第25話騎士団対面

「えっ?領騎士団とは見た目が違う奴がいすわってる?」


「えぇ、そうなのよ。バロ君も気を付けてね、彼奴らいつも難癖つけてくるんだから。あと、おまけのリンゴ。」


「ありがとうございます、お姉さん。

それでは。」


「ははっ!またおいで。」


現在僕は市場を歩いている。

何故かって、それは養う人数が増えたから。

ルシエラを見習いとして第四棟にハーファシー家の力で捩じ込み。見習い騎士とした。

これなら、戦いの基礎も学べるし良いだろう。問題ないはず、、、彼女には明るいを歩いていて欲しいしね。


「平民が!我等の言うことが聞けんと言うのか!」


「いっいえ、しかし代金を払って頂かなくてはこのままでは店は潰れてしまいます!」


「くどい!我等近衛騎士団の武器をわざわざ平民の貴様から徴収しているのだ!有り難く思え!」


5,6人の騎士が加治屋の店舗前で店主と言い争っている。内容から察するに何回も金を払わずにいるのだろう。

、、、野盗と同じだな。

しかし、、、ここのおじさんが斬られるのは困る。ここの包丁は使いやすくて便利なのに。う~ん、助けるべきだよな。


「盗賊なんてあっち行け!おじさんを離せ!この!」


「ぐっ!貴様!」


、、、どうやっても見覚えのある子供が騎士に向かって石を投げた。いくら兜をしているとはいえ、衝撃は来るか。


「ジュリア!お待ち下さい。この子は決して悪い子では!」


あれ?凄い見覚えがある。


「退け!このパトリック・コックスに刃向かった者は、例え女子供といえども容赦はせぬ!貴様も斬られたいか!良いから退け!」


「退きません!」


「ならば死ねぇ!」


「、、、なんで剣を振り上げるとき周りを見ないんだろうね。」


騎士が剣を振り下ろそうとする前に魔力を流したエレメンタリーダガーを剣にぶつける。誤算だったのは上がった切れ味が良すぎて剣を真っ二つしたこと。

そして、折れた剣がジュリアちゃんに落ちること。


「ゼロ・グラビティ」


「は?」


折れた剣は時間が止まったかのように動かない。何をしたか?剣に働く重力を魔力で無くした。つまり、魔力を切るまで剣の周りは無重力。俺は止まった剣に対して石をぶつけた。無重力のなか運動エネルギーを得た剣は勿論、直進して騎士の腹へと刺さった。


「ぐはっ!」


深く刺さった訳でも無いだろうに騎士は地面をのたうち回っている。

こいつら、戦争なっても使えない無用の産物だな。邪魔なだけだ。


「さて、あと5人か。6人も居たのか。気付かなかった、、、まぁ雑魚に用は無いし、さっさと死んでくれない?」


「貴様は!」


「絶対零度。」


「なんだ!」


「凍る、からだが!」


「ひっ!ひー!たすけ!」


「ばっ、化物。」


「死ねぇ!」


それぞれがふざけた事を抜かしやがる。

特に最後の。死ぬのは俺じゃなくてお前たち、、、


「ブレイク」


氷像は砕け散り凍てついた肉片がばら蒔かれる。溶ける事は無いだろうだ、生ゴミには違いない。処分が必要だ。


「ガイアコントロール」


肉片の下の地面に穴を作り、それぞれが埋るようにする。後はまたガイアコントロールで埋め直せば完璧だ。


「、、、ソルジャーのお兄ちゃん?」


「やぁ、全く大丈夫かい?」


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