第88話戦乱の始まり

「よぉ、来たかバロ」


第4棟が復活して2日が経過した。色々と波乱はあったけど、僕は何とか皆との関係修復に成功した。僕は充実いた1日を過ごそうとしていた矢先、旧友でもあるバレットから呼び出しを受けました。


「僕を呼び出してどうしたんです?」


「いや、娘の婚約者を使うのは憚れるが、、、ソルジャーとして動いてくれないか?」


「事は深刻、、、という事ですね。良いですよ、妹達もいますし」


「サポートもつける、後こいつを渡す」


バレットから渡されたのは白い外装でした。

デザインは変わらない、でも色は白。


「昇進ですか?」


「ソルジャー1stは推薦者、及び王族に連なる存在からの要請であっても、その要請を棄権する事ができる」


それを口頭で言うとは、、、今度の要請は死を覚悟する必要があると。


「もし、棄権するのなら何処かの国にセリエ様とマリン、鉄騎隊を連れて逃げろ」


「sure,your order!」


「なっ!」


「バレット、死ぬとでも?(僕は)(我は)(俺は)バロ・ドラグーン・ランバース。龍にて、人にして、龍神だ」


そう、龍神ドラグーンの状態になれば兵器などで鱗が貫かれるはずがない。


「、、、入ってこい」


「バレット、、、この人は」


「サラ、、、バロ・ドラグーンを覚えているか。学園時代俺と馬鹿してた」


「えぇ、学級委員長としてよく二人を指導したものね」


あれ?おかしいですね。僕の中のバロ・ドラグーンの記憶がまるでこの女性を悪い事をだと、、、そうかこの人は僕(バロ・ランバース)が殺したミヒャエル男爵の妻か。


「待てよ、、、サラ、サラ、サラ・リードルム伯爵令嬢か?」


「あら、懐かしい呼びなね。伯爵令嬢なんて年ではな、、!バロ?!」


「なんでいるんだよバレット!この口悪委員長が!」


「おい!バロ止めろ!また俺が文句を!」


「バレット!バロ!正座なさい!いつも一緒に馬鹿ばかりして、、、もっと別にやることがあるでしょうが!」


僕とバレットは小一時間、サラからお説教を貰いましたよ。はぁ、怠い。


「それでなんでバロは若いままなの?もしかして私と同じハーフエルフ?」


「いや、違います。僕の名前はバロ・ドラグーン・ランバース」


そこから何時しか行った説明を交わし、驚愕され、泣かれ、「辛かったね」と頭を撫でられましたよ。


「あの、何故サラはここに?」


本当は知ってますが、知らないふりをしてバレットに聞きます。


「サラは、、、」


「バレット、私が話すわ。バロ、私はソルジャーに夫を殺された。そのソルジャーは王太子殿下の為に、セリエ様の暗殺を謀った私の夫と私達の命を奪う為に来たのでしょう、私は長男そして娘二人、夫を喪いました。私は」


話しているうちに、胸に秘めた哀しみが出てきたのだろう。バレットに支えられながら涙を流している。


「なぁ、もしミヒャエル男爵がバレタニアに訪れた目的の名目が別ならどうなる?例えば、、、そうだセリエとの交渉。それで王都に帰る前に殺されたんだろ? 」


どぉん!どぉん!


ドドドドドドドド!


邸の外から激しい爆発音、そして銃撃音が聞こえる。


「バレット、俺は行くぞ」


「悪いな」


俺は、白い外装を羽織り、邸の窓から外に飛び出す。そこではバレタニア駐留軍とハーファシー領軍の小隊が同じ王国軍と戦闘中だった。


「お前ら!民間人によくも!」


「領軍、お前らは引け!民間人の避難をしろ!」


「馬鹿野郎、駐留軍どもお前らだけでこの数凌げるかよ!」


領軍と駐留軍、共にバレットという指揮官の下で切羽琢磨してきたライバルがここで仲良くしてくれるとはな。


「火の型火炎螺旋」


「「ギャァァァァ!」」


「「何が」」


「ターシェ王国軍につぐ。俺はソルジャークラス1stバロ・ランバース。今殺したのは6人、お前達の残りは30人、死にたくなければ降伏するのを推奨しよう」












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