第3章 魔法少女隊のお仕事
第16話 男の娘調教中?
夜、2人が寝てしまった後、1人で天井を見ながら明日のことを考える。
まず決めるのはカルミーネ君に何の魔法を受け持って貰おうかだ。
一番威力が大きくてかつ簡単なのは火の魔法。
でもできればこれは使わせたくない。
森林火災なんて起きたら大変だ。
それに魔獣を火の魔法で倒すと毛や肉の価値が大幅に下がる。
その辺を踏まえてサリナには氷雪、カタリナには水の魔法を持たせたのだ。
俺の怪しい
● 藍色・氷雪属性
● 青色・水属性
● 水色・風属性
● 緑色・植物属性
● 黄色・雷属性
● 茶色・土属性
● ピンク色・治癒属性
● 赤色・火炎属性
● 黒色・闇属性
● 白色・光属性
● 灰色・空間属性
といったところ。
製法はわかっているし実は材料もそこそこ残っているのでほかの物も作ろうと思えば作れる。
空間属性を使って色々な世界の知識や道具も手に入れたからな。
サリナに仕舞われてしまったが異世界道具『ミシン』を使えば手で裁縫するよりずっと早く作る事だって可能だ。
あの服屋のおばさんには負けるかもしれないけれど。
おっと考えが余分なところへ飛んだ。
カルミーネ君の魔法属性だった。
ここはやはり使っても安全でかつ色々応用が効く土属性でいこう。
魔物に対しては穴を掘ってもいいし生き埋めにしてもいいしな。
強力すぎたりヤバかったりする属性は出来るだけ俺以外は使わない方針で。
あとは魔法を使う際の接頭詞を全員揃えよう。
今俺が作って使ったのは風と治癒の2種類。
『
『
あと氷雪用と水用と土用を作っておけばいいか。
取り敢えず紙にささっと書く。
『
『
『
こんな感じでいいかな。
皆に練習させよう。
明日はここの宿屋で弁当を4人分作って貰って、狼魔獣の類いを1人2匹位ずつ倒させればいいな。
そうすればカルミーネ君にも正銀貨1枚以上のお駄賃を出せる。
お金を貰ったら最後はお風呂で一汗かいて解散だ。
風呂だけは絶対やるぞ。
今日既に一緒にお風呂で裸でご対面させてもらったけれど。
以前はショタとは言え男の裸を触るなんて絶対したくなかった。
でも今ではカルミーネ君にあれやこれややるのが大変に楽しいし萌える。
今日もカルミーネ君の前も脇も後もシモもきっちり洗ってやった。
わざと胸をくっつけてやったりしながらだ。
カルミーネ君、顔を真っ赤にしていたがそれもまた良い。
これも女性化した影響だろうか。
でもサリナやカタリナの身体をすりすりしながら洗うのも楽しいぞ。
少しずつ肉がついてきて俺好みになってきているし。
うん、深くは考えまい。
楽しい事はいいことだ! そう思う事にしよう。
そんな感じで明日もまた楽しみだ。
さて、最後にサリナとカタリナの寝顔を確認してから寝るよとしよう。
おやすみなさい。
◇◇◇
翌朝。
朝食を食べた後、1人分小銀貨1枚のちょい豪華な弁当を4人前作って貰って宿を出る。
本日の待ち合わせは冒険者ギルド裏口だ。
朝一番だとギルド内はガラの悪いのがうろうろしているから。
行ってみるとカルミーネ君と知らない大人の女性が待っていた、
どういう関係かわからないが綺麗な人だな。
そう思いつつ取り敢えず挨拶をしようとしたところ……
「昨日は本当にありがとうございました。寝ていて全くご挨拶できませんで申し訳ありません。でもおかげで病気も完全に治ってこの通りです。本当に何とお礼をすればいいかわかりません」
おっと、カルミーネ君の母親だったか。
それにしても昨日見たのとは随分感じが違うな。
こんなに綺麗な人とは思わなかった。
まあ病気で苦しんで寝ていたのと起きて身なりを整えた後では違うだろうけれど。
ただ綺麗な人だけれど俺の趣味ではない。
俺の趣味としては下は幼児までOKだが上は30歳前までだ。
あくまで病気を治したのはカルミーネ君を捕らえる為。
それ以上の意味はない。
でも一応普通に挨拶だけはしておくか。
「いえいえ、カルミーネ君とは今日からパーティの仲間ですし魔法だけで治ったので特にこれと言う事はありません。
申し遅れましたが私は魔法使いで冒険者のジョアンナと申します。本日からカルミーネ君と一緒にパーティを組ませていただきます。どうぞ宜しくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いいたします。まだ半人前ですが魔獣の種類やそれぞれが多い場所、解体の技術は一通り出来ますので。それにしても本当に色々ありがとうございました」
お礼が長くなりそうなので適当に切り上げて村の北の方、つまり治安が悪くない方へと歩きはじめる。
「さて、今日は魔法の練習をして魔獣を捕まえるところまでやるけれど、この辺で魔獣が多そうなところはない? 空を飛べない魔獣なら何でもいいよ」
「狼の群れが多いのは南の森ですが、あそこはジョアンナさんが昨日群れを一つ全滅させましたよね。だから他の群れも警戒してなかなか出てこないと思います。とすると西の畑作地帯の先に出る猪か熊、その北側に出る灰色狼の群れが数的には多いですけれど、数が多いので僕あたりがいると足手まといになるかもしれないです」
なるほど、確かにこの辺の状況をよく把握しているようだ。
「でも数は多いんだよね」
「ええ。西北側の狼は大きな群を作っていますから」
「ならそれを狙おう。大丈夫、絶対安全な方法があるから。
あとカルミーネ君、私もそんなに歳は変わらないから以降はさん付け禁止、ジョアンナかジョアンナお姉ちゃんで呼んでね。私もカルミーネと呼び捨てにするから」
この辺はまあお約束。
理由はお姉ちゃんと呼ばれると快感でぞくぞくするから。
勿論そんな事は教えないけれど。
街の北側の木戸を出た後。
「それじゃ皆あの魔法の服に着替えて。あとカルミーネはこの呪文を唱えて」
「メタモルフォーゼでメイクアップ!
「めたもるふぉおぜでめいくあっぷ! ぶるうおーたー!」
サリナとカタリナは慣れたもの。
でもそれを見ていたカルミーネはえっ、えっという感じになる。
だが俺はもうカルミーネ君を逃すつもりは無い。
「カルミーネ、呪文は」
「えっ、はい。『メタモルフォーゼでメイクアップ!
彼の意思とは関係無くくるっと右回りしながら全裸になり、そして白地に茶色の
「えっ、えっ、ジョアンナお姉ちゃん、これは!」
うんうんうろたえている表情も仕草もなかなか可愛い。
髪もそこそこ長めで女の子の格好が良く似合っている。
髪も昨日洗って整えたのでサラサラだ。
色々含めて男の娘姿、最高!
着替え最中のすっぽんぽんもご馳走様でした。
しっかり心の記録に焼き付けたぞ。
「それは魔法を強化する
「穴よ出来ろ!」
ドドッ!
直径
「ほら出来たでしょ」
「えっ、えっ!」
まだ驚いている。
「そういう事。サリナやカタリナも同じように
今はこの
「そうなんですか!」
カルミーネ君は一瞬笑顔になって、その後ふと気づいたらしくサリナとカタリナの
「でもこれってひょっとして、女の子用の服なんじゃ……」
ちいっバレたか。
でも当然その辺も考えてはある。
「でも可愛いし似合っているわよ。そう思わない、ねえサリナ、カタリナ」
「ええ、確かに可愛いと思います」
「カタリナもそう思う。お揃いで一緒」
いわゆる同調圧力をかけさせて貰おう。
それでもカルミーネ君、君は嫌と言えるかな。
「わかりました」
ふふふ、折れたな。
でも女の子の服で羞恥プレイしている君もなかなか可愛いぞ。
お姉さんもうぞくぞくきちゃう。
なんて本音は表には出さない。
「あとこれ、カルミーネの物入れね。さっきまで来ていた服と装備していたナイフなんかがこの中に入っている。何でも入るし中で汚れることも無い。これから捕まえた獲物なんかも全部この中に入れるよ。ただちょっと珍しい魔法道具だから他の人にこういう物があるって事を教えたり見せたりしないでね」
お馴染み可愛いポシェット型収納具を渡す。
「この小さなのにそんなに入るんですか」
「何ならナイフを取り出してみて」
カルミーネ君はポシェットに手を入れてナイフを取り出す。
「本当だ、入っている」
「昨日ギルドに持っていった狼魔獣も全部この中に入れて運んだの。実際は家一軒入れても大丈夫なくらいに物が入るから。でも他の人には秘密ね」
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