第25話 神のみぞ知る死
「あっ!ヒカリ。大丈夫だった?」
「ああ、ケリはつけてきたよ」
小雪のところに戻ったヒカリは、その場の光景に目を見張る。ヒカリたちが殺した妖魔たちに加え、地面から伸びているいくつもの突起物を体中に突き刺されている妖魔も増えていたからだ。
きっとその妖魔も粛清隊に捕まって『飼い犬』にされたのだろう。しかし、妖魔である以上、人を襲う存在。同情なんてする筈もないが。
「じゃあもう終わったし。夢幻のとこに行く?」
「そうだな。でも水城さんがまだ帰って来てないし…」
「あの人が心配?」
小雪はヒカリの顔色を
「そんなことはない。でも、殺し方が気になるだけだ」
「大丈夫よ、ヒカリ。あの人粛清隊には手加減しないから。しかも、今回はヒカリの。千堂を
ヒカリはそれを聞いて安心する。欲を言えば自分の手で殺したかった。でも、一番そういうのが向いていそうな人が、気合を入れて殺してくれるのだ。ここは帰ってくる水城さんの
ヒカリと小雪がそう話し合っていると、夢幻がレインとジュリーの二人を肩で支えながら連れてきた。見た目は相変わらず血だらけのようだが、意識が戻り、何とか歩けるくらいには回復したようだ。
「レイン……ジュリー……」
「ひ、ヒカリ……」
「ほ、本当に……た、助けに来てくれた……」
二人の目は涙ぐんでいる。もう助けは来ないだろうと思っていた。ヒカリが脱走した後、二人はすぐに教会の地下深くに幽閉され、幾度も幾度も拷問をうけていた。そして、いくつもの暗示、死刻虫などを投与され、ゆかりからは
『粛清隊の司教様たちが十二人向かってくれることになったわ。本当は来月からなのだけれど、こんな事態ですもの。すぐに動いてくださるって。ふふふ、流石のヒカリも今回はもう死んじゃうかもね』
なんてことを聞いていたのだ。絶対に助からない。助かったとしても、自分たちを助けに来てくれる筈もないだろうと思っていたのだ。それがここ数日のうちに他の千堂を連れてきて助けにやってきたのだ。感謝してもし足りない。
「あのさ、二人は人間じゃないの?」
「!!」
「そ、そう……そ、そりゃあバレるわよね……」
二人は観念したようにそう答える。普通の人間が粛清隊の根城である教会に住んでいる筈がない。少し考えればわかること。いずれは知られるとは思っていたけど、この場でバレるのは都合がよくない。
「わ、私達は…魔人の生き残り……」
「あ、あなたが滅ぼした…ま、魔人族のね……」
「「!!」」
小雪と夢幻は驚く。おそらく、ヒカリの記憶が改変される前の出来事だとは思うが、以前にそんなことをしていたとは、正直意外だったからだ。それに、魔人族は過去に滅ぼされたという話は二人は知っている。
レインとジュリーは回復したのか、もう自力で立てるようになったため、夢幻の肩から腕を外し、面と向かってヒカリと
ヒカリは真剣な顔で二人を見つめながら言う。
「僕は……影道なのか……?」
「「!?」」
小雪と夢幻はその名を聞いて顔が固まる。その名は現代に生きる伝説。『最果て』に至った最強の名前。
「ええ、そうよ」
「あなたは千堂影道。それは間違いない」
「そうか………」
ヒカリは吹っ切れたように息を吐く。
今まで自分は何者だろうと思っていたが、最果てに至った千堂だということはかなり強かったのだろう。正直、人から聞いた影道の情報は強すぎていたり、優しかったりで自分とは正反対な気がしていたのだ。でも、これだけ影道だという証拠が揃えば信じざるを得ない。
「俺の記憶は戻ると思う?」
「……おそらく無理だと思うわ」
「ゆかりの記憶操作は消去からの改変。完全に記憶を消されていない部分は思い出すことはあるかもしれないけど、基本、消えてしまったものは戻らない」
「…………」
「……ごめんなさい。私達じゃ力になれない」
「助けてもらった手前、何もできない事が申し訳ないのだけれど、不可能なの。この場で私達を殺してもいいのよ」
いくら『飼い犬』にされていたとはいえ、自分たちは魔人族だ。人じゃない。それが今後も生かされるとは思えない。助けてくれてもらってなんだが、当に死ぬ覚悟はできている。もう思い残すことはない。
「…………」
「ヒカリ……?」
「……どうしたの?」
「……そうだ。俺はヒカリだ。千堂ヒカリ。もう戻らない記憶なんかを当てにしたところでどうしようもない」
すべては過去。昔の経験。今を
「僕はヒカリだよ。これまでも。これからも。千堂ヒカリ。レインとジュリーのお兄さんで、異端狩りの千堂だ」
「我ら千堂。永遠不滅」
「そうね……あなたは千堂ヒカリ。この先もずっとね」
夢幻と小雪はその言葉を聞いて納得したようにヒカリを見る。どうであれ、ヒカリはヒカリだし、千堂は千堂だ。家族であることに変わりないし、世界で一番自由な一族だ。本人がそう言うのであれば、それを尊重するだけ。
レインとジュリーも涙を流しながら言う。
「ヒカリ……ありが……とう……」
「助けてくれて…ありがとうぅ!」
二人は走ってヒカリに抱き着く。顔はぐしゃぐしゃで、涙と鼻水で汚い顔になっている。それでもヒカリは苦笑しながら、二人を温かく受け止める。血はつながってなくとも、家族であることは揺らぎないのだから。
レインとジュリーがヒカリの腕の中で泣いているのを聞きながら、夢幻と小雪は駄弁る。
「そういえば水城さん遅いわね……」
「同意。予想。処刑中」
「はぁ……一体どんな殺し方をしてるんでしょうね……。何の爆発音も聞こえてこないし、生半可な殺し方じゃないでしょうね」
二人は顔を見合わせて苦笑する。それは千堂の中でもドSと言われる水城と敵対してしまったことへの愚かさと、その水城が一番調子の良さそうな日に処刑されるという不運さに
善導は全力で森の中を駆け巡る。その速度は千堂の足の速さとどうレベルのもの。"祝福"の身体強化を効率よく、かつ、最大限に使ってこの速さを維持することができる。それは地方の粛清隊の神父とは思えない程のものであった。
「しつこいですねぇ……!」
さっきから幾度となく矢が神父に向けて放たれている。どこから狙っているのかはわからないが、方向的に後ろの方から飛んできているのでまだ逃げ切れてはいないのだろう。狙いはいいようだが、矢が自分に当たる寸前で
「しかし、一向に止まない。この速さで追いつくとは、流石千堂ですが諦めてはもらえませんかねぇ……」
そうだ。このまま逃げ切れることが出来たらまだ先はある。ここから山を二つ越えたところには知り合いの粛清隊がいるのだ。それも、自分と同じレベルの強さの粛清隊が。
善導という男は本来であれば
影道という千堂を捕まえた。粛清隊でどうか処分してもらえないだろうか、と依頼を受けたのは五年も前の事。その男は全身を紫色の服で覆われていたため、顔すらもわからなかったが、粛清隊としてはその依頼を断ることができなかったのだろう。当時の千の宮の神父は快くそれを受け入れ、影道を拘束することに成功した。
しかし、拘束することはできたが、一切傷つけることができない。その体は一見無防備であるはずなのに、いざ殺そうとすると、気を失っていようが全く関係なく能力が発動するようなのだ。
その話を聞きつけた善導は、これは面白いと千の宮の神父に立候補し、仲のよかったゆかりを誘って今回の家族ごっこをしながら殺す手段を模索し続けていたのだ。
そしてついに、影道を殺す手段ではなく、利用する手段を見つけ出す。それはよその支部のイヴという女性。彼女の"祝福"は対男性特攻のもの。影道に使用すれば千堂最強の男を操り人形にできる。これは神の啓示だと思った。だから来月就任予定のイヴ達十二名を前倒しにしてもらっていたのだが、まさかの影道の脱走である。
仕方がないので逃げた方向にイヴ達を差し向けたのだが、突然、連絡が取れなくなった。返り討ちに遭ったのか?と思ったが、確かめる方法がない。二、三日様子をみようとしたら、ヒカリ自身が他の千堂らしき人を引き連れてやってきたので確信した。粛清隊がやられたのだと。復讐に来たのだと。
いくら善導とはいえ、千堂が複数相手では勝てる筈もない。ゆかりを囮にし、自分は他の支部の粛清隊に
「いい加減に諦めていただけませんか?」
善導は聞こえているのかわからない追跡者に向かって叫ぶ。返事はない。だが、さっきから矢はだけは絶え間なく自分を狙ってきている。全部寸前で避けてはいるが。
「このままではイタチごっこです。あなただって私を仕留める力はないようですし、どうか引き分けと……」
「ふふふ、面白いですね。引き分けですか?」
善導の言葉を
「ええ。あなたの矢は私を仕留めることができない。私もあなたの位置がわかりませんし、攻撃できない。だったらもうお互い手を引いた方が利口ではありませんか?」
「なるほど。私の位置がわからないから攻撃できないと。であればこうしましょう」
「はい?」
すると突然、善導の前方に青い服をきた男性が現れる。それを視認した善導は急ブレーキで足を止める。
「………姿を見せるとは。弓兵らしからぬ行動ですね」
声は無理やり落ち着けてはいるものの、善導は内心焦っていた。この男は自分の前方から現れた。つまり、少なくとも自分よりは足の速度が速いということ。これでこの男が諦めない限り、自分は逃げききれることはできないと確信した。
「さぁ、相手の姿が見えましたね。あなたはどうします?」
善導は覚悟を決める。もうこの男を殺すしかない。
「……一応聞きますがあなたのランクはいくつなんですか?」
「それを聞きますか。あなたはよっぽど死にたいようですね」
会話にならないと思った善導は袖の中に仕込んでいた先端がとがった鎖をズルズルと引き出す。それはとでも頑丈そうで、凶悪な武器だった。
「では千堂。あなたを殺します」
善導はその鎖を"祝福"で操作する。その祝福は"物理操作"。体に触れている物質を自分の手足のように自由自在に操ることができる、"奇跡"に近い能力。善導はその長い鎖をどこまでも伸ばし、目の前の男性を追い詰める。
「ほう、これがあなたの"能力"ですか。単純ですが、なかなかに厄介です」
水城は勿論、その鎖を容易に躱す。しかし、躱した直後にその鎖はその軌道を変え、水城を延々と追いかける。いくら水城といえども、超高速で襲い掛かる鎖にあたったらタダではすまない。善導は形勢が逆転したとばかりに水城に話しかける。
「もう諦めたらどうですか?あなたの敗因は弓兵なのに前線に出てきてしまったこと。今ならまだ見逃せますよ?」
「ふふふ、本当に面白い人です。まだ自分が優位にいると思っている。これは
水城はその鎖を避けるのでなく、矢筒から取り出した矢で直接攻撃する。しかし、矢は鎖にあたりつつも傷一つつけられない。
「無駄です。この鎖は千武であろうとも容易には壊せない。一流の職人が最高の素材を年単位で鍛えた名品です。あなたの矢では壊すことなんてできないしょう」
さっきからよくわからない行動をしているこの弓兵レベルであれば自分でも対処できる。このときの善導は浮かれあがっていた。
「鎖がだめならあなたを直接殺すまで」
水城は方向転換し、鎖を躱し続け直接善導を狙いにかかる。これは善導としても狙い通りの展開だった。
実は善導の"祝福"は二つある。一つは今も使っている"物理操作"。そして、触れた相手を強制的に脱力させる"強制脱力"。これは相手の身体機能の全てを寝ている状態と同じレベルまで下げる究極の技。いくら相手はが強かろうと、この力があれば無力化できる。
そして、水城が善導の目の前に来た瞬間、足で水城を蹴り上げる。
「………おや?」
「効いてきたようですね」
水城は直前でそれを避ける。蹴り上げた足はクリーンヒットしなかったものの、かすらせることはできた。そして少しでも当たればその能力は発動する。水城はその場でへたり込む。
「……はぁ、がっかりですよ。千堂とはいえこんなものですか。この程度の人間に今まで粛清隊が怯えていたと思うと馬鹿らしく思えてきます。まぁあなたのランクが低いということもあるでしょうが」
「…………」
目の前の男性は黙っている。それもそうだろう。脱力している今なら話すだけでも全力を使う。この男はもはや何もすることはできない。
「矢は外しまくるわ、前線に出てくるわ、こんな罠に引っ掛かるわ、あなた賢そうな見た目をしてますが相当バカなんじゃないですか?もう呆れて何も言えませんよ。ではもう死んでください」
善導は鎖を構え、狙いを定める。すると、目の前の男はゆっくりと口を開く。
「お、お願い…です…。や、やめてくれません……か?」
善導は失笑する。そんな要求を聞くわけがない。
「さ、最後に…一言…言わせて…ください…」
男は情けない顔をしながらそう懇願する。善導は仮にも神父だ。面倒だが一言くらいなら聞いてやろうとその断罪を一時中断する。
「……いいでしょう。最期の言葉です。よく考えておっしゃってください」
目の前の男は歓喜に打ち震えながら話す。善導はそれを面白そうに眺める。この愚かな男は最期にどんな世迷言を言うのだろうと期待しながら。そして、その言葉が善導の運命を決めることになるとは知らずに。
「あ、ありがとうございます!千の道は弓の道。"異端狩りの千堂"。"一の弓"。千堂水城。
「…………は?」
それは千堂が敵に使う最後の言葉。それは自分が死ぬ時にも使う言葉なのか?と善導は混乱する。それに一の弓?最強格がこんなに弱いのか?とも。次の瞬間。善導は突如後ろから飛んできた矢に背中を刺される。
グサっ!
「!? な、何を……?」
善導はその場に崩れ落ちる。たった一矢。でもそれだけで全身が動かない。それと同時に水城は何事もなかったかのように立ち上がる。
「なん……で……?」
「もうおかしくて仕方がありませんでしたよ…。やっぱり間近で顔を観察するのは最高ですね」
「答えろぉ!」
善導は話すのもきついが声を荒げる。それはさっきと立場が逆転したことに対する憤りと、この状況が全く把握できない事への混乱からだった。
「私の"奇跡"って二つあるんですよ」
「!?」
「一つが『恒久的な平常』。これがある限り私に毒や精神攻撃、状態異常は全く意味を成しません。私、病気にかかったことがないんですよ?羨ましいでしょう?」
そんなことはどうでもいい!と善導は思う。しかし、二つある?それは私と同じ……
「ええ。あなたも二つあるようですがね。ふふふ、似た者どうしですね」
「……どうでも……いいです……そんな……ことは……!!」
「酷いなぁ、そんなことって。それでもう一つは『狙い穿つ一矢』というものなんですがね。これは狙った対象を当たるまで追い続けるというものです。単純でしょう?」
だ、だが、だったらなんでさっきはあんなにも外して……
「ああ、最初のはあなたをからかっていただけですよ。ふふふ、あなたは気づいていないようですが、私が放っていたのは矢ではなく、その辺の枝です。あなたを追いかけながら枝の先端だけ削り、放っていただけの事です。面白いでしょう?」
どこがだ!っと善導は言いたいがもう舌が回らない。
「今のあなたは『麻痺』の概念が付与された矢に刺さっています。もうこのままでも死ぬでしょうが……ヒカリを、いや、千堂をコケにした罪は重い。悔い改めてください」
水城は善導から距離を取る。そして、矢筒から一本の矢を取り出し、そして放つ。
グサっ!
「今のはただの矢です。しかし、相手の声を奪う毒が塗られています。これであなたはもう話せない」
腕に刺さった矢を抜こうするが、もう満足に手すら動かせない。力なくうなだれる。
「ではどんどん行きます。次は『痛覚倍増』」
「!?」
それはもう拷問だった。何かを聞き出すためのものではない。ただ痛めつけるだけの拷問。それが絶え間なく体に矢が刺さりながら善導は何もすることができない。次々に矢が善導の体に突き刺さっていく。
『睡眠不能』
『瞬き不能』
『自害禁止』
『思考加速』
これだけでもう善導は生きる望みを失う。すでに満身創痍。何も考えたくないのに思考は加速し、寧ろ余計に酷くなる。
「おやおや、元気がないですねぇ。『生命力維持』。これをあなたにプレゼントします」
「…………」
グサっ!
もはや善導は笑うしかない。この男は楽に殺してはくれない。永遠ともいえる苦痛な時間を、私に与えるつもりだ。
「こんな状況で笑うなんて、不謹慎ですよ?『笑顔禁止』っと」
グサっ!
「!!!!!!!!!!!」
もはや何をしてもダメだ。善導は早く殺してくれ!と涙を流して水城に懇願する。すると、かわいそうなものを見る目で水城が善導を見る。
「そうですよね……もう可哀そうになってきました……」
「!!」
「泣いて死ぬなんてかわいそうです。『流涙禁止』」
「…………」
善導から顔の表情が消える。もはや何もできない。何をしてもダメだ。これは地獄。生き地獄。ああ、千堂になど関わるべきではなかった……
善導は今更ながらに後悔する。遅すぎる後悔を。それを見越した水城は善導に言う。
「………はぁ、もうわかりましたよ。殺してあげますからそんな面白くない顔をしないでください」
「!!」
殺してくれる。もう死ねる、この苦痛から解放される。善導は
水城は善導とは逆側の方向に弓を構える。なんでだ?なんで逆を向いている?
バシュっ! バシュっ! バシュっ!
「よし。これでいいですね……うん?なんでそっちに放ったかって?ちゃんとあなたに当たりますから心配しなくてもいいですよ」
「………!」
「そうです。地球を一周したらあなたに当たります。いつあなたに当たるのかはわかりませんがね。でもそうですねぇ……あの矢は飛行機なんかに当たったら効果を失うようになってますから……途中で落ちちゃったらごめんなさいね?」
「!! !! !!」
「そんなに待ち遠しいですか?早く死にたいなんて、あなた神に仕える者として失格ですよ?」
もはやそんなことはどうでもいい。もうやめてくれ!殺せ! 殺せ! 殺せ!
「人はいずれ死ぬものです。大丈夫。きっと矢はあなたに届きます。結果は神のみぞ知るって感じですがね」
水城は仕事をやり遂げたー!と背伸びをしてその場を離れようとする。
「じゃあね、神父様。
善導は無表情のまま動かなくなる。矢が一周してこちらに来る確率はどのくらいあるのか、無駄な思考を続けながら。
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