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 朝、七時半。嫌になるくらいスッキリした頭で、僕は家を出た。昨日とはうってかわって、透き通るような青空。太陽に顔を照らされて、目を細める。

 ずっしりと重たいバックを自転車のかごに放り込む。耳にイヤホンをはめて、iPodの電源を入れる。音楽が、流れた。

 自転車を漕ぎ始めて、十分もしないうちに学校の前に来た。門の前には生徒がごった返している。僕の足はそこで止まってしまう。心も体もずっしりと重い。寝ていないせいか、吐き気がする。

 何人かの学生に不思議そうに見られながら、僕は学校の前を通り過ぎた。そして、何故かこう思った。

 海に行こう、と。

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