第3話 ④

 早足で五分ほど歩いた。途中にあった分かれ道を左に進んだおれたちは、唐突に、広い空き地――というよりはグラウンドに出た。

 ナナに手を引かれながら太陽の位置を基準にして方角を確認する。どうやら雑木林の西に出たらしい。

 向かって右となる北には、東西に横長、という瓦屋根の平屋建て木造建築物があり、その反対側の向かって左にはコンクリート製の門柱が立っている。見える範囲にフェンスや塀はなく、敷地の境界に生け垣や腰ほどの高さの柵があるだけだ。振り向けば、高さの違う四基の鉄棒が、おれたちの通ってきた雑木林の手前に並んでいた。まさしく、おれがイメージしていたとおりの田舎の小学校である。

「古色蒼然とした校舎だな。滑り台やジャングルジムはないのか」

 手を引かれながらつぶやいたおれを、ナナは見上げる。

「こしょくじゃなくて、ちゅーがくっていう学校なんだよ」

「ちゅーがく……って、小学校じゃないのかよ」

 あの子供たちにとっては中学校の敷地も遊び場の一つでしかないのだろう。しかし、おれは焦り始めていた。

「まさか、カズマたちはあの校舎の中には、いないよね?」

 尋ねたそばから、おれは校舎のほうへと導かれていた。

 ナナは歩きながら小首を傾げる。

「こーしゃ?」

「あの大きなおうちだよ」

「おうちじゃないよ。ちゅーがくの学校だよ」

「えーと……そのちゅーがくの学校の中に、みんなはいるの?」

「いるかもしれないし、いないかもしれないし、わかんない」

「まあ、行けばわかる、っていうことだな」

 要となる情報をナナの言葉から拾い集めるのは困難だが、現状は概ね把握できた。

「ちゅーがくがくがく、ちゅーがくがくがく、大きくなったら行けるかなあ」

 ナナは意味不明の歌を口ずさみつつ、校舎の正面玄関ではなく、手前の昇降口へと向かっていた。はたして、引き戸は開け放たれている。

「ここから入るんだよっ」

 言いながらおれを昇降口へと導き入れたナナは、靴も脱がずに廊下へ上がろうとした。

 さすがにナナを引き止める。

「だめだよ、土足で上がっては」

「どそく?」

 ナナがおれを見た。

 簡明に伝える。

「あのね、靴を脱がないといけないんだよ」

「靴を脱ぐと怪我をしちゃうんだよ」

「しかしなあ」

「ガラスとか釘とか、踏んだら怪我をしちゃうものがいっぱい落ちているんだ、ってカズくんが言っていたもん」

「ああ、なるほど」

 おれは思い出した。「廃校となった若粟中学校が北の林の西側にある」と父か祖母に聞かされたことがあったのだ。その話をいつ聞いたのかは忘れてしまったが、若粟中学校が廃校になったのはおれが小学生のときらしい。

「わかった。ナナちゃんの言うとおりにするよ」

「うん」

 ナナは満足げに頷き、おれの手を引いて廊下へと上がった。廃校ならば、と妥協したおれもナナに合わせて土足で上がる。

 この昇降口は廊下の東の突き当たりにあった。反対側の突き当たりははるか先だ。この廊下は優に五十メートル以上はある。

 歩き出すと板張りの床がきしんだ。もっとも、ガラスの破片や釘などは今のところどこにも見当たらない。廃校とはいえ、校舎内は整然としている。

 廊下の掲示板に何枚かのチラシが掲げられており、「生涯学習・年間の予定」「若粟地区美化活動」などの見出しがあった。どうやらここは、公民館か集会場として利用されているらしい。やはり土足ではまずいだろう。

 一つ目の教室の前を通過し、二つ目の教室の前でナナは足を止めた。教壇の反対側、後ろの出入り口の引き戸が開いている。

 中を覗くと、窓際の一番後ろにカズマたちがいた。一つの机を取り囲む形で四つの椅子を置き、それぞれに腰かけている。皆、一様に土足だった。

「あ、ナナが来た」

 右手に鉛筆を持つカズマが声を上げた。彼は机に対して正位置に着いている。

「お兄ちゃんも一緒だ」

 付け加えたのは、カズマの向かいに着くエリだ。

「タカ兄ちゃん、ナナを連れてきてくれたのか?」

 そう問うたのは、カズマの右に着くモリオである。

「違うよ」モリオの向かいに着くキヨシが首を横に振った。「ナナちゃんがタカ兄ちゃんを連れてきたんだよ」

「どっちでもいいけど、この校舎に勝手に入っちゃまずいんじゃないのか?」

 おれはとがめたが、カズマは笑う。

「タカ兄ちゃんだって入ってきたじゃん」

「だよね」と相槌を打つエリも、笑った。

 モリオとキヨシも噴き出す。

 どうやら三人の少年は、おれを「タカ兄ちゃん」と呼ぶことにしたらしい。そんな呼び方をされるのは生まれて初めてだが、悪い気はしなかった。

「それはいいとして」おれは自分の気持ちを仕切り直した。「おまえら、ナナちゃんを鎮守の杜に置いてきちゃだめじゃないか」

「ちんじゅ、って何?」

 カズマが不思議そうにおれを見た。

「あー」説明するのがもどかしい。「つまり、そこの林だ。とにかく、絶対にナナちゃんを一人にするな。何かあってからでは遅い――」と言いきらないうちに、ナナがおれの手をぐいと引いた。

「お兄ちゃんも作戦だよっ」

 おれはその言葉の意味を理解できなかった。

「作戦?」

 教室に入って四人のそばに立つと、ナナはようやくおれの手を離した。

「とにかく、ナナちゃんを一人にするな。わかったか?」

 おれは繰り返した。

「気をつけるよ」

 神妙な趣でカズマが答えた。

 首肯したほかの三人も、理解してくれたらしい。

「ところで、おまえら、なんの作戦を立てているんだ? どうせまた、いたずらをする算段なんだろう。そんなしょうもないことをする暇があったら、夏休みの宿題をしろよ。あとで慌てることになるんだからな」

 偉そうに講釈したおれだが、小学生のときの夏休みに宿題を早く済ませたことなど、一度もない。

「今は作戦中なんだよ。宿題よりも大事じゃん」

 口を尖らせたカズマが、横目でおれを睨んだ。

「まったく、何が大事なんだよ」

 おれはこぼしながら机を見下ろした。

 一枚のA4サイズの紙があった。白い紙面に直線や曲線といった無数の黒い線が縦横無尽に交差している。文章らしきものも記されているが、文字が汚すぎて読解は不可能だ。

「イラストのつもりか?」

 首を捻るおれをカズマが見上げる。

「地図だよ」

 答えたカズマは、鉛筆の尻でその紙面を軽く二回、叩いた。

 おれは問い詰める。

「いたずらをするのに使うのか?」

「いたずらじゃないよ」

 否定したのはモリオだ。

「本気の作戦なの」

 そのエリの言葉を耳にしておれは眉をひそめる。

「本気の作戦?」

「そう、エリちゃんの言うとおり、本気の作戦」

 キヨシが頷いた。

「宝探しだよ」

 カズマが真剣な面持ちで口にした。

 今度はおれが噴き出してしまった。

「本気で宝探しとはすごいな。ゲームとかで流行っているのか?」

「ゲームじゃねーし」

 カズマは渋面を作った。

 ほかの三人もきつい表情だ。

「ムキになるくらい本気なのか?」

 たわいない遊びでも本気になれる子供たちを、改めて羨ましく思った。もっとも、自分が子供のときに抱いた本気がどれほどのものだったか、今のおれには思い出せない。

「だから、本気、って言ったでしょっ」

 エリが頬を膨らませた。

「わかったよ。本気、なんだろう? で、どんな宝なんだ?」

 媚びてみたが、カズマは渋面を消してくれない。

「とてもすごいお宝だよ」

「すごい、だけじゃわからないなあ」

 おれは肩をすくめた。

「なんだっていいじゃん。おれたちにとっては、すごいお宝なんだよ」

 カズマは主張すると、再び口を尖らせた。

 子供たちにしてみれば、「お宝」の正体はなんでもよいのだ。食玩や漫画雑誌でもお宝になるだろう。あるいはトレーディングカードや、誰かが落としてしまったまだ使える携帯型ゲーム機かもしれない。

 ならば、条件をつけたほうがよいだろう。

「まあ確かに、お宝を探すのは楽しそうだよな。よその家の庭とかに勝手に入らなければ、構わないんじゃないか」

 おれは提案したが、カズマは不服の表情だ。

「お宝はあちこちに隠されているんだ。だから、よそんちの庭とか畑とかに入るかもしれない」

「いい加減にしてくれよ」おれはため息をついた。「そんな考えで行動するから、さっきみたいなトラブルに巻き込まれるんだ。おれが蹴ったあの犬な、死んじまったんだぞ。しかも、飼い犬だったんだよ。おれは自分のばあちゃんと犬の飼い主とに散々非難されたけど、今回の件では、おまえらだって目をつけられているんだからな」

 おれが言い立てると、椅子に座っている四人は動揺を表した。

「あの犬が死んじゃった、っていうことは……」

 言いさしたカズマがキヨシを見た。

「つまり」とキヨシは繫ぐ。「ぼくたちは、もうあの辺では遊べないのかもしれないね」

「悪いのはあの犬なのにな」

 うつむき加減のモリオがそうつぶやいた。

「みんな、おどおどすることなんてないぞ」開き直った様子でカズマが言った。「川野の人たちは、とっくにおれたちに目をつけているんだ。犬の一匹が死んだくらい、どうってことないさ」

 聞き捨てならない言葉だった。おれはカズマを睨む。

「死んだくらい、なんて言い方はないぞ。犬の命だって大切なんだ」

「タカ兄ちゃんの言っていること、わかんないよ」

 カズマは反論したが、気を吞まれるわけにはいかない。

「生き物の命が大切だっていうことを学校で教えてもらわなかったのか?」

「じゃあさ」カズマの口調は強かった。「タカ兄ちゃんは家の中でゴキブリを見つけたら、殺虫剤で殺したりしないの?」

「そりゃあ、するけど」

 答えたが、論点を外されそうな気がした。とりあえず、カズマの言い分を聞いてみる。

「ゴキブリが出たら殺虫剤で殺すし、猪が出たら銃を持った人に撃ち殺してもらうし、家畜だって殺して食べるじゃん。なのに、おれたちを襲おうとしたあの犬は、殺しちゃだめなの? 虫とか猪とか家畜なら、殺して構わないの?」

「それでも、あの犬を殺しちゃだめだったんだ。あの犬には飼い主がいた。飼い主にとって、犬は家族の一員なんだよ」

 おれはそう答えた。

「だって、飼い犬が人を嚙んだら、飼い主のせいになるじゃん」

 肩を揺らして訴えるカズマは、泣きそうだった。

「そうさ。カズマの言うとおりだよ。おれは、自分は間違っていない、と思ったから、あの犬を蹴ったんだ。おまえらを助けたい一心で蹴ったんだ。でも、あの犬を殺してしまったのも事実だ」

 そう伝えたが、カズマの顔は納得していない。

「飼い主が悪いんだよ」

「この社会に生きている人はみんな、人としてのルールを守らなくちゃいけないんだ。今回の件では、もちろん、おまえらは何も悪くない。でもな、あの犬を蹴ったおれには、責任があるんだよ」

 人間の作ったルールなど矛盾だらけだ。命は平等だと謳っておきながら重罪人を死刑にしたり、戦争で敵対国の人間を殺害したり、そういった蛮行が公然と行われている。純朴な子供たちに理解できるはずがない。大人のおれでさえ理解しきれていないのだから。

「そんなの嫌だ」カズマは立ち上がった。「タカ兄ちゃんが悪者扱いされるなんて、おれは絶対に嫌だ」

 こらえきれなかったらしい。カズマは嗚咽を漏らした。

 椅子に座っている三人もしゃくり上げ始める。

 湿っぽい空気の中、状況を理解していないらしいナナが、おれを見上げた。

「なんでみんな泣いているの? もう、あそこの田んぼでは遊べないの?」

「大丈夫だよ。またあそこの田んぼで遊べるよ」

 おれはナナの頭を撫でた。


 午後の早いうちに雨が降り始めるらしい、とエリが教えてくれた。だが、誰一人としてスマートフォンも時計も所持しておらず、廃中学校には掛け時計さえない、という状況なのだ。時間の確認ができないため、仕方なく、おれは早めの解散を子供たちに促した。

 今日のおれは新聞に目を通していなければ、テレビのニュースも見ておらず、気象情報はまったく得ていなかった。エリの情報はどこまで当てになるのか、と勘ぐったか、廃中学校の昇降口から出たときには、西の空に入道雲が湧き上がり始めていた。

「ちゅーがくがくがく……」というナナの口ずさむ意味不明の歌を耳にしながら、おれは子供たちとともに雑木林の中を抜けて田んぼへと出た。そして、コンクリート橋の北側のたもとで子供たちを見送り、その橋を渡って祖母の家に戻った。

 ふと、あの忌々しい夢を思い出し、玄関をくぐる前にこっそりと外の物置に入った。出入り口付近に置かれた段ボール箱を開けると、昨日と同じように小型懐中電灯がいくつかの工具類とともに収まっていた。無論、白い粘着物など付着していない。

 安堵すると同時に、自分のしくじりに対する苛立ちが込み上げてきた。

「本当に、ばかだよな」

 おれはため息をつき、物置をあとにして玄関に入った。

 居間では祖母が定位置に座ってテレビを見ていた。

 エアコンから流れてくる冷風が心地よい。

「ただいま」

 立ったまま声をかけ、額の汗をぬぐった。

 テレビの電源を切った祖母が、おれを見上げる。

「お帰り。出かけるなら、一声かけておくれよ」

 これから愚痴が始まるのかと思い、おれは身を引き締めつつ謝罪する。

「ごめん」

「お昼ご飯は食べるんだろう?」

 意外にも穏やかな口調だった。

「うん、いただくよ」

「じゃあ、手を洗っておいで」

「わかった」

 安堵したおれは、廊下に面する襖を開けようとした。

「貴也」

 祖母の声におののき、足を止めて振り向く。

「何?」

「スマホ、故障しているんだったよね。時間がわからなくて、不便だろう?」

「不便といえば不便だね」

 実際に、不便と感じたばかりだ。

「だろうねえ。こんな田舎じゃ、どこを歩いたって街頭時計なんてないし」

 そう言いながら立ち上がった祖母が、戸棚の引き出しを開け、一本の腕時計を取り出す。

「これはね、じいちゃんの形見なんだよ」

 差し出された腕時計を、おれは受け取った。ステンレスバンドのアナログ時計であり、しかもクロノグラフだ。よく見れば秒針がしっかりと動いている。

「じいちゃんのイメージじゃないけど、形見にしては、ちゃんと動いているじゃん」

「太陽電池なんだってさ。だから、ときどき明るいところに出しておくんだよ。まあ、じいちゃんが買ったものだし、安物かもしれないけど」

 祖母はそう言うが、文字盤にある表記を見ると海外の有名ブランドだった。

「貴也にあげるよ」

 簡単に告げられ、恐縮してしまう。

「だって、これ、安物なんかじゃないよ」

 返そうとしたが、祖母は首を横に振ってそれを拒んだ。

「安物でも高級品でも、別にいいんだよ。誰かが使わなきゃ、もったいないじゃない。それに、あたしには似合わないしね。なんだったか、十気圧防水だとかで、普通の水泳くらいなら着けていても大丈夫なんだって。じいちゃんが心臓発作で倒れたのは、これを買って一週間後だったの。だから、ほとんど使っていなかったのよ」

「そうだったのか。でも、本当にもらっちゃっていいのかな」

「さっきね、ここでうたた寝していたら、まーちゃんが夢に出てきたの。それでね、貴也が時間がわからなくて困っているから、お父さんの腕時計をあげて、なんて言うんだよ」

「まーちゃん……って、死んだおばさんだよね?」

「そうだよ。貴也の父さんの妹だよ」

 父の妹である叔母には一度も会っていない。おれが生まれる前に他界したらしい。

「おれは、おばさんにまで気にかけてもらっているんだね」

 そうつぶやいたが、本当におれを気にかけているのはそんな夢まで見てくれる祖母なのだ、と受け取った。

「サイズが合うかどうか、つけてみな」

 祖母に勧められたおれは、左手首に腕時計をはめてみた。偶然にもちょうどよいサイズである。

「ばあちゃん、これ、ぴったりだよ。……なら、もらっちゃおうかな」

 腕時計をはめた左手首を掲げ、おれは言った。

「そうしな。腕時計くらいつけておきなよ。それはそうと……」と祖母は話題を切り替える。「貴也が帰ってくる前に、ナスとキュウリを山ほどいただいたんだよ」

「ナスとキュウリ?」

「ほら、今朝、来ていたでしょう、小杉さん」

「ああ」

 避けたかった話題がぶり返すのは必至だろう。

「よく考えてみたら自分が悪かった、と言ってね。ナスとキュウリだけじゃなくて、トマトとかピーマンとか、ざるいっぱいの夏野菜を持ってきてくれたんだよ」

「驚いたな」

 拍子抜けしたおれは、それ以上の言葉を口にできなかった。

「あたしも貴也には言いすぎたかもねえ」

 祖母が浮かべたのは自嘲の笑みらしい。

 この和やかさに違和感を覚えた。

「ナスとピーマンで味噌炒めを作ろうね。キュウリは浅漬けがいいな」

 独りごちた祖母は、台所へと向かった。

 ついに、子供たちと会っていたことを言い出せなかった。無論、「明日は朝から子供たちと宝探しに出かける」などとは絶対に打ち明けられない。

 おれは廊下に出ると、開け放たれている掃き出しから外の景色を眺めた。

 ピンクのゼラニウムが咲き乱れる花壇で四匹のモンシロチョウが舞っていた。南のトウモロコシ畑の上空では鳶がゆっくりと旋回している。

 遠くで雷鳴が轟いた。西の空の入道雲は先ほどよりも大きくなっている。間違いなく天気は崩れるだろう。

 子供たちはまだ家路の途中に違いない。濡れずに済むだろうか。よそ道をせずにさっさと帰宅してほしい、と願った。

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