”書く” についての私のスタンスみたいなもの。(3)−1

週末は久々に夫のM夫くんがずっと在宅だったので、ヨム主体にしてました。

あんまり「書いてるふう」だと、読み専じゃないのがバレるから。


さておき、やっと前回の続きを書きます。


これはずっと気になっていることで、「教えてエッセイ」の方で訊いたこともあるのだけど、皆様、いわゆる正書法とか小説作法(あくまで表記のしかたとして)を、カクヨムにてはどのくらい意識してるでしょうか。


私自身がと言ってる意味は、自分が「どうすべきか」みたいな意味でありまして。

私はこういうところに登録するのは初めてで、皆さんの書くものを見た初っ端っから「どうするのがいいんだろ?」って迷って、今でも迷ってて、結果としてあまり一定した書き方はしてきませんでした。


もちろん、商業出版されている小説本と同じに書いておくのが一番無難というのはわかってます。


じゃあ、なぜ迷うのか、ですけど。

個人的な変遷から行っていいですか? 長くなるけど(笑)



まず、学校で作文の書き方を習います。


読みやすいように、句読点を付ける。

改行のあとや段落の頭は一字下げる。(例外的に『「』が頭に来る時は下げなくていい)

……みたいなヤツ。

確か、学校の作文では『」』の前にも『。』を付けてたと思います。そうせよと習ったのかどうか不明だけど、習慣的に。



次に、広告業界に就職して、上記が全部ガラガラと音を立てて崩れ去ります。


何でもアリというか、文字組みをデザインやレイアウト優先でやることの方が多いので、ライターの意向の入る余地はないです。特に新人のころは。

文章をぶつ切りにして、さらに1行ずつ空けるとか、行をセンター揃えするとか始まったら、表記の作法なんて吹っ飛びますし。

一番ビックリしたのが、デザインのラフに正方形が数個並べてあって、その中にきっちり収まる文字数で書いてくれっていうオーダーが来た時(もちろん一字下げはなし)。確かに、デザイン的な仕上がりはすごくきれいでした。


だんだんそういうのが当たり前になっていくと、「段落の一字下げ」とか頭の中から完全になくなります。


パンフレットやら雑誌やらの編集モノなどで長文を書く時はまた別ですけど、その場合は新聞記者が使う「記者ハンドブック」なるものを渡されて、これに準じるように、と。


見てみると、

『」』の前には『。』は入れない。

逆に、『」』のあとに『。』が付く場合がある。


「???」となっていると、先輩が一言、「新聞とか、普通の小説の本とかちゃんと見てみ? そうなってるから」と。


気をつけて見てみると、確かに!!

それすら、今まで気づいてなかった!!


あとは、広告文で使っていい漢字、使わない方がいい漢字について。

新聞と同じように常用漢字しか使わない(今は多少緩和されてる?)とのことで、「広告は文芸作品じゃないからね」って言われました。


でも、それはいいんです。

広告はマスコミとも関連してるので、もともとそっちの基準に合わせておけば、まずほかでは問題は起きないし。NHKの出してる用字用語辞典なんかも(テロップ表記の決まりみたいなの)、辞書的に使えて便利でした。


一方その後、仕事でブログを書くようなことにもなり、WEB上の話になると、ますます作文で習ったような表記方法とはかけ離れていきます。


とにかく読みやすく!


一にも二にもこれ↑。

個人のブログなどは特に、一行ずつ空けるのは当たり前、その一行もできるだけ短く、みたいなのが読まれるコツだって感じでしたよね。

そういうのを仕事でも、デザイナーの意向(外部圧力)じゃなくて、自分自身の裁量でする場合も出てくる。



という流れの中を生きてきて、最後に気づいてみると、私の中で完全に欠落してしまっていたのが「一字下げ」なのです。

自分が小説もどきを書くまでは、一字下げるということに対して「今さら?」的な感覚ですらありました。


紙で読む小説はいいんです。見慣れてるし、その方がいいのはわかるし、何のアレもありません。ちゃんと縦書きで、今やむしろ特別感(?)すらあるなものだと感じます。


でも、WEB上で見るものって、たいてい横書きですよね?

そして、段落があってないようなのも多いし、文の途中で改行してあったりするのもあるし。(もちろん、そうじゃないのもたくさんあります)

そういう変則的(?)な場合でも、文頭だけは一字下げるの!? って思っちゃってました。


これはあくまで個人的な「見慣れないなぁ」という違和感であり、書き方は自由だと思ってるし、ましてや批判してるわけじゃまったくないです。

ただ、ブログとか雑文的なゆるいものはそれまでも見てたけれど、WEB上の小説や「エッセイ」(作品としての)というちゃんとしたのを初めて読んだのがカクヨムで、上記のような書き方に遭遇してちょっと衝撃だったのかもしれません。

ここでは、こういうスタイルなの!?って。


(続く)

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