”書く” についての私のスタンスみたいなもの。(1)

私も、夢として「小説家になりたい」って思ったことがあります、恥ずかしながら。

現実的なことがまるでわかっていなかった、の痛い思い出です。


その後、ひょんなことから文芸的な分野じゃない「書くこと」が仕事になって、これは私の人生の三大奇跡だったかな(もう一つは夫との結婚で、あと一つは今後起こる予定(未定))と思うんですけど、


……こんな私がカクヨムに来た理由。


この話、初めてします。

ぶっちゃけると、出版関係の人とお近づきになれるかも!? っていう動機がありました。

自分のためじゃないです。仕事のためでした。


仕事仲間のクライアントさんが本(実用書)を出したいって言って、こともあろうに、私なんかに相談してきたんです。

私は、ゴーストライターをする約束をして、いろいろリサーチして企画書も書きました(会社には内緒で)。

でも、コネがないんですよね。


一方、その人自身はローカルのテレビにも出ることがあるらしく、いわゆる業界の知り合いがいるというので、出版関係者とはご自分で渡りをつけてくださいね、私も心には留めておいて、機会があれば話を持ちかけてみますから、って言ったんです。


でも、私に機会なんてあるはずないです。今は地方に引っ込んでるので、なおさら。


そして、その人が本当に真剣に出版したいなら、自分でチャンスをつかまえる努力をするだろうし、つかめなかったらそれまでの話って思ってました。


で、案の定なかなか進展しない中、もし私が機会をつかめるとしたら? ってふと考えた瞬間がありまして、そこで思いついた一つがこういう投稿サイトでした。


まったく知識も情報もなかったのでアレですけど、漠然と、「出版したい人いませんか〜」「コンテンツ探してます〜!」的な人との出会いがあったりするかな? なんて、バカみたいに考えたのでした。


いえ、わかってます、バカ過ぎたって(笑)

登録してみたら、ここには出版したいけどできない人が山ほどいて、仮にコンテンツを探してる人がいたとしても、大っぴらに募集してるわけでもなく、逆に厳格なコンテストなぞあったりして、そんなカンタンな世界じゃないってよくわかりました。すみません(汗)


まあ、でも、登録して徘徊してみて、すごく楽しそうだなって思ったのです。

それで、ほどなく方針転換して、私もブログでエッセイ的なものは書いていたので、これからはこっちでそれをしようかなって気になりました。

変わり身、早かったです(笑)


なんでこの話してるかって、理由がいろいろあり過ぎて自分でも困ってるんですけど、一つは、皆様が小説など作品を書く理由って何だろう? って時々考えてて、ぜひ訊きたいなって思ってました。


いえ、私が気になってるのは、名前です。

つまり、名前を売りたいとか、有名人になりたいとか、そういう気持ちってありますか?

小説を書くという意味では、それは本を出すとかそういうことにつながるのでしょうけど。


ちなみに、上記のその人はお医者さんなんですけど、自分が臨床で得た経験が同じ悩みを持つ人の役に立つと確信したので、それを広く知ってもらいたいっていうことでした。


で、自分はどうだろうって考えるに、私だったら顔出しはもちろん、名前も出したくないってことに気づいたんです。

単純に、人前に自分を晒したくないのもあるし、何かで名を成しても、それに見合う活躍を続けていく自信がないです。だから、すぐに「あの人は今」のネタにされること間違いなし。。。

まあ、これは、名を成す何がしかの才能がないから思うのかもしれなくて、コンスタントに活動できる何かの才能や自信があったらまた違うのかもしれないけど。


私のライター友だちが、以前、書いたものが署名入りで掲載される仕事を得て、自分の父親にうらやましがられたって話をしてました。

彼女のお父さんは、どこかに自分の名前を出したくて、ずっと新聞の投稿欄に投書してたのだけど、ついぞ一度も採用されなかったそうで。


それを聞いた時も、そういうもんかなぁって思ったし、友だちが署名入りで仕事するって話も、おめでとうとか言ったけど、自分だったら遠慮したいなって思ったものです(笑)


私はむしろ、ゴーストライターがやりたい!


思えば、自分の仕事はそんなようなもんなんですよね。

ポスターやチラシや新聞広告や、パンフレットやコミペや機関誌や、編集冊子ものなど、自分の書いたものはたくさん世に出てきたけど、ただの一度も名前なんて載りません(制作会社として社名くらいは出たりするけど)。

それでも十分に満足してて、ただ書くことができるだけでいいと思えるのです。


小説を書いてる皆様は、どうなのでしょう?


私も間違って、諦めたはずの小説みたいなものをここで書いたりしたけれど、書き上げただけでもうお腹いっぱいで、コンテストに出したのだって記念出品みたいな感じです。

あるとすれば、それはもちろん少しでも多くの人が読んでくれたら僥倖です! くらいな気持ちです。

だって、書くのって、けっこう大変ですよね(笑)。だから、読んでもらうと、そのご褒美をもらえた、みたいな?


もちろん皆さんも、名前を売りたいかどうかは別にして、読んでもらいたいっていうのが一番なんでしょうけど。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る