水漏れ事件と隣のオッちゃん。(前)

昨日はちょっとアレだったので、今日は真逆の話をしたいと思います。


まず、なんと言っても、これです!

今日、仕事が入ってきたのだけど、そのメールに、新聞のコラムに載っていたという短歌が添えてあって、なるほど〜〜! と思ったのでシェアします。


『しばらくは 離れて暮らす コとロとナ つぎ逢ふ時は 君といふ字に』


確かに、コ・ロ・ナを組み合わせると、『君』っていう字になる!!


すごい発見だなぁと感心した次第です。。。

(短歌の作品としての評価は、私にはわからず……汗)


前座の話、以上。



本題は、昨日に続きご近所さんがらみで、昔の話をいたします。


結婚する前の一人暮らしの時、いつも残業で遅いのに、たまたま早めに帰宅したことがあって。。。


玄関から中に入ると、明らかにあり得ない音がする。ボタボタとお風呂場の床を水が打つ音。

ひぇ~っっっっ!!!

こ、これは、いま流行のアレに違いない。つまり、ドロボーついでに、ドッカリ上がり込んで、勝手に冷蔵庫のものを食べたり、トイレを使ったり、お風呂に入ったり、あげくのはてに、昼寝までしたりするっていう、アレ!!

今、まさに、勝手に私のシャワーを使ってるのね!?


と、思った私。


玄関に戻り、何かあったらすぐに逃げられるようにカギを開けてチェーンをはずし、一番尖んがった傘を刀のように構え持って、ソロリソロリとお風呂場へ。

しかし、早く気づくべきだった。そういえば、お風呂場の方には、電灯がついてる雰囲気がないんだった。

ってぇことは、いったいナニ?

まさか、水漏れってこと?


一応、それでもドロボーの線も完全に消えてないので、ドキドキしながらバッと電気をつけると。。。


あ”~~~

あわれ、洗面所が水浸し。。。

だったわけだ。


見れば、お風呂場の天井のフタ(?)のようなところの、四角い縁とりのラインから何滴もの水がダンダンダンダンと、こぼれ落ちてきているんでした。

ア然、ボー然。

お風呂場に二つ置いてあった洗面器はカラだったのに、どっちも満水であふれてて、底には黒いドロのようなものがたまってるし、お風呂場の扉をいつも開けておくせいで、お風呂の床で跳ね返った水がお風呂の外のあらゆるところに、ヒザ上くらいの高さまで飛び散っていて、手前の洗面所は一面の水浸し。

気づいてみれば、洗面所の電灯がはめ込まれてる円いラインからも、ボタボタ落ちている。

床の水は、洗濯機の下へと侵入してるし、お風呂の上がり口の木の板も水を吸って膨張。


すべてが、アッチャ~な状態なわけだ。


きっと、上階で何かが起こってるに違いない。

急いで、管理会社に電話。もうこの時間は留守電で、また、地の果てのコールセンターへ飛ばされるのか? と呼び出し音を数えていると、なんと、人が出た!!

天は見捨ててなかった。

事情を説明すると、飛んで来るとのこと。当然です。(結果、飛んでは来なかったらしく、遅かったけど)。


電話を切る前に、上階の人はいるようですか? と訊かれたのだけど、いたら大変。だって、上階の人がいて、騒いでないとしたら、この事件には関係ないってことで、一気にミステリアスなことになるじゃあ、ないですか。

外から見ると窓に明かりは見えません。と答える。


そして、オタク様が来るまで、このまま放っておいていいんですか? と訊くと、部屋の外の共用部分にある水道の元を締めるところがわかるなら、上階の部屋番号が書いてある栓と、念のためにご自分の部屋のを締めてくださいとのこと。


たとえば、自分が101なら、もう一つ締めるべきは201となる。


私は大慌てでPSみたいな扉を開けて、自分の番号と次の番号の二つの栓を締めた。


それから部屋に戻り、お風呂場の扉を閉めて、ぞうきんの束を持って来て、洗面所を拭き始める。電灯の横から落ちて来る水に打たれながら。

水道の元を締めたのに、全然、水の落ちる勢いは衰えずだった。


途中で、上階で足音がし始めて、どうやら帰宅した模様。耳を澄ませてみるも、大騒ぎしてるって感じはなし。

おっかしぃな~。

これは、うちだけで起こってることなの??


やっと、管理会社がを持って登場。

で、お風呂の天井の、水が垂れてるところのフタ(?)を持ち上げると、その隙間から濁った水がザッパ〜〜〜ンとなったわけですよ。

流れてくる、とかじゃないの!

あのコントなどで上から水が塊になって一気にくる感じ。

よくぞ、ボタボタ程度で済んでいたもんだと思った。


上の人が帰ってきたみたいだと言うと、管理会社が階段を上って行ってピンポン。そして、その住人の「部屋が水浸しなんですけど、これは何ですか!?」って叫ぶ声が聞こえてきた。

やっぱり密かにすごいことになってたみたいだ。


結局、上階の洗濯機の吸水ホースの劣化したパッキンの隙間から水漏れしていた、ということでした。

管理会社のオッちゃんは、こういうケースはよくあるので、洗濯後は必ず、ホースをつないである水道の栓の方を締めてくださいって言ってました。


私は、上階の人から二回くらい謝られて、大変な思いはしたけど、実質的な被害はそれほどじゃないので気にしないでください、ってことで、この話は終わるはずでした。

(後日、「入院した娘の代わりに」とお母様まで菓子折りを持って謝りにきた!)


終わるはずだったのだけど。。。(後編へ続く)

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