第23話 京街騒動・幕間
ー於・
「皆、
自分達の
「はい! 何とか皆、生きております!
ただやはり、今回は敵の数も多く、1人はそこまで深いわけでもありませんが
さらに、
この場にいない2人の事について
「分かりやした。2人の事は無事に帰ってくることを
八兵衛の言葉に、いくらか肩の
「もしかしてですが、まさか何人か、我らの守りを抜けて店内に?
だが、彼らの予想とは
「いやあ、確かに何人かは店内に
とそこへ、店の奥の店員達の
「八兵衛殿!
彼女の報告を聞いて、八兵衛はより
「そうですかい! そいつは良かった良かった! ご苦労様でさあ、
そのまま、用心棒達の方に向き直り、先程の話を続ける。
「もう手遅れかと思って、控え室に向かったら、このお
彼の話を聞いて、『信じられない』といった表情で朱音を見る用心棒達。
「本当か!? 小さな
「すごい……。普通に俺たちの戦力に
「なんにせよ、ありがとう。あんたのおかげで店の仲間達を守ることが出来た。
3人の用心棒達から一気に頭を下げられて、朱音は軽く
「い、いやいや、そんなに頭を
わらわはただ、敵を追い払うのに夢中になっておっただけで、そこまで
少し
そして八兵衛が彼らを代表して、
「それでも、ウチの大事な仲間を守ってくれたことに変わりはありませんや。朱音ちゃん、本当にありがとうございやす。
それにしても、どうやって奴らを倒したんですかい?」
「そ、それは、じゃな、あ、アハハハ……」
もちろん、人の姿の彼女がまともに野盗達と
奴らが
彼が到着した頃には、
そんな朱音の
何とか他の
「む? そういえば、衛実はいずこにおるのじゃ?」
その質問を聞いて、用心棒達は『あっ!』という表情を浮かべ、その
「すみませんッス。衛実さんは、権八さんと一緒に敵の
俺たちが
彼は権八の隣で戦い続けていた男で、衛実が到着して2人が何やら言い
しかし、彼らを
彼の話を聞いて、一気に
「そ、そんな……衛実……」
彼女らを取り
「お、
「無事みてえだぞ、ではないぞ衛実。お前が1番心配そうな顔をしていたくせに」
「うるせえな。あんただって、自分の仲間が心配じゃねえのかよ」
「ふっ、あいつらがそう簡単にやられるはずないだろう。ほら見ろ、皆ピンピンしているだろう?」
「ああ、そうだな。さすがは八兵衛さん所の用心棒だ」
まるで小さなボヤ
その中から、
それを見た衛実は、
「った
「何をしている、とはこちらのセリフじゃ、このたわけ!
朱音の激しい
「悪かったよ、
あのまま守りに入ってたら、俺達はいずれ殺される。そうなる前に、弱いと判断したヤツに突っ込んで、敵の大将を
「だからと言って、ぬしが突っ込む必要はないであろう! この店に来る前に、わらわが言ったことを忘れたのかぬしは!」
「だから悪かったって。お前が言ったことも忘れてない。けど、そこまで
「
「分かったよ。絶対忘れない。
……でもまあ、何はともあれ、お前が無事で本当に良かった」
朱音との約束を守ると誓った衛実の、話の
「き、急にそのようなことを申しても、わらわの怒りが
『怒っている』という
衛実は、そんな朱音のいじらしさに軽く
「朱音を始め、八兵衛さん達にも
衛実の報告を聞き届けた八兵衛は、その内容に何か思う所があるようで、何やら深く考え出して
権八以外の
その
「なあ、なんで皆そんな反応をすんだ? 『山狗』を知らないやつなんて、ここにはいないはずだろ?」
権八は八兵衛と同じように、どこか考え込む様子を見せながら、衛実の問いに
「
「どんな問題だ?」
「お前もよく知ってると思うが、『山狗』はここと
自分達の
「だが
権八の話を聞いて自分なりの
「衛実の
それに奴らの
「つまり、
「そうなんでさあ」
衛実の
「……八兵衛さん、何だか
八兵衛も特に理由を聞き出すことなく、権八の提案を受け入れた。
「
「いえ、お気になさらず。俺1人で
そう言うと権八は、すっ、とその
その姿を
「それじゃあ皆、予想外の出来事が起きたけれど、まだ今日という日は終わっちゃいませんぜ! しっかり立て直して、またお客さんを呼び込みやすよ!」
八兵衛の
その様子を
「とりあえず、お
朱音ちゃんはお
「そうだな……。それじゃ朱音、ここは八兵衛さんの言葉に
八兵衛さん、気を使ってもらって感謝する。なるべく早めに戻れるようにするから、少しの間だけ待っててくれ」
「大丈夫でさあ。
言い忘れていましたが、衛実の
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます