第7話 私と天使(妹)とママのやり取り





私と天使(妹)が男の人たちに絡まれた翌日、急遽ママが様子を見にくることになった。


昨日の一件をママに伝えると妹の精神状態を気にして一回様子を見にくることになったのだ。


ママからもうすぐ着くよ。という連絡を受けたので私は妹に伝えて私は外に出てママを迎えに行く。


するとアパートの駐車場にはママの車が止まっていた。


「あ、みこと、迎えに来てくれたの?ありがとう。あ、お米とか野菜持ってきたからよかったら使ってね」


ママはそう言いながら車からお米や野菜が入った袋を取り出す。


「あと、みゆちゃんがいないから今のうちにこれ渡しておくね」


ママはそう言いながら私に封筒を渡す。私は受け取りながら何が入っているか尋ねる。


「みゆちゃんの分の生活費よ。下宿始めたばかりなのにみゆちゃんの食費とかも出すの大変でしょう。少しだけど足しにしてね」

「正直言ってめっちゃ助かるよ…ありがとう。ママ」

「いいのよ。みゆちゃんのことしばらくよろしくね。で、みゆちゃんは大丈夫なの?」

「うん。今はかなり落ち着いてるよ。昨日は割と不安定で急に泣き出したりしてたけど今朝からは落ち着いてる」

「そう。ならよかった…」


ママは本気でホッとしていた。よほど妹のことが心配だったのだろう。


「みことは大丈夫なの。急に絡まれて怖かったでしょう?みゆちゃんに構ってばかりいて余裕なかったと思うからちょっと心配なのよ」

「私は大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」


私はママに笑顔で返事をする。そんな私を見てママは安心したような表情をしていた。

その後外で少し話してから私とママは私の部屋に向かった。



私の部屋に入りママが妹に話しかけるが妹はいつもよりちょっと大人しめにママと話していた。


ママは比較的まともに話せる方だが、やはり私以外の人間相手だとまともに話せないのは変わってないんだな。と思った。


「でもみゆちゃんが落ち着いてて安心したわ…」


しばらく妹と話したママはそう呟く。その後、私を交えて3人で話しをしていると妹の口数も増えてママは嬉しそうだった。


そして、私の下宿先が海の近くだからよく妹と散歩したりしているという話しをママにすると、せっかくだし海沿いをドライブしよう。ということになった。


さっそくドライブしに行こう。ということになり3人でママの車に向かう。


ママは当然運転席に座り私と妹は後部座席に並んで座る。


ママはどっちか助手席来てよ。と笑いながら言うがこのままドライブすることになった。




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