第4話 新しい場所、そして出会い

なぜ、こんなに新しい環境、場所はどこか居心地が悪いのか。

秋と付き合い初めて2年が経とうとしていた。

お互いに連絡はとっていたが会う時間がなくなっていた。


そんなある日、秋の先輩と出会った。

特に面識はなかったが遊びがてらお泊まり会をした。

先輩には彼女と思われる、世間一般的には可愛い人がいた。

その夜の事だった。布団の方からモゾモゾと動く音がし、なにか様子がおかしい。

もちろん、秋と一緒に寝ていたが秋は既に寝落ちしていた。

「だめだよ、起きちゃうよ。」

「大丈夫。」

そんな会話が途切れ途切れだが聞こえてくる。自分の中では「大丈夫なわけないだろ。」と感じながら寝ている振りをした。

何も問題なく、その場をやり過ごしたつもりだったが一つ問題が発生した。

一度だけやっている先輩と目があってしまった。

そんなこんなで外が明るくなり朝を迎えた。

みんなで外で遊んでいる時に先輩が近寄ってきた。

「なんか見た?」

「見てませんけど、なんかしてました?」

唐突な質問に正直焦った。

「見てないならいいけど。」

「見ていようと見ていなかろうと場所ぐらい選びませんか?」

冗談まじりで言ったつもりだった。そんな感じで先輩と連絡先を交換し秋より連絡をとるようになった。他校なので学校では一緒にはならないが通学の時に顔を合わし会話をするようなった。

「今日会えませんか?」

「いいよ、みさもいるけど。」

もちろん先輩が彼女っぽいみさ先輩ていつもセットなのはわかっていたが、無償に会いたい気持ちが先走りそれでも良いと感じた。

家で会うことになり3人でDVDを観て喋っていた。

だが、しかし何か違和感を覚える。

先輩の片手は常にみさ先輩を触っていて、目の前にはそれに反応しているみさ先輩がいた。

こんなドラマみたいなことがあるのか?

人の前でこんなに堂々といちゃいちゃする先輩。

そんな2人を見ているうちに無意識に先輩の身体に触れようとしている自分がいた…

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全ては今日もこの先も… 神風 @padora

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