第9話 私と天使(妹)の夜




ママが帰ってから私と天使(妹)は一緒に夜ご飯を作って一緒に食べた。


そして食器などの片付けをして交代でお風呂に入る。


その後適当にスマホをいじっていたらタブレットでゲームをやっていた妹が眠そうな表情をしていたので、今日ママが持ってきてくれた布団を敷いてあげた。


「お姉ちゃん、今日からは一緒に寝てくれないの?」


妹が上目遣いで指を口に加えて首を傾げながら私に尋ねる。あざとすぎる…あざとすぎるよ…


妹の可愛さに悶えながら私は敷いたばかりの布団を畳んでベッドに横になる。それを見た妹は満足そうに私の横に寝転がってきた。かわいいなぁ…


「えへへ…今日もお姉ちゃんと一緒に寝れる」

「もう、今日だけだからね」

「そんなこと言ってこれからも毎日一緒に寝てくれるんでしょ?」

「甘えないの…明日からは一人で寝るんだよ」


と言いつつも明日からも妹と一緒に寝るんだろうな…と私は思っていた。だってこんなにかわいい天使(妹)にお願いされたら断れるわけないのだから…


そんな感じのことを考えている間、妹はお姉ちゃん、お姉ちゃんとめちゃくちゃ甘えてくる。ほんとうにかわいい…私は何?と聞きながら妹の頭を撫でてあげると満面の笑みでなんでもないと答える。あざとすぎる…そしてかわいすぎる…


そんなやり取りがしばらく続いたので私はしばらく妹に声をかけられても反応しないようにしてみた。すると妹はほっぺを膨らませながら私をくすぐってきた。


「ちょっと、みゆ…お願い……はぁはぁ…やめて……」


妹はくすぐりがめちゃくちゃ上手いのだ。妹にくすぐられて私は抗えずに妹が気の済むまで待つしかできない…


「みゆ…はぁはぁ…お願い…だからぁ…」

「お姉ちゃん感じてるの?すごくかわいいよ」


妹は小悪魔のような笑みでくすぐる場所を変えた。脇の下をくすぐっていた妹の手は女の子の弱いところに移動していやらしい手付きで私をくすぐってくる。


「ひゃっ…ちょっと…みゆ……それは本当に…らめぇ……」

「お姉ちゃん感じてるの?ほんとうにかわいいよ。ほら、もっと感じてもっとかわいい顔して」


妹は調子に乗りくすぐるスピードを上げる。私は抗えずにただ喘ぐことしかできなかった。


しばらくしてくすぐったいのが気持ちいいに変わり始めた頃、妹の手は止まった。


「えへへ、疲れちゃったから今日はこれくらいにしといてあげる」


妹は小悪魔のような表情で言う。絶対わざと止めただろう…


「あーやっと終わった。くすぐったいだけだからやめてよね」

「本当は気持ち良かったくせに…また今度もっと気持ち良くさせてあげるね」

「もうやらせないから」


そう言いながらふらつく足で私は立ち上がり部屋の電気を消して再びベッドに戻る。


その後、寝ようとしたら数分に一度妹が少しだけくすぐったりしてきて妹が眠りにつくまで私は寝れなかった……




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る