好きな教科

 好きな教科を訊かれた時、私は迷う。意外にも、二択である。

 現代文か、生物。この二択だ。


 しかし、もしかすると一択かもしれない。私は高校生活において、生物を履修していない。生物基礎は履修していたが、理系を選択し、基礎なし科目は物理と化学を取っていた。そういう意味では、現代文一択であるが、浪人時の受験科目、大学に進学を決めたときの科目は生物と化学である。予備校で生物も履修した。

 苦手教科は、英語、物理と古文、そして副教科。物理は、私が初めてテストで赤点なるものを取った科目だ。赤点を取ったのは正確には物理基礎だが、その後私はなぜ基礎なし物理を選択したのか、いまだに当時の自分がよく分からない。中学の時には、家庭科のテストで下から数えて十番の成績を取ったこともある。

センター試験本番では唯一満点を取ったのは現代文だけだった。模試では数学や化学の満点はあったが、本番では取ることができなかった。得意教科は現代文だったのだろう。

いいことを思いついた。得意教科は現代文で、好きな教科は生物ということにしよう。

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