみることになるので、もったいなくて手が出せません。
なので取り敢えずは
また希美代とジルを主役にちょっとしたサスペンスも構想中ですが、これもなかなか思うようにいってないのが正直なところです。サスペンス難し……
一旦は本作については公開をお休みし、上述したスピンオフ作品創作に努めてまいりたいと思います。
拙作でもご縁のあった方々から応援や応援コメント、更には高い評価までいただき本当に感謝しております。
特に@comsic様、
また、@ac23hw様、@Tako_San様、白玉いつき様、ほか、応援や評価を下さった皆様にも深い感謝の言葉を述べさせていただきます。
それと“10/3~ 週刊カクヨム No.20(3つの質問第3弾+連載作品紹介)”
https://kakuyomu.jp/works/1177354054897221146/episodes/1177354054923048127
で拙作をご紹介いただいて以来、定期的な読み手様もついて下さるようになりました。あれ以来PVが途切れた日はありません。読んで下さっている皆様、本当にありがとうございます。
また、私のポリシーに共感していただいた上に掲載をして下さった主催者の戸﨑享様( @femania )にも深い感謝を申し上げます。
すぐに次作が公開できる状況ではありませんが、その間は異世界転移ものの「君のいない夏( https://kakuyomu.jp/my/works/1177354054917918254 )」をどうぞ! これも一風変わったお話になっています。
ところで、本作のあるシーンについて、ほとんどバッサリ書き替えたい衝動に駆られています。こうした方が面白いんじゃないかなあ……? もしかしたら大幅改訂、やっちゃうかもです。
さて、まだ色々言いたいことはあれど、とりあえずはここまでにします。
再びこのシリーズでお会いできることを楽しみにしております!
それではまた!
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