第4話
《悠衣視点》
どうも、悠衣です。
今日も大好きなにぃにと一緒に学校で過ごせて満足してます。今はお母さんと一緒に晩御飯の準備をしています。
「悠衣、学校での拓は大丈夫なの?」
お母さんはいつもにぃにの味方です。ちょっとは娘の事も心配してほしいですよ、全くっ!
「またにぃににぃにって…自分で聞けば良いじゃんっ」
「ふふっ、相変わらず拓の事になるとムキになるんだから…」
(むうぅぅぅ…!こういう時のお母さんなんか知りませんっ!!)
そう思いながら睨んでいたら晩御飯の準備が終わりました。
「悠衣、拓斗とお父さん呼んできて」
「…はーい」
――――――――――――――――――――――――――
いつものように、家族皆で一緒に食べた後は、何故かにぃにだけは直ぐに自室に戻ってしまいます。理由はまた後程
そういえば何故学校ではお兄ちゃんなのに、家ではにぃに呼びなのか
実は小さい頃からずっとそう呼んでいたので無意識に、えへへ…
流石に学校ではお兄ちゃん呼びにしてます。前に呼んじゃった時なんかは…
「………悠衣、帰ったら覚えとけ」
あの時のにぃに、スッゴく怖かったです…周りも流石に引いてましたもん…
でもでも!普段はスッゴく優しいんですよ!小さい頃泣き虫だったので、よく慰めて貰ったりしてましたっ!!
この間だって、荷物運びで大変そうだった女の子を助けてましたからね!
…おっとっと、ついにぃにの事になると饒舌になっちゃいますね、反省反省……………えへへっ
でも今日のにぃに、あの後かなり素っ気なかったような…先輩に何か言われたのかな?甘えてても心ここに在らず?って感じでした。
「にぃに…大丈夫かなぁ…」
なんて独り言を呟いていたら、私のスマホに通知音が
ま、まさかにぃにに聞こえた?!と思ったら
「あれ?琴音先輩からだ」
内容はこうでした。
『悠衣さん、明日お昼に相談があるんだけど、良いかしら?』
琴音先輩が私に…?相談って何だろう?うーん、考えても仕方ない!明日先輩に会えば分かるはずです。
そうして私は『分かりました。詳しい話はその時にでも』と送り、明日の学校に備えるため寝る準備をします。にぃにから誕生日プレゼントとして貰った抱き枕におもいっきり抱き着きながら
「ふあぁ~…おやしゅみ……な………しゃい…」
明日、またにぃにと一緒に放課後どこか行きたいなぁ…
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