第2話 初めての仕事

あれか、これが俗に言う所の転生ってやつか。

それにしても何もないなー。

「おーい、りょうー。」

「ちょっと来てくださーい。」

家から離れたところでアイシャの声が聞こえる。

「なんだー?」

アイシャを見ると仁王立ちで立っていた。

俺はまさかと思いそっと逆の方向を向きゆっくりと歩いた……

「りょーーー!なんで帰るのよー!」

「いやだって、真面目な話があると思ったから。」

アイシャの目が点になっていた。

「真面目な話があるから呼んだんです!」

「いいですか!あなたには勇者になってもらって魔王を倒してもらいます!」

あれ?この展開ってと思い。俺はアイシャ次の事を言う前に口を開いた。

「いやー、まじで無理だわ。」

「だいたい、俺を見ろできると思うか?」

すると、アイシャは頬に笑みを浮かべた。

「私がこの世界に適当に呼んだと思いますか?」

「これを見てください!」

するとアイシャは設計図のような紙を魔方陣の中から取り出した。

「いや、ちょっと待て。今どこから出した!?」

アイシャは不思議そうにこっちを見て言い放った。

「だって私、女神ですから。」

一瞬にしてその場の音が消え、ぼーっとした。

「りょう、どうしたんですか?」

「まてまて、お前が魔王を倒せば良いんじゃねぇーか。」

「それは。ダメなんです!」

「とりあえず、これを見てください!」

「なんだこれ?」

「これは、ステータスです。」

ステータス?どこかで聞いたような。。。

「だから。想像通りのことですよ?」

その時俺は何かを思いついた。

そーだー、アイシャ

「はい?」

話だけじゃつまんないし、実践してみよーぜ。

「やっと、やる気になってくれましたか。」

アイシャはふとため息をつく。

そして、歩くこと20分くらいか、1つの町が見えた。

すると、奥から狙ってかのようにこっちに向かって走ってくる者がいた。

「あれ?なんだ?」

「あれですか、そちらの世界でいう野良犬でこちらの世界でいうとーー。。」

「いうと??」

ケルベロスです。

「。。。。バカですか?これを倒せと?」

「はい。もちろんです。」

(え?バカなの?俺、人間だよ?何だと思ってるのかなー?この駄女神が!)

と言いたい所だか心に置いておこう。

また、アイシャが呆れたようにため息をつき

「しょーがないですねー。。」

と言ってケルベロスの方に手を向け、「フレア!」

と呪文のようなことをいい放った。すると、確かに炎がケルベロスに命中した。

「。。。おい。。。」

「????なんです?」

「めちゃくちゃ元気じゃねぇーか!この駄女神が!どーすんだよ!!!」

「どーするも何も逃げましょ!」

「無理だろーが!」

俺はそれっぽいことを想像してみた。すると確かに想像したものが現実として存在している。

俺は、炎をイメージし点火をするイメージもした。

するとケルベロスが距離をつめたとき、りょうのイメージが実現し、ケルベロスは息絶えた。。

「す、す、すごい。」

「でも、駄女神ってなんですか!!!」

「言葉の通りだ!何ができるんだよ!」

こうして、喧嘩している間に日は暮れて家へと帰った。。この先、どーしたものか。

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面倒くさがり勇者の異世界生活 星田 レイ @hoshidarei

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