第6話 私の天使(妹)との関わり方




私の天使(妹)とフードコートで間接キ…ではなく食べ比べをした後、私と妹はいろいろな店を回って買い物をした。ある程度買い物してそろそろ帰ろうか。と私が言うと妹が頷いたのでショッピングモールを出て駅に向かう。


駅に向かっている最中、歩道に外国人のような人たちがいた。5人ほどで何か話していた。


私と妹がその人たちの横を通ると外国人の人たちは私と妹を囲んだ。5人の男の人たちに囲まれて私は若干混乱した。


「君たちかわいいね。よかったら俺たちと飲みに行かない?」


私たちを囲んでいた5人のうちの1人が私たちに言う。もしかしてこれが俗に言うナンパというやつか…と思いながら私は妹の手を強く握る。妹は震えていて私の後ろに隠れるように移動する。


「私たち未成年なので…」


私は早口でそう答えて妹を連れてその場を去ろうとする。すると男の人が妹の腕を掴み、そんなこと言わないでさぁ、ジュースとかで全然大丈夫だから行こうよ。と妹に言う。そして妹は恐怖のあまり泣き出した。


たしかに私の妹はめちゃくちゃかわいいからナンパしたくなるのはわかる。と思ったが、これ以上は許せないと思った私は妹の腕を掴んでいた男の手を強引に払い、これ以上しつこくお誘いするなら警察呼びますよ。とポケットからスマホを取り出して言う。警察という単語に驚いた5人の外国人たちは逃げるように去っていった。


「みゆ、大丈夫?」


私が妹に尋ねると妹は震えていて息が荒く過呼吸のような状態になっていた。妹は昔のトラウマのせいで基本的に人間嫌いだ。特に男性恐怖症と言ってもいいくらい男性が苦手で男性とはまともに話すことすらできない。


「お姉…ちゃん……」


妹は私に抱きついてきた。泣きながら、息を荒げながら私に抱きつく。私は妹を優しく抱きしめて妹の頭を撫でる。もう大丈夫だよ。落ち着いて。大丈夫だから。と優しく妹に何度も言うと次第に妹の息の荒さは落ち着いた。ある程度妹が落ち着いたので駅に向かう。ゆっくりと少しずつ駅に向かった。その間妹はずっと私の腕に抱きついていた。涙目で震えていた。たぶん、今は外にいることすら怖いのだろう。私は妹の頭を撫でてあげながらゆっくり歩く。

駅について電車に乗ると妹は少し安心したからか眠ってしまった。私の手を握りながら私の肩に顔を乗せて眠ってしまったのだった。


最寄駅について妹を起こしてアパートまで歩く。その頃には妹は完全に落ち着いていた。そんな妹を見ていると妹が普通の生活をできるようになるまではまだ時間がかかりそうだな。と思ってしまった。

姉として私は妹を甘やかしているだけではないか…などと思う。だが、妹に無理させてまで普通の生活を強要したくない。妹が頼れる人が私しかいないのなら私がこの天使を甘やかしてあげないとな…と思ってしまう。時には厳しさも必要だとは思うが、妹が精神的に安定できるまではこうして甘やかしてあげようと私は思った。




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