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ねぇ、私のこと愛してる?
もちろん、愛してるよね。私を知っちゃったんだから、他の人になんか恋できないよね。
大丈夫、私を裏切るゆうくんはいないから。
いないよね、そんなゆうくん。
ねぇ?
でも、大丈夫。私が、ちゃんと私だけを見ていられるようにしておいたよ。ずっとずっと、ずーっと、一緒だね。
私は嬉しいな。
これを読んでいるゆうくんは、なぜか分かんないけど変にゆがんだ顔をしているの。なんでだろうね、考えても分かんないんだけど。
でもね、そんなゆうくんの顔も可愛くて愛おしくて、食べちゃいたいくらい好きだよ。
あ、そうだ、食べちゃいたいで思い出した。もう私はこの手紙が最後、これ以降死んじゃって何も言えないんだから言っておくね。いつもゆうくんの食べ物には私の血とか尿とか、あとなに入れたっけな、ともかく私を構成していたものがいつも入っていたの。気付いていなかったよね。
それをいつも美味しそうに食べてくれるゆうくんが大好きだったよ。
ねぇゆうくん、大好き。そして、愛してる。
私、ちゃんと言ったよね。
永遠にゆうくんのこと、愛してるって。
その愛をちゃんとゆうくんに感じてもらいたいんだ。
永遠に、そう永遠に。
もちろん死ぬまで、ね。
ゆうくんは、私の愛に応えてくれるはずだよね。
私のこと、愛してるんだもんね。
ねぇ、ゆうくん?
永遠の愛を誓う 北見 柊吾 @dollar-cat
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