Day19

翌朝、雨は上がってるけど地面はぬかるんでるね。

お出かけは止めよう。

スライムもソード君用に溜めといた方がいいし、整地作業も小山、粘土だから滑って危ないし。


うん。掃除と洗濯しよう。

あー、ついでに2階の薪積み直して物干し場作るか。


あ、今日もソード君来た。

今日からレベル5だねー。

安定の昼食持参、ありがとー。

溜めてあるから今日もぷすってってね。

溜まってるのは12匹か。

帰る前にもぷすってもらおう。


「今日来るとき、スライムに襲われた。思わず槍で突いたんだけど、核がはっきり見えて一突きで当てられた」

「おお、魔力制御の効果出てるね。祝福5回じゃ一撃は難しいもん」

「そうなのか。突く時、自然と穂先が核に向けられたから、自分でびっくりした」

「ちゃんと魔力制御練習してる証拠だよ。がんばってるね」

「お、おう」


あ、ちょっと照れて鼻の頭掻いてる。

お外でお昼してたら、ソード君、小山をちらちら見てる。


「なあ、俺にもレンガ造り、やらせて欲しいんだが」

「え?それはお手伝い的な意味で?」

「いや、修行。魔力制御の練習だけじゃなくて、実践してみたい」


君、ほんとなんでもやりたがるねー。

二人いるなら、万一滑り落ちてもポーション持って来てもらえるからやってもいいか。


「わかった。やってみよう」


で、ソード君にレンガ作ってもらったけど、形も歪で圧縮もいまいちでした。

修行の結果が見えるように、ソード君の作ったレンガは別のとこに置いときます。

徐々にきれいになるのが分かるよね。

ソード君の魔力が切れかけたので、下でレンガ積みしてもらいました。

魔力回復するまで帰っちゃだめだよー。


今日もせっせと作業して、そろそろ夕方前。

ソード君帰さなきゃね。

ぷすりは4匹でした。

1+12+4、お、2日でレベル6いけるかも。


小屋前でソード君と別れ、私は夕食作りです。

今日は鹿シチューにしよう。

ぬ、ナイフの切れが悪い。

母ちゃんが料理用に使ってた奴だから、大事にしたいよね。

よし、研ごう。

しゃこしゃこしゃこしゃこ。あ、もう研げた。

剣と違って研ぐの早くて助かるわー。

切れ味のよくなったナイフで具材切ってぶち込んで、ことこと煮込みます。


あ、夏になったら調理どうしよう。

自宅は小さなかまど有ったけど、小屋だとスペース無いね。

暖炉大きくしたから、夏は暑いよね。

うーん、七輪…は薪だと大きくなるか。

バーベキューグリルみたいの作って野外調理するかな?


出来上がったシチューを食べ、裸族して寝ました。

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