第10話買い物

現在、俺はヤエさん、サクラさん、コノハさんと共に街の市場を歩いていた。


「しかし、バロはなんでここに来たんだ?」


「、、、ソルジャーの依頼なのでお話できません。でも、その依頼が終わったので次は別の依頼を受けたのです。それが第四棟の管理人でして、、、まぁ、詳しくは聞かないで下さい。あっ、そこの八百屋で買い物させてください。」


「、、、わかった。そう言うのは暗黙の領域だな。私達アドベンチャーにとってもそれは変わらない。」


「そうね、依頼を話すベテランはいないものね。」


「まぁ、私達はソルジャー様のオマケだもの、、、関係ないわよ。」


アドベンチャー?第四棟にいるのは衛兵か、ハーファシー家の騎士の見習いのはずだろ。

それに、、、


「あの、三人は騎士見習いか、衛兵見習いではないのですか?あっ、その玉葱と人参、キャベツを下さい。」


「はいよ、890ギルね。」


「はい、890ギル。ありがとうございました。またお願いしますね。」


八百屋での買い出しを終え、次の店を探して歩く。その間はさっきの話の続きだ。


「あら、お金稼ぎにアドベンチャーは向いてるのよ。あと、夕食は何?」


「確かに、ソルジャーより仕事はありそうですね。夕食は野菜スープ、サラダ、パンにしようかと。あっ、彼処のパン屋を覗きましょう。」


「お前達まるで、姉弟みたいだぞ。」


「確かに、ここまで行くとね。でも、コノハに弟とか居たらその子が可哀想だけどね。」


「ちょっと!可哀想って何よ!もう良いわ!バロ君、サクラが私を苛めるの!」


うーん、ここは慰めた方が良いよな?


「大丈夫ですよ。僕はコノハさんが悪く無いことを知ってますから。」


「うー、、、コノハさんじゃなくて。お姉ちゃんじゃ駄目?」


「すみません、コノハ姉さんで精一杯です。流石に、お姉ちゃんは歳的に恥ずかしいので。」


「ふっふっふ、サクラ私の勝ちね!」


、、、何が勝ちなんだこの人。


「あぁ、うん、そうね。」


サクラさんも付き合いきれないと言った感じだし、、、でもコノハさん。サクラさんをわざと弄くってる感じもするんだよね。

でも、今はパンを買わなくちゃ。


「いらっしゃいませ!」


「すみません、オススメのパンありますか?」


「そうですね、当店オススメですとこの食パンですね。蜂蜜を混ぜてあるので仄かに甘い。人気の一品となっております。」


「では、それを4人分下さい。」


「わかりました、560ギルとなります。、、、ちょうどお預かりします。お買い上げありがとうございました。」


パンも買って食材も手に入れた。後は香辛料だけだな。


「香辛料とかって何処に売ってますかね。」


「あぁ、それなら薬屋ね。彼処は薬だけじゃなくて香辛料も取り扱っているから。」


「それじゃあ、行きましょうか。」


薬屋は本当に香辛料を扱っていた。

うん、扱ってはいたんだ。


「いらっしゃい。どんなご用で?香辛料から薬まで、どんな物でも揃いますよ。」


薬は毒にもなる。正にその通りだが、デッドリリーや窒息草も扱うとは、、、ソルジャーの仕事ならもってこいだ。割とマジで。


「2000ギルです、、、次は是非とも当店の薬を買いにいらして下さい。」


香辛料はやっぱり高い。流石に運送費が嵩むか、、、しょうがない。でも、香辛料も揃った。後は帰って夕食を作るだけだ。

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