貯金残高───
「ただいまー」
先輩の案内で家の中に入るとほんの申し訳程度の玄関があってすぐに6畳くらいの台所スペースに洗面所らしきドア、そして台所と間続きで同じ大きさくらいの部屋があり部屋の隅に敷かれた布団にお婆ちゃんが寝ていた。以上。部屋はそこで終わっていた、隠し扉もなさそうである。
「おや、
こんな狭い家でも端まで届かないような細い声でお婆ちゃんが聞いてきました。
「あっお邪魔します、先輩と同じ学校の…」
「学校の知り合いだよ」
ハハハ…… そうね、知り合い…せめて友達って言ってくれればいいのに先輩のイケズ
「あまみやだよ」
「あまみやよ」 この兄妹は完全に間違えて覚えてしまったみたいです。
「そう、可愛い娘さんだね。あまみやさんね」
「あっいえ違うんです!」
「おや違うのかい?」
「あっはい!いえっ!あっ間宮です!」
「あまみやさんだね?」
「あっ間宮です!」
「なんでもいいよ、ほら
先輩に遮られて曖昧な挨拶になっちゃったけどお婆ちゃんは確かに"可愛い娘さん"って言ってくれた。先輩よく聞いてくれてましたか?
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