J-popの系譜っぽい話。(by 素人)

つい先日、シャ乱Qの『シングルベッド』という曲と絡んだ思い出話を書いたのだけど。。。


昔、この曲を聴いていた時は、私の認識では歌詞の中の「俺」はつんくさん本人でした。

まだバンドが売れないころに付き合っていた彼女がいて、売れてないから生活も慎ましくて、安いアパートの狭い部屋の狭いシングルベッドの上で、バンドが売れる夢を二人で見ながら抱き合ってるっていう妄想だったんです。


彼女の方も、まだ売れてないけど一生懸命頑張ってる彼(つんくさん)を心から応援してて、実際、彼を何らかの意味で支えているような、何があってもそばにいるねみたいな、心強く、かつ心安らげる援軍なんですよ。

小さいシングルベッド の上で、彼に抱かれながら同じ夢を見てる、みたいな。


そして、彼もそんな彼女を心から愛して、とても大事にしてるし感謝してる。

どんなに倹しい暮らしでも、こういう関係性で二人寄り添っている感じがいいなと、憧れてもいました。


彼が売れた時に、すれ違いでも起きて別れちゃったのか、それともなかなか売れなくてどっちかが堪えられずに別れちゃったのか、最後は悲しい結末なんだけど。



で、今回、これに絡めたエピソードを書く時に、曲の中の彼のことを「つんくさん」というふうに書こうかと思ったくらいだったんですけど、一応、調べてみました、実話かどうか。


そしたら!

違いました〜〜!!(笑)


はたけさんの作曲で、先に曲ができて、「歌詞どうする?」って感じで後付けで作詞したらしいのだけど、でも、リアリティを追求して体験談ぽく書いたってなってるので、まあ、見事に騙されながら聴いていたわけです。


で、その話の中で、おもしろいなぁと思ったことがあったので、それをちょっと書きます。


実は私が漠然と感じていたのは、昔の歌はわりと大和言葉(易しい言葉)で書かれていて、今の歌はそれに比べると漢字2〜4文字の熟語が増えてない? ってことと、昔の歌はわりと紋切り型の情景を描いていたけど、今は個々人のリアリティにフォーカスしてない? ってこと。


だけど、つんくさんは「今(バンド活動当時)の若いヤツらの詞にはリアリティがない」って思ってたらしくて……その「今」がいつなのかって、多少、時代のズレはあるのかもしれないけど、リアリティ不足の時代があったんですかね??(笑)


さておき、つんくさんはそう言いながら、自分は(易しい言葉で)あの詞を書いたんだから、それはすごいよねって感心したのでした。


あと、今の曲って、詞いっぱい詰め込んで早口なのが多いですよね? 私の中ではミスチルとかがそのハシリだった気がするんだけど。そのへんは、あまり詳しくないので、これくらいで。。。


※ここから敬称略になります。


そうそう、昔どこかで武田鉄矢が言ってたんだけど、彼はユーミンの歌詞を聞いた時に「もう時代についていけない」って感じたんだそう。

それが、「ソーダ水の中を貨物船が通る」って歌詞だったらしい。。。(笑)

(「海を見ていた午後」より)


そして、小室哲哉が宇多田ヒカルが出てきた時に、同じように思ったってのがミョーにおかしくて。

彼は「Automatic」を何度聴いても「何がオートマチックなのかさっぱり理解できなかった」そうで、私はのけぞりました。それは、ダメだわ……って。


え? わかりますよね??

君といると自動的にそう(いう気分に)なるって意味で、いいんですよね!?


え、違うの!?

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