第18話戦い

エアライダーを走らせ、中継地を後にする。

これは時間との勝負だ。

馬車がインピオロに到着する迄に全てを終わらせるしかない。


「たった、数時間、数時間の出会いで俺の、、、はぁ、感傷的になるなんて。」


二人を巻き込みたくない。

そう、考えてしまったら体が先に動いてしまっていた。


「、、、フルスロットル。」


エアライダーと自分の魔力繋げ、より加速する。回りはだんだんと明るくなってきている。だが、まだ時間はある。


「最悪、正面玄関からご挨拶かな。

、、、開いてるな!」


「そこのエアライダー!止まれ!」


「、、、止まれと言って止まる殺し屋はいねぇ!」


物々しい雰囲気に民間人は慌てふためき、

兵士は俺への対処、民間人への対処で慌てている。


「扉は進めない、なら壁をぶっ壊す。

、、、絶対零度。」


壁に絶対零度の氷をエアライダーが通れる程度にはる。


「フッ!」


氷で脆くなっている所にエレメントダガーを投げつける。すると、壁は氷がはった場所が綺麗に崩れ落ちた。


「戻れ!」


そう叫ぶとダガーは俺の腕に戻ってきた。



「侵入者だ!始末しろ!」


新しく作った入り口に入ると市街地で民間人もいると言うのに、矢と魔法が俺に向かって飛んできた。


「当たるかよ。」


二次被害など関係無い、こいつらが自分で起こしていることだ。

俺自信、罪悪感は全く無い。


「くっ!彼奴の目的は伯爵だ!屋敷に増援を回せ!」


気付いたか?だが、もう遅い。


「、、、3、2、1」


ドォン!


伯爵邸に向かう最短ルートを俺が進んでいる、 そこを通られたら逃げるとき簡単に狙われてしまう。

だから俺は、持ってきた爆弾でボン!大通りを沈めてやった。


「欠陥がある状態でやるからだ、、、え?」


思ったよりも大惨事になった大通りを沈めた つもりが、近くの店舗や民家までも奈落へと沈んで行った。

全く、どれだけの欠陥工事なんだか。

死ぬ人もいるかもしれないが、生憎見ず知らずの奴が死ぬのは一切心は痛まない。


屋敷に着くと思った通り、俺を出迎えたのは伯爵参加の衛兵、そしてみすぼらしい武装をした奴等、傭兵だな。


「氷漬けで死ね、絶対零度。」


魔法を盾で防いだとしても無理だ。

俺の氷は盾を伝い腕へ。

地を這い足へとまとわりつく。


「防ぐことなど、彼奴と母さん以外不可能なんだよ!」


俺はマザコンじゃない、 事実俺の氷魔法に関しては弟、妹達も防げない。、、、できたのは母さん、そしてあの化け物だ。


周囲が氷原となり、生きているのは俺のみとなる。氷原には数多の氷像が立ち並び、刃を構えている。


「無駄な努力で死んだ者、ここに眠る。」





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