第2話

《前回の続き》


 あの後、私は芝崎兄妹と友人になった。とても嬉しかった。


 後に分かったことだが、あの時の女の子はの悠衣さんであった。まさかに嫉妬していたとは…凄く恥ずかしかった。


 その後も二人と交流を続け、私は近い内に芝崎くんに告白しようと考えていた。


 私は親友である、高瀬美咲たかせみさきにその事を打ち明けると不敵な笑みを浮かべながら


「へぇ、芝崎君ねぇ…」


 なんて言ってからかってきた。恥ずかしいけど、相談に乗って貰うためだと自分に言い聞かせた。あ、一応は協力はしてくれるみたい。


 私はいつものように三人で雑談をしていたら、美咲が私に用があると言ってたから一緒に廊下に出る。すると美咲が真剣な表情でこう言った。


「琴音はどうするつもり?」

「どうするって何を?」

「芝崎君の事よ、いつまでそうしてるつもりなの?」


 そう言われると、私の顔が急に熱くなるのが分かった。そんな私を見て、美咲は優しい声で、でも少し大人な雰囲気で


「じゃあこの後、告白しなさい。私今日は忙しいから帰るね」


 そう私に告げ、その場を後にした。まだあまり彼の事を知らない。ましてややっと友人関係になったばかりなのに…


 同時に、私は芝崎の事が好きなんだって美咲に言われて気付いた。それで告白しようと教室に戻ったら、妹である悠衣さんが抱き着いていた。思わずムッとしちゃったけど


 なんだかんだで、彼に話があると伝えた。悠衣さんが居ることも忘れて



《拓斗視点》



「は、話が…あるの」


 俺は上野からそう告げられた。

 そもそも、俺に話ってなんだ?悠衣の事ならこの前言ったから別件なのだろうか?分からない…

 なんて考えてたら悠衣の奴が


「あのー…琴音先輩…私席外しましょうか?」

「あ!え、ええ…大丈夫よ、そのままで大丈夫…うん」


 一体どこが大丈夫なんだ…目茶苦茶動揺してるじゃん…

 にしても、悠衣もそうだが上野の奴ホントどうしたんだろうか?調子でも悪いのか?と思い、左手で上野のおでこまで持っていって熱を測るようなことをすると


「っ!?」

「んー、熱はないか…ってどうした?さっきより顔が赤い、け…ど!?」


(な、なんだ…コイツ!?普段はキリッとしてるのに、めちゃくちゃ可愛い顔するんだ…)

 まるで林檎のように赤く、涙目でこっちを見る上野の顔を見て思わずドキッとしてしまった。それとなんだかこっちも顔が熱いような…

 なんだか甘い雰囲気になっている中、左で悠衣が物凄い笑顔で俺たちを見ていた。


「あ、こっちの事は良いから続け―」

「「悠衣(さん)?!」」

「何もそこまで驚かなくても良いじゃん…」

「~~~っ!と、とりあえずこっちに来なさい!」

「あ、おい!」




 俺は上野に引っ張られ、教室を出た。悠衣は怒ってたけど



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