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率直コメント企画に参加いただきありがとうございます。
化物と素性を隠したお爺さんが「地球のコピー」と呼ぶミステリアスな地を旅をする……もの哀しげな雰囲気を纏った世界観が素敵ですね。
一話一話でこの世界観を綴っておられ、この4話目ではついにお爺さんが
この不毛の地を創造した神さま(かも)という描写が出てきます。
物語はすこしづつ明らかになっているのですが……
一読者としましては、もう少しだけ牽引力のある『鍵』や『描写』や『予想できる結末』を織り込んでくださったらさらに心が躍るやもしれない〜と率直に思ってしまい、ここで手が止まる原因となってしまいました。
一話目では、この世界の現状を
二話目では、お爺さんが出会った化物について(元女性、地球へのなにかの憧憬など持っていたという人物描写補強)
三話目では、主役二人以外から捉えた(見た)この世界についての現状
四話目では、さらに細かく(べつなるイチ化物を使って)多様にみせる世界
意図はとても練られていて分かりやすく調理して下さっているのですが
贅沢にも、もっと欲しい!と一読者として思ってしまった次第であります。
肝となってる主役二人の彫り込みが、味つけが薄いかもしれない……?
もっと濃いいいい味つけも食べてみたい……!(あくまで個人的な一感想です〜汗)
その目的や、その心理の描写や、疑問や結論……が二人からうまく見出せずに、
どうしてもここまでの四話がすべて、「設定」を描いているだけに思えてしまい
「ゆえに○○と思い○○しようとしている」などの「一本筋を通してほしい、牽引してほしい」……と一読者としては、率直に思ってしまいました。
設定ではなく「ドラマ」がもっとたくさん見たいな、と思った次第でありました。
主役二人がきっちり一本筋をしっかりシメてくれてなければ
「きっとこの物語はこのまま、曖昧模糊としたままフワリといつの間にやら着地するのかな?この物語は、結論なにが言いたかったのだろうかな、その終着点に焦れてしまわないだろうか?消化不良感に陥ってしまうのではなかろうか?」
と一読者として率直な危惧にかられてしまったこちらの四話目にて手が止まってしまいました。
一読者の一目線としてなにか参考になりましたら幸いでございます。
企画へ参加いただき誠にありがとうございます。
(追記)
なるほど。傍観者……!たしかにそう前提すると、しっくりと腑に落ちました。一話にて、化物とお爺さんのふたりが謎めいたようすで登場したあとに、続けて登場していたので「きっと目的があるのだろう」という先入観を持ってしまっておりました。定義づけをするための「プロローグ」挿入は、とても本編に作用する素敵なアイデアだと思います……!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
「1本筋を通してほしい」という意見についてですが、こちらとしても考えなければならないなと思いました。
というのも、今作は『同じ主人公、同じ世界観の短編シリーズ』に近い作品です。
元々は挫折した作品の第一話を世界観を変えて書き直した短編でした。
その後、同じ主人公で短編を2,3話続けた後、短編単体とそれをまとめた短編集にわけて連載を始めました。
どちらかといえば「“変異体が存在する世界”で、さまざまなシチュエーションの中で、変異体や人間がそれぞれどのように生きているのか」がシリーズの中心になっています。
老人と変異体の少女、及びこれから出てくる他の主人公たちは「傍観者」に近いのかも知れません。(主人公に纏わるエピソードもありますが)
そこをもう少し、紹介文などで強調したほうがいいのかもしれないと考えています。
とはいえ、『予想できる結末』というのは必要だと思います。
特に老人は謎が多すぎるところがありました。
一応、「時系列が進むと社会が動いている?」という考察ができる描写も入れたいと考えているので、先に結末を描いた「プロローグ」も入れるのも検討しようかと少し悩んでおります。
もし上記の内容にご意見がありましたら、遠慮なく教えてください!
今回はありがとうございました!
最後の二分でがしっと心をつかまれる。
いいね、好きだわ。
作者からの返信
感想ありがとうございます!
今後のバックパッカーのふたり、そしてその他の旅人たちの旅、よろしければ見ていってくださいね!