第6話バレットとの相談
「それで、坊主。お前には報酬を払う義務が俺にはある。とりあえずとして、賊の捕縛金。4万5千ギルをお前の口座に入れといた。」
「おい、俺はついさっき到着したばっかなのにいつ口座ができたんだ?」
銀行、基本的にこれを使用するにはアドベンチャーやソルジャーである必要がある。
アドベンチャーとソルジャーは基本的に強さが違う。アドベンチャーの最高ランクsのアドベンチャーも、ソルジャーの最下位であるクラス3rdの足元にも及ばない。
そして、ソルジャーは実力、性格、態度、全てが認められる。つまり貴族から推薦されないとなれない。そして、ソルジャーを推薦できる貴族は王家、公爵家、侯爵家、辺境伯爵家のみ。俺にそんな繋がり、、、あった。
俺はセリエを睨み付けた。
「何?私がやったって?できるわけないでしょ!一緒に居たくせに!」
「違うな、両親に俺が来ると聞かされていたのなら、始めから作れたハズだ。お前なら」
「馬鹿、俺が作ったに決まってるだろ、ほれ。お前のカードクラスは2ndだ。」
セリエに睨めつけられ、話を変えようとバレットに話しかけた。
「、、、バレット、報酬の話がしたい。」
「なんだ、改まって。まぁ、言ってみろ。」
「俺に、、、仕事をくれないか。」
「ソルジャーのか?なら、、、」
「違う、一般人と同じような仕事をだ。俺はソルジャーなんてなりたくない。」
「、、、どういうことだ?ソルジャーなら名声も金も全て」
「いらない、俺は両親のようになりたくない。、、、目立ちたくない。」
「、、、訳ありか?」
「いや、俺の意地だな。ソルジャーになれば俺は簡単に1stになる。むしろ、extraだって夢じゃない。」
「大きく出たわね、バロ。貴方、それだけの実力があって何故ソルジャー嫌がるの?」
「貴族が面倒!マナーとか全部叩き込まれた。でも、あんたらは違うけど大半がプライドの塊だ。俺は両親と同じく貴族の醜さを知っている。からな、そんな豚どもとかかわり合いになりたくない。」
「なぁ、坊主。姫様の前でそれ言うか?」
そう、貴族は傲慢で態度悪くて豚みたいに肥えてるクセに、妹達を変な目で見てくる気持ち悪い。そんなのと関わりたくない。
「、、、わかった。でも、俺達からの依頼はタマにで良いから受けてくれ。」
「妥協点だな、すまないバレット。」
「あと、報酬。仕事だな、、、お前、見習い寮の管理人やってみないか?やることは簡単だ。通路の掃除、寮の玄関の掃除、寮のトイレ掃除、寮の風呂掃除。掃除しかないし、管理人室に住んでくれて構わない、どうだ?日給1万5千だ。」
「、、、良いだろう。その仕事、受ける。」
「見習い?見習い騎士の事ね、バレット。良いところにバロを置いたわね。そこなら貴族である私達が来てもおかしくない。ソルジャーの依頼もしやすいって事ね。」
「あの、お父様。見習い寮とは?まさか、、、」
「第四棟の事だ。見習いの教育にこいつはもってこいだと思うぞ。」
「おいおい、教育は俺の依頼に入って無いぞ。教官の仕事なら他を当たれ。」
「知らないって良いですね。」
「?」
俺はマリンのこの呟きの意味を直ぐに知ることになった。
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