第77話アドベンチャーギルド強制捜査
「バロ?何それ」
「諸悪の根元を潰すんです。持てる最高の手を尽くさないとね」
今僕が持っているのは魔剣グラムの残骸。
「リジェネジェーション」
やっぱり便利です。グラムはエレナが貰ったころと違い、黒かった刀身は白銀に耀き、見た目だけで言ったら形が同じ別物です。
「エレナ、なんかやり過ぎました。まぁ、便利な事に変わりないので」
「いや、兄さん。これ、、、別物だよね?魔導媒体を浄化したよね?グラムはね、闇属性を乗せる都合上、人体に影響の無い呪いをかけてあるの。ねぇ、どうするのこれじゃ幻影父兄斬使えないよ?」
「あ?丁度いい。あんな無駄な技捨ててしまいなさい。そうだ、逸そ刀でも使いますか?」
「いや、父さんからの餞別をなんだと」
「馬鹿だ。武器なんて買い換えて当たり前の消耗品だぞ、、、まぁ我慢しろ。と言うより、闇属性は使うな。お前みたいな雑魚が使って精神汚染されたら面倒だ。光属性でも幻影は作れる、それで頑張れ」
妹が睨むのを威圧を込めて睨み返し、怯えさせる。ノアとヘレンは既に準備完了か。僕達は第4棟跡地に向かいました。そこにはハーファシー領軍の一個中隊。そして鉄騎隊の隊員が集まっていました。
「これよりアドベンチャーギルドバレタニア支部の強制捜査を行う。逃げる奴は足の1つや2つ、切り落としても構わん。作成は簡単だ。鉄騎隊及びハーファシー領軍に協力を頼んだ。ハーファシー辺境伯爵及び鉄騎隊隊長マリン・ハーファシー」
「ちっ、協力だ?バロ、あれの何処が協力だよ。お前達、ギルドが白の可能性もある。鉄騎隊はギルドの包囲。領軍の奴等は封鎖と民間人が入り込まねぇよう見張れ、良いな!」
「鉄騎隊、取りあえずバロ様が暴走しないよう押さえるのが私達の役目だ。サクラ、コノハ、ルシエラの3人はバロが殺さないよう見張って欲しい。私達もいるが、バロ様が暴走したらセリエ様か、貴女方でしょうね」
何故だろうな、二人から酷い言われようだ。
「二人共、酷いですね。僕は第4棟ここんなにし、ヤエさんや皆を大小問わず傷つけた相手を、、、ねぇ?」
「との事だ。事実、今回でアドベンチャーが死んでもバロ様を逮捕不可能だし私は被害を最小限に押さえたい。頼む」
ルシエラ、コノハさん、サクラさんが僕をじっと見ています。それ処か話すのが止まらないと言った感じですね。
(まぁ、しょうがない。数日前にあった左腕と右目が無いんだから。)
そこでふと、今の姿を思い出しました。ズタボロの戦闘服を着ている事に。
(あとで申請しないと)
?あれ、アドベンチャーギルド壊したら僕に不幸しか無いな。義手の申請も、ソルジャーの戦闘服の申請も、確かギルドを通してのはず。、、、はぁ、激しいのは無しですね。でも、犯人だけはこの手で死を懇願させてやる。
「では作成会議は終了だ。総員、持ち場に付け!」
「「yes My commandr」」
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