第27話 闇改造
ジャック「お前はオレの盾だ。抵抗はできないぜ」
そういうとジャックはマリアを抱きかかえて左の肩に乗せて、2階からスロープを降りて1階に移動した。
エントランスではモーゼとトニーがギドラと銃撃戦をやっている最中だった。その間に割り込むようにジャックはスロープを降りて来た。
ギドラ「女を抱えて降りて来るとはな・・・」
ジャック「ふふっ、手土産だ」
そう言いながら左肩に乗せたマリアを盾にしながら右手のガトリングガンでモーゼとトニーを撃ちはじめた。
トニーはドローン爆弾を飛ばし、さらに追跡ミサイルを撃ち放った。それはジャックが抱きかかえたマリアに当たった。ジャックに抱えられ、盾のように扱われたマリアはライフがゼロになって姿を消した。それと同時にジャックも追跡ミサイルを飛ばし、トニーに命中させてトニーが消えた。メイン武器がライフルのトニーにとって屋敷の中は少々狭かった。戦いにくさも敗因になっているのだ。
ギドラとジャックの挟み撃ちによりモーゼの抵抗も虚しく、すぐに倒されてしまった。残ったのは西向きのスロープで2階に上がったハントだけである。
コブラが西側の2階の部屋に隠れている。ハントはコブラの後を追って西側の2階に上がったがどこの部屋に隠れているのか分からない。1つずつ部屋を探していくしかなかった。
ハントは3つ目の部屋を開けて中へ入るとベッドの奥のすき間からコブラが出てきてショットガンを撃ってきた。ハントもそれに応戦する。
コブラはスペシャルウエポンのシールドバリアを使い、部屋から飛び出してスロープを降りて1階にいるジャックのほうへ逃げていった。シールドバリアは数秒間、無敵状態となる。攻撃できないが敵に攻撃されてライフが減ることもない。
ハントがコブラを追って1階に降りると片目のジャックとギドラ、そして、コブラがエントランスで待ち構えていた。
ハントは決死の覚悟で追跡ミサイルを3発放った。1人でも減らせば勝機はあるかもしれない。そう考えたのだ。
しかし、コブラはシールドバリアで身を守り、後の2発はジャックがロケットランチャーのような右手で叩き落とした。
ジャックによって叩き落された追跡ミサイルは床の上で爆発した。ジャックの右手に付いている筒のような形をした金属は闇改造されて作られた武器である。この金属に触れた攻撃はいかなるものであっても無効化されてしまうのだ。
ハントが撃った追跡ミサイルはジャックの右手によって叩き落され、その筒のような形をした金属に触れている間は攻撃が無効化され、そして、床に落ちたときにシステムが正常に戻って爆発している。
一見すると追跡ミサイルを叩き落とすという行動が可能なように見えるが正式な武器と防具を使っているプレイヤーではできない行動である。
仮想世界はAIによって監視されているのだがジャックの闇改造された右手を不正だと感知していない。それはつまりジャックを闇改造した博士の技術力の高さが証明されたということである。
ハントは両手を挙げて降参のポーズを取った。ジャックは追跡ミサイルでハントを一発で仕留めた。
ジャックのチームは次の戦いにコマを進めた。
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