第40話 千武


 翌朝。


 苅田の祓い人の寺で一夜を明かした僕は屋根の上で目を覚ます。何故屋根にいるのかというと、他に寝る場所がなかったからだ。お寺の本堂は片付けたといっても血だらけのところが多く、綺麗なところは彼女たちのプライベートゾーンである為なんとなく落ち着かなかったのだ。それに、屋根とはいっても甲冑を着たまま寝たのでそんなに寝心地は悪くなかった。


 甲冑なのになんで寝られるのかって?チッチッチ、千堂が作った甲冑だよ?ヤバいってこれ。どんな姿勢でもきつくないんだ。もう高性能寝間着として売り出した方がいいレベル。本当は安眠の概念付与がついてるんじゃないかと思うくらいだね。


 昔の僕がこの甲冑を着ていたことに得心が行きながらも、僕は屋根からスタっと、敷地に降りる。そういえば蓮也さんはどこに寝たんだろう?


「おう!ヒカリ! 起きたか!」

「はい! というか……なにしてんすか?」


 後ろを振り返ると縁側にはジャージ姿の巫女を膝枕している蓮也がいた。


「その人安城さんですよね? 蓮也さんを嫌っていたんじゃ……」

「殴ればわかる。話せばわかる」


 そんなわけないじゃん……


「あれだな! オレはいい漢だからな! こいつがオレに惚れるのも無理ねぇって話だ!」

 

 うははははは!と笑う蓮也。確かに見た感じはそんな風なんですけどね。血まみれの背景に涙の痕が残っている女の子を寝かせている様はなんだか犯罪チックなんですよ。


 もうすでに日は上っている。時計を見ていないが、この感じだといつも学校に行く時間ではないだろうか。清々しい朝の風と匂いが……いや、血と獣の匂いでとんでもないことになってる。最悪だよ。


「うー……おはようございます……ってええ!?」

「安城!? 何してんの!?」


 寝起きの九寺さんと観月さんが髪をボサボサにしながら縁側にやってくる。女子のすっぴんってこんなもんなんだね。小雪さんが美人すぎて一般レベルがどういうものなのかわかりませんでしたよ。


「おう! 起きたか! じゃあこいつを頼むわ!」

「は、はい。というかどこへ?」

「勿論朝食だ。材料は昨日のうちに買っておいた。正確にはスーパーに誰もいなかったから金だけおいてかっさらったがな!」


 そういえば襲撃って町の方もされてたんだよな。小雪さんと夢幻君が終わらせてるみたいだけど。


 そしてまたもや鮮やかな動作で調理をし始める。そのタイミングで安城さんが目を覚ました。


「う……もう朝……?」

「安城さん、おはよう」

「おはよう……ヒカリさん……。なんか気分が良くなったわ……」


 泣き疲れて寝たようなのでさっぱりとした顔になってた。そして、蓮也さんが台所で調理をしているのに気づくと、とことこと歩いて手伝いに行く。


「……私も手伝う」

「そうか? だったら汁物を頼むわ」

「わかった」


 九寺さんと観月さんは口をポカーンと開けて固まってしまった。そして、僕の方を向くと指を指してくる。いや、知らんがな。


「ほら、あれじゃない?」

「あれ?」


 僕はドヤ顔でキメながらかっこつけて言う。


「蓮也さんはいい漢だから」

「いえ、全く意味がわかりませんが」


 なるほど。苅田の祓い人は千堂に対し辛辣な言葉を投げかけてくるらしい。仰仰しく敬われるよりは全然いいけど、この対応はちょっとひどくはないだろうか。








 朝食を食べ終えた僕らは食後の余韻に浸りながら縁側でだらぁ~とくつろぐ。正直、こんなことをしていていいものかわからなかったが、蓮也さん曰く小夜さんからの連絡待ちだそうだ。無理に動くとバランスが崩れるからじっとしとけと言われてしまった。


 九寺さんと観月さんと安城さんは俯いた表情のまま黙りきっている。本当は本格的に寺の掃除をしたいのだろうけど、気分的には何もしたくないのだろう。複雑そうな表情で地面を見つめている。


 蓮也さんはそんなの気にしてないかのようにお茶をズズズとすすっており、その飲み方や佇まいが様になっていて、隠居したおじいさんみたいになっていた。なんで悟ってるんですか……


「蓮也さん。しつこいようですが僕らにできる事って……」

「あん? だから言ったろ? いくら防衛した町とはいえまた襲撃があるかもしれねぇんだ。バラバラに千堂が動くのは得策じゃねぇ。休める時に休むのも大事だぜ?」

「でも、何もしないのも……」

「疼くか。漢だな。おっと、ちょうど小夜から連絡来たな。ええっと……、ほぅ……そうか……」


 千通板を見たまま蓮也さんは黙り切ってしまった。神妙な顔持ちなのが気になって仕方がない。


「ここにテレビはあるか?」


 蓮也は九寺に聞くが、首を振る。


「ないです。すいません」

「? 別に謝ることじゃねぇだろ。じゃあまぁ簡単に言うと、この国は外国に向けてある情報を流した。それは、今まで隠されてきた妖魔や祓い人、そして粛清隊なんかの普通の人とは違う者たちの情報をな」

「「「「えっ!?」」」」

 

 そんなことをしてなんのメリットが……


「外国でも同様の事件が起こっているらしい。アヴェンジャーとのつながりはないようだが感化されたってとこだな。今まで裏に隠れていた奴らが表に出てきた。世界のパワーバランスが狂い始めてる」

「ど、どうなるんですか?今後は……」

「そうだな。小夜の予想だと戦争になるって書いてる」

「戦……争……?」

「ああ。妖魔だろうが何だろうが武力は武力だ。兵器としては有用だろう。妖魔だけじゃねぇ。異能を持った連中も人型兵器として徴用されるだろう。第三次世界大戦みたいなものだな。なんでもありの」


 う、嘘だろ……? 世界規模で戦争が……


「千堂としては会議の方針を貫くそうだ。一堂を殺す。それだけ」

「国が無くなっても構わないんですか?」

「もう無くなってる。一堂がこの国の独裁者になった。もう手遅れだ」

「そんな……」


 たった一日で国を乗っ取るなんてただ事ではない。その圧倒的な軍事力と侵略速度は過去の戦争を見返しても異例ではないだろうか。それに、そんな情報まで流していったい何のつもりなのだろう。


「ど、どうしよう、九寺!」

「落ち着きなさい、観月。私達にできるのはこの町を妖魔から守ること。昨日の襲撃では白狼タイプの妖魔しか出ませんでしたが、この先何が来るのか……」

「ああ、そうだな。昨日の奴らは本隊じゃねぇ」


 蓮也は立ち上がり、準備運動しながらそう答える。


「本隊じゃない?どういう事ですか?」

「白狼と言えばリンエイが三大妖魔として有名だ。そうだろ?九寺」

「は、はい」

「リンエイはあんな弱くねぇ。倒したのはその部下ってとこだな」

「そ、そんな……そんな奴らに私達は負けたの……」


 九寺たちは更に暗い雰囲気になる。まだ、朝が始まったばかりだというのに……


「つーわけで倒しにいくぞ」

「え?」

「奴らのアジトは昨日の時点で突き止めた。酒飲みたかったから倒すのは勘弁してやったが、今日は問題ねぇ。やるぞ」


 昨日は妖魔討伐より酒盛りを優先したらしい。うん、相変わらず優先順位がぶっ飛んでる。え、というかやるぞって……


「僕も行くんですか?」

「行かねぇのか?」


 そんな風に言われたら行くしかないじゃないですか……


「お前らも来い」

「え?私達もですか?」

「ああ。仇討ちだ。許せねぇんだろ?仲間が殺されたのが。だったら仇討たねぇとダメじゃねぇか」

「で、でも私達は……」

「弱いですし……」


 九寺と観月は歯切れが悪い答えしか言う事が出来なかった。敵は三大妖魔。その部下でさえ手も足もでなかった。それなのに、その親玉に敵う筈がない。道理としては間違ってない。しかし、そうは思わない巫女が一人。


「私はやるわ」

「安城!?」

「どうしちゃったの!? 蓮也さんに洗脳でもされた?」


 失礼だよ。謝りなよ。


「確かに私達は弱い。九寺。昨日あなたが言ったようにね。でも、弱いことを弱いと嘆いているままではダメだと私気づいたの。それに、あいつやヒカリさんが行くんなら死ぬ確率は低い。だったら行くわ。仲間の仇討ちを他人任せにばっかさせられないもの」

「漢だな」

 

 女だよ。


「そうね……ごめん、私が間違ってた。蓮也さん、私達行くわ!」

「あの安城が行くというのなら……勿論私も!」


 蓮也がパン!と手を合わせると気合を入れるように号令をかける。


「うっし!じゃあおめぇら準備しやがれ! それと、そこの観月だったか?お前さっき洗脳とか言いやがったからそこに座れ!」


 気にしてたんですね。


「ひ、ひぃぃぃ……ごめんなさい……」

「問答無用」


 蓮也は跪いた観月に近づくと、思いっきり頭突きをかます。


 ドゴン!


「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」」」

「よし!これでいいな!」


 悲鳴を上げることなく観月さんは後ろへと倒れこみ、そのまま気絶してしまった。


「蓮也さん何やってんの!? そんなにキレるとこですか!?」

「ちげぇよ、こいつは弱すぎる。ついてきたらこいつ死ぬぜ?」

「え……?」

「九寺と安城はなんとかついてこれるだろうが、こいつはついてくるのも危うい。ここに置いていく」


 そう言うと蓮也は観月を抱えて寝室の方まで運びに行ってしまった。後に残るのは茫然とした二人と僕だけ。


「そ、それにしてもあんなことする必要は……」

「あると思うよ」

「え?」

「普通に説得しても一人だけ置いていかれたら気分が悪いでしょ。仇討ちに一人だけ弱いせいで置いていかれるなんて辛いよ。それを蓮也さんは気遣ったんじゃないかな」

「…………」


 彼女たちは弱いことの辛さを知っている。それも多くの仲間を失ったばかりであれば尚更の事。取り残された辛さは戦って死ぬことよりも怖いことなのかもしれない。


「色々と言いたいことはあるかもしれないけど、あの人は基本的にはいい人だよ。いや、今まで会ってきた千堂の人はみんないい人だった。口が悪かったり、行動がちょっと過激だけど、根本的にはただのお人よし集団だよ」


 友達の為に怒る。家族の為に動く。そして、仲間の意思を尊重する。この短期間で会った人達はそういう人達しかいなかった。


「そう……かもですね……」

「安城さんなんか蓮也さんの事好きでしょ?」

「そ、そんなことないわよ! あんな奴どうでもいいわ!」


 ツンデレ乙!


 そんなこんなで話題の蓮也さんが戻ってきた。


「あん? まだ支度してねぇのか?」

「す、するわよ! ちょっと待ってなさい!」

「?」


 安城さんは顔を真っ赤にしながら武装しに行ってしまった。その後ろをクスクス笑いながら九寺さんがついていく。いいねぇー、青春だねぇー。

 僕も縁側に置いていた甲冑を着ると、軽く準備運動をする。


「ヒカリ、お前概念昇華はできんのか?」

「できなくはないですよ。でも、普段は『弱点に至る一撃』ですね。『死に至る一撃』はなんか物騒なんで」

「ほぅ、いい心がけだな。本当にヤバい時だけ概念昇華しねぇと鈍るからなぁ。じゃあいっちょ手合わせでもするか?」

「へ?」

「槍と刀。"奇跡"を使わずに戦うんだ。どうだ?」

「うーん、そうですね。ではお願いします」

「よし! じゃあやるぞ!」


 甲冑を着た僕は腰に刀を装着し、少し離れた蓮也さんと相対する。そういえば刀は使ったことが無かったのに昨日の戦闘では考えるより早く体が動いていた。きっと昔の僕は刀も使っていたのだろう。


 蓮也さんは昨日と同じ戦闘服だった。というか、僕ら風呂入ってないんですよね……ばっちぃ。リンエイ倒したらお風呂借りましょうかね。


「準備はいいか?ヒカリ」

「はい!」


 相手は一の槍の槍だ。気を抜いたら一瞬でやられるかもしれない。とりあえずカウンター狙いの一撃。居合抜きでの抜刀で様子をみることにする。


 その意図を察したのか。蓮也さんは槍を構えて突進してくる。速い。速いことは速いのだが目で追えない程ではない。手加減してくれているのだろう。だったらそれは命取りだ!


 シュン!


高速の居合抜き。それを槍の先端に向けて放つ。その軌道は確実に槍を捉えた。筈だったのだが……


「甘ぇな」

「…………参りました」


 気づいたら首筋に小型のナイフを当てられていた。くっ、槍は囮か。


「抜刀は悪くなかった。だが、槍に注意を向けすぎだな。いいか?槍ってのは間合いでいう中距離だ。リーチは長いから相手より先に当てられる。だが外したら次はねぇから基本超近距離用の武器を仕込んでるもんなんだよ」

「そうですね。でもその槍にすらかすりもしなかったのですが」

「そりゃあな。刀の軌道も速さも見切ってるからそれを避けるぐらいは簡単だ。そのまま槍で一突きしてもいいんだが戦闘前だ。それに、加減を間違えばお前の"奇跡"が発動しちまって槍が壊れる。それは避けたかった」


 確かに。と、そこで九寺と安城がその様子を見てることに気が付く。


「ぜ、全然見えなかった……」

「瞬間移動してた……」


 そういう風に映るのか。祓い人からしたら。

 

 九寺は巫女姿に弓矢と薙刀。安城さんは槍だけを装備していた。


「やっぱりおめぇも槍使いか。よし!ちょっくら指導してやるよ!」

「え、い、いいわよ!」

「遠慮すんなって!」


 嫌がる安城を蓮也は敷地にズルズルと引っぱっていく。傍から見たら完全に犯罪だ。そんなこともお構いなしという蓮也はとうとう安城に稽古をつけることを成功させる。


「よし! じゃあ構えてみろ!」

「もぅ……わかったわよ……」


 顔を赤らめながら安城は一応それっぽい構えをとる。それが気に食わなかったのか。蓮也は笑いながら指導をする。


「はぁ、ダメだダメだ! なんだその構えは! それじゃあ槍は突けんぞ?」

「うっさいわね!」

「こうすんだよ!」


 蓮也は安城の後ろから手を回し、体を密接させながら安城の手を上から握りしめる。


「な、何すんのよ!」

「あん? 稽古してやってんだろうが。まず突き! 打ち下ろし! 薙ぎ払い! 打ち上げ!」

「あぁん! ちゃっと! やめてぇ!」


 身体が動くたびに二人は大きく体を揺らす。なんだかいやらしい気がします。


「体つきが違うからなぁ……どれ、ちょっと失礼するぞ」

「ちょ、ど、どこ触ってんのよぉ!」


 蓮也は安城の足、腰、腕を入念に触る。それは、皮膚ではなく、筋肉そのものを触るわけで、当然、変な声が出てしまうのも必然だった。


「ちょ、ちょっとぉ! や、やめてぇぇ!」

「ふぅん、まぁそこそこは鍛えてんな。おし!じゃあお前にはあれだな!」


 ピュウィ!と口笛を吹く。すると、空から体長一メートルくらいの大きな鷹が何かを持って降り立ってきた。

 

「お前にはオレの槍を一つプレゼントしてやる!」

「へ?」


 その槍は全身が白で色濃く塗られており、所々には金の刺繍が入っているかっこいい槍だった。千武のマークもついており、失敗作ではなく、正規品。概念付与された最高級の千武だとわかる。


「千武、槍タイプ。製造番号6802番。「白燕しろつばめ」。女でも使いやすいと思うぜ?」

「い、いいの? これ千武でしょ?」

「ああ、『破壊不能』。『軽量』。『マーキング』。『威力増加』の四つがつけられてる。壊れねぇし、所有者には軽く感じる。そして、一度傷つけたターゲットの場所がわかるし、槍の攻撃力が上がる優れもんだ。とっとけ」

「で、でもあんたは千武の失敗作を使ってるのに私なんかがこんなの……」


 蓮也はニカっと笑うと手に持った槍を担いで安城を見つめる。


「オレは強いから武器に頼んなくてもいいんだよ! それに、もう千武の失敗作だけじゃあ生きてはいけんからな。祓い人を助けるならこれくらいの義理は果たさねぇといけねぇ。助けるってことはそういうこった。わかったか?ヒカリ」

「は、はい!」


 一時的な援助はダメってことですね。サーセン。


「まぁ、こんなもんだろ。じゃあ行くか!」

「あ、あのぅ……私にも何かありませんかね……?」


 安城が千武をもらっているのが余程羨ましいのだろう。顔を赤らめながら九寺は手を挙げる。しかし、勿論槍使いの蓮也に槍以外の武器があるわけもなく。


「…………弓矢に薙刀か。うん! 何もねぇ!」

「そ、そんなぁ! 欲しい! 私も千武欲しぃぃぃぃぃ!!」


 おもちゃを買ってもらえなかった子供のように九寺はその場でやさぐれる。九寺さん……お姉さんでしょ……みっともないよ……


「無いもんは無いしなぁ……。弓矢なら水城が持ってっけど、あいつが祓い人なんかに千武を渡すわけねぇし……。黒の千堂に直接頼むしかねぇだろうな」

「ど、どなたか紹介していただけませんか?」


 目をキラキラさせながら九寺は蓮也に詰めよる。ポリポリと頭を掻きながら微妙そうな顔をした蓮也はきっぱりと事実を告げる。


「オレは槍以外興味はねぇ! わざわざ祓い人に特注の千武を渡すために千堂は紹介してやらん!」

「ひ、ひどぃぃぃぃぃぃ! 欲しい!欲しい!欲しい!欲しい!」


 みっともなく泣きわめく。確かに、祓い人からしたら千武の失敗作いえどもその価値は家宝クラスになる。それが、正規品となれば価値は伝説級になるだろう。それを仲間が貰って自分は何もないでは諦めきれないのはわかる気がする。


「欲しいならヒカリに頼め」


おっとそいつはいけねぇぜ、蓮也の兄貴。ほらぁ~。こっちの方を血走った目で睨んでらっしゃるじゃないですかー。


「ひ、ヒカリさん! いや、ヒカリ様! お願いします! 私にも是非千武を!」

「そうは言われましても……小雪さんは概念昇華できないらしいからなぁ……。昨日知った修栄さんって人なら作れるだろうけど、あの人忙しいだろうし……」

「そ、そこをなんとか! なんでも! なんでもしますんで!」


 な、なんでも? ふ、ふぅん……なんでも……ねぇ……?


「確約はできないけど機会があれば頼んでみるよ(にっこり)」

「ほ、本当ですか!? あ、ありがとうございます! ヒカリ様大好き!」


 あーあ、オレ知ーらね、という目で蓮也さんが僕を見てくる。元はと言えばあなたのせいですよ!全く!


 こうして、僕らはリンエイ討伐の為、四人パーティーで山の中を行軍していく。前衛がランサー二人で後ろがソードマンとアーチャーですか。まぁいい編成ではないですかね。







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