第四話 【ヌス】の力

「良太! どんな感じ?」


 時雨と尚紀が、良太の元に合流する。


「あぁ、何とか主人の家――いや、アジトを突き止めることができた」

「アジト?」


 尚紀が疑問を浮かべるのに対し、時雨はすぐに察する。


「……テロ組織、ってことでいいんだね?」

「その通り。つっても、アジトが小さい。弱小組織か、どっかの支部といったところだろうな」

「テロ組織……」


 良太の説明に、相手がただ者ではないことを尚紀は認識する。

 しかし、その目に恐れはない。本人の言った通り、覚悟ができているのだ。


「場所は北石区と中巌区の丁度境界線にある。無事幼女を母親の元へ届けた海渡を先に向かわせている」

「捕まらなかったのね」

「まぁ運が良かったんだろ。毎度捕まってたんじゃボスに負担をかけちまうからな。何かあれば連絡するよう伝えているから、今のところ何も問題なさそうだ。俺達も、向かいますか!」

「えぇ、行きましょう」

「……あぁ」


 三人は犯人のアジトへ向かいだす。


(大丈夫……尚紀は、『オレ』が守ればいい……ただそれだけの話だ……!)



   ※


「…………」


 静かな住宅街。

 海渡は雑居ビルの上で、前方約三十メートル先にある一階建ての家を見ていた。

 見た目こそ普通の家なのだが、そこに今回の犯人が住んでおり、テロ組織のアジトにもなっている。


「……本当なら、俺一人で片付けた方が楽なんだろうが……尚紀の適性試験だからな。邪魔するわけには…………ん?」


 アジトから一台の車が出る。


「あれに主犯格が乗っていたらマズいな……流石に食い止めるとしよう」


 海渡が右手を前に突き出し、何かを鷲掴みにするように手を作る。

 すると、車が急停止した。


「良太、こちら海渡だ。奴らが動き出した」


 海渡は手の形を維持したままビルから飛び降り、インカムを通じて良太に連絡を取り始める。

 五メートル以上の高さから降りたにも関わらず、難なく着地してみせた。


『おっ、さては逃亡を図ったか?』

「さぁな。このまま握り潰してもいいんだが……どのくらいかかる?」

『およそ一分だな。時雨を先に向かわせるか?』

「いや、それでは意味がなくなるだろう……しばらく耐えておく」

『あいよ!』


 海渡は通信を切り、車に接近しようと歩むんで行くと、家から自動小銃を持った男が三人現れる。


「――邪魔だ」


 海渡は空いている左手を素早く男たちに向け、強く握りしめる。

 三人が磁石のようにくっついたと思えば、そのまま圧縮され、大量の血飛沫をまき散らしながら一つの肉塊に変貌した。


 これが海渡の【ヌス】――【空間操作】

 空間そのものを自身の意のままに操ることができる。

念力のように物体を遠距離から操作できれば、目に見えない物体を生み出して壁にすることもできる。屋上で尚紀に飛ばされた際、外に落ちずに留まれたのもこの能力を使ったからだ。

 射程距離は自信を中心とした半径五メートルなのだが、目で捉えられていればどんなに離れていても操作すること自体は可能である。当然、離れている分だけ弱くなるが。


「無闇に出てくるな。尚紀の分がなくなるだろ」


 そう呟いていると、今度は無数の犬が飛び出してくる。

 全ての犬に爆弾が仕掛けられた首輪をしており、すでに赤く光って爆発寸前だった。


「右手が空いてても無理だな。かわいそうだが、圧縮させてもら――」

「ちょっと待てぇ!!」


 左から聞きなれた男の声が聞こえると同時に、全ての首輪の機能が停止する。

 それを確認した海渡は、潰さないように【ヌス】を使って犬を密集させ、拘束した。


「お待たせ!」


 左から良太、時雨、尚紀の三人が駆けつけてきた。

 良太の右手にはリモコンがあり、これで首輪の爆破を防いでいたのだ。


「良太、首輪の解析を済ませていたのか」

「向かいながらな! 爆発した首輪の破片を時雨に回収してもらって。やっぱ時雨の足は便利だわ! 昔はそういう事できなかったからなぁ~!」

「……犯人はどこ?」


 尚紀は、時雨を道具みたいに言う良太を殴り飛ばしたかったが、それを我慢して犯人の居場所を海渡に聞く。


「まだわからん。あの車の中かもしれん。時雨、【ヌス】を解除するから、確認してきてくれ」

「わかった!」


 海渡が右手の力を抜くと、車が猛スピードでこの場を去ろうとする。

 しかし、時雨はそれよりも速く走り、車のボンネットに乗った。

 時雨は腰に付けた小さな箱を展開し、自分の肩までの大きさをほこる大剣を手にする。


 大我も使用したその箱の正体――それは、『ラウム・ボックス』

 通称『RB』は、一つの物であれば重さ、大きさ関係なく収納できる箱なのだ。

 ただし、地面などに接していると、その接しているものも『物』として認識してしまうため、エラーを起こして収納できなくなる。収納する時は、一度物を宙に浮かせる必要があるのだ。

 また、人などの生命が宿った動物収納できないよう設定されているため、誤って入ってしまい、閉じ込められる心配はない。


 時雨は大剣を軽々と片手で扱い、フロントガラスを壊す。

 車の中へ侵入すると同時に、中が血で赤く染まり、車が急停止する。

 その後、運転席の方から返り血を浴びた時雨が降りてくる。


 異常なまでの身体能力を見せた時雨。

 しかし、それが彼の【ヌス】ではない。


「犯人はまだアジトの中だと思う。犬もいなかったから、囮だね」


 時雨が海渡たちの方へ戻る。


「やはりか。なら、アジトに乗り込むのが手っ取り早いな」

「……なら、私が行くわ」


 尚紀が自らアジトに乗り込もうと、足を運ぶ。


「待って!」


 時雨が呼び止め、尚紀の前に立つ。


「僕が前に行く。敵を引きつけるから、その隙を狙ってほしい」

「わかったわ」


 時雨が先にアジトへ入り、尚紀がその後を追った。


「あー……こりゃ俺の出番ないな。多分犬も」


 良太が退屈そうに呟いた。

 それに対し、犬を拘束したままの海渡が言葉を返す。


「アジトを突き止め、犬の命も救っておいて出番がないと言うのか?」

「そう言われると何か嬉しいけど、俺だけ【ヌス】の紹介なく序章終わりそうなんですよね。はい」

「それを言うなら、最近使わず戦っているボスの方が先になりそうだぞ」

「あー確かに。主役は最後の方が輝くっていうもんな。まっ、メタ発言したからには、ヌル――じゃない! 【ヌス】を使って何か作るか……ったく、【ヌス】って言いにくんだよなぁ……」


 そう言いながら、良太は懐からチューブ容器を取り出し、中の黒インクを宙に出す。

 すると、インクが形を作りはじめ、リボルバーとなって固まった。


「……確か、ボスの愛銃ってこんな感じだったよな?」

「あぁ、44マグナムこと、M29だ。ただ黒ではなく、深紅色だがな」

「俺の【ヌス】は色まで再現できないから許してくれ。てか深紅色って――」

「ボスの趣味だ」

「……お、おう」


 受け答えに困りつつ、懐から別のチューブ容器を取り出し、中身をリボルバーにかける。

 今度の中身は白インク。リボルバー全体に消えると、まるで最初からなかったかのように消滅した。


 これらが良太の【ヌス】――【生成】と【消滅】

 黒インクを使うことで、好きな物を作り出すことができる。しかし、それと同じ容量のインクを使用しなければならなく、構造を正確に理解していない物を生み出すとただのガラクタが生まれてしまう。

 白インクを使えば、自身が作ったものに限らず、物を跡形もなく消滅させることができる。

 やろうと思えば人も消滅させることができるのだが、消滅させるものを包み込むようにインクを使わなければならない。


 余談だが、良太はこの【ヌス】をかっこつけて、


【Black or White】


――と呼んでいる。


「まっ、大人しく時雨たちを待ちますか…………」



   ※



 良太たちが駄弁っている中、時雨と尚紀は順調にアジトを制圧していく。


「女の方は殺すなとの命令だ! 男だけを狙え!!」


 犯人の部下と思われる男たちが、時雨だけに自動小銃を向け、弾丸を放ってくる。


(尚紀を私物化するつもりなのか? 何がともあれ、今はその方が都合いい)


 時雨は弾丸が尚紀に流れないよう、アクション映画のワンシーンのようなアクロバティックな動きで男たちを切断していく。

 周囲が瞬く間に血の海と化す。


「…………」


 尚紀はその一部始終を、時折自分を拘束しようとして来る男を殴り飛ばしながら見ていた。

 時雨がどんなに人を殺そうとも、尚紀は何とも思っていない。彼がそういう環境に置かれているのを、初めて助けられた幼い頃から知っているから。

 そして、彼が――彼らがテロリストを殺さなければ、この街が崩壊することも。


「あの女! 生かしておくのは危険だ!」


 男たちを一撃で沈めていく尚紀に、男の一人が命令違反を承知で彼女を撃とうとする。

 しかし、撃つ前に時雨が男の体を真っ二つに斬り、阻止した。


「……部下は恐らくこれで最後だね」

「そうね……」


 時雨と尚紀は走り出し、残された一番奥の部屋の前に行く。

 この先に、事件の主犯がいるのだ。


「尚紀……体は大丈夫?」

「問題ないわ。あなたと戦うために、鍛えてきたんだもの……」

「……わかった。行こう」


 時雨はドアノブに手をかける。


「うぐッ!!」


 その瞬間、時雨の体に電流が走る。

 時雨はドアノブから素早く手を放すも、体の力が抜けて膝を床に着かせた。


「時雨!?」

「大丈夫です……恐らく、ドアノブに電流が流れるよう、トラップを仕掛けたんでしょう」

「ッ!!」


 尚紀が時雨の身を案じた後、扉を蹴り飛ばす。

 その先に三十代の男が、時雨たちが来るのを待っていたかのよう椅子に座っている。

 部屋の中は、女性もののパンツがズラッと飾ってある気色悪い部屋だ。


「――いいねぇ……強い女は好みだ。僕の調教にも耐えてくれそうだからな」


 男がそう呟きながら立ち上がり、手に電流を走らせる。

 尚紀が何の躊躇いもなく部屋の中へ入っていく。時雨も体勢を整え、尚紀の斜め前に立つ。


「……パンツを盗む犬の主人で、間違いか?」


 時雨が高圧的に尋ねると、男はフッと笑い返す。


「あぁ……その通りだ」

「どうして犬を使った?」

「リスクが少ないからさ。最初は部下にやらせようかと思ったけど、その場合一々女を攫う必要があったからね。犬なら怪しまれず、効率よくパンツだけを盗んでくれるから、最高だよ!」

「変態ね…………」


 尚紀が言い捨てるように呟くと、男は空かさず反論する。


「変態? 何を言ってるんだ? 男なら皆、女性のパンツに興味がある。目の前にいるその少年も、君のパンツに興味あるはずなのだ」

「……そうなの?」


 尚紀が時雨の方を向き、確認した。


「えっ!? あっ、いや、その……………………『パンツ』には興味ない」


 時雨は戸惑うも、キリッとした顔をして断言した。


「……だと、言っているけれど?」

「残念。僕と性癖が合わなかったみたい。ただ、男であれば皆『変態』なのだ。その性欲を処理しなければ、男は生きて――」

「確かに、お前の言い分は間違ってないかもしれない」


 時雨が男の話を肯定的に捉えてくる。

 実際、自分が変態なのを時雨自身が知っているからだ。


「でも……自分が好きでもない女性で『処理』するのは、男としてどうかと思う」

「は?」


 彼の話に納得できなかった男は、右手から電流を時雨に向けて飛ばす。

 時雨は頭を少し傾け、電流をかわす。


「……面白い事言うね…………一人じゃ飽きるだろ?」

「悪いけど、僕は尚紀だけで十分だ。むしろ、尚紀以外に興味はない」

「尚紀っていうのは、隣の彼女で合ってるかな? 彼女なら、僕の電流に耐えてくれそうだ……そうすれば、彼女は僕の思うがままに……!」

「……そうやって、犬も従わせていたんだな?」

「もちろん。人と違って、少し電気を走らせただけで素直に従ってくれるから、助かったよ」

「ッ!!」


 動物を粗末に扱う男の発言に、時雨は怒りに身を任せ、目にも留まらぬ動きで男に接近。

 大剣を振るうも、男も剣を取り出して大剣を防ぐ。


(馬鹿だな。このまま電流を流せば!)


 男は電流を剣に流し、大剣を通じて時雨を痺れさせようとする。だが、そんな男の思考を読んでいた時雨は大剣を手から放し、その手で男の頭を掴もうとする。


「何ッ!?」


 男はどうすることもできず、時雨の手を頭に受けてしまう。


「…………?」


 しかし、何の感触もなかった。時雨の手が男の頭を透けていったかのように。

 時雨は何事もなかったかのように、男の後ろに着地している。


「なんだい? 脅しのつも……り…………?」


 男は時雨の方に振り向くが、違和感を覚えた。

 自分の手に、電流が走らないのだ。


「!?」


 このようなことが初めてな男は戸惑い始める。

 すると、時雨が男を掴もうとした右手の上に、球体型の謎のオーラが浮いていることに気づく。


「!? まさか……僕の……【ヌス】を!?」



 時雨の【ヌス】――【強奪】

 相手の【ヌス】を奪い取れる能力。

 奪われた相手は当然、【ヌス】を使うことができなくなる。

 奪った【ヌス】を自分が使うこともできれば、他人に渡して使わせることもできる。そのまま【ヌス】を消去することで、相手を無能力者に変えることもできるのだ。

 奪うには【ヌス】が宿っている頭脳――つまり、頭に右手を当てる必要がある。奪った【ヌス】はオーラとなって時雨の手元に来るため、これを奪い返せば自身に戻って来る。また、消去しなかった場合、一分後に持ち主のところへ帰ってしまうのだ。


「…………」


 時雨はそのままオーラを握りつぶし、【ヌス】を消去した。


「!? てめぇ!! 何しやがったぁ!!」


 男は豹変し、時雨に向かって剣を突き刺そうと走り出す。

 その隙を狙った尚紀も走り出し、男の頬を強く殴り飛ばした。


「うごぉ!!」


 男はコマのように横回転した後、倒れて失神する。


「……どうするの?」

「その男は殺さず、警察に連れて行かせる。【ヌスター】じゃない、ただの男になったこいつに、警察から逃れる力はないから。ひとまず、良太たちと合流しよう」

「わかったわ」


 二人は男を放置し、その場を去っていく。


「……時雨、あの時の言葉、本当かしら?」


 その道中、尚紀が時雨に確かめる。


「えっ?」

「私以外興味ないって」

「あっ!」


 時雨は自分が男に言ったことを思い出し、今になって恥ずかしくなった。


「えっと……その…………ほ、本当……です」

「そう、良かった」


 尚紀は、自分の頭を時雨の肩に乗せ始める。


「!?」


 思わぬことに時雨は体をビクッとさせるも、尚紀の腰に手を回し返すのであった。



   ※



「……合格だ」


 事務所に戻った時雨たちに対し、大我が始めに出した言葉がそれだった。

 時雨の体に付着した返り血は、何事もなかったかのようになくなっている。

 念のため言うと、良太に巻かれた包帯もなくなっている。


「実力も悪くない。時雨たちと同等の依頼を受けても問題なさそうだ。それに、『人を殺すこと』にしか能がないオレ達四人に対し、悠乃宮は『人を殺さず制圧する力』を持ち合わせている。貴重な人材だ」

「……ありがとうございます」


 尚紀は頭を下げる。


「さて、決まったところで……別荘についてなんだが、オレが昔拠点にしていた場所を提供することにした。一階建てだが、二人で住む分には十分な広さだろう」


(僕も住むこと前提なんだ……)


「一つ、いいですか?」


 尚紀が大我に質問する。


「何だ?」

「実はペットを飼っていまして……」


(ペットって……あっ、『クォーちゃん』のことか……でも、ペットとしてカウントされるのかな……?)


「特に制限はないから、心配しなくていい。ついでに、防音にもなっている」

「ありがとうございます」


(最後の情報必要!?)


「おっし! 尚紀が仲間入りしたことだし、今日はド派手に――」

「良太、すまないが歓迎会は後日に回せるか?」


 変に気合いの入った良太に、大我は申し訳なさそうに言う。


「えっ? ボスはこの後何か予定あるんすか?」

「いや、今日は初仕事で悠乃宮が疲れているはずだ。それと、実はオレの相方が近頃戻って来ると言ってな。あいつとも一緒の方がいいから、その時に取っておいてくれると助かる」

「なるほど……んまいっか! 了解っす!」

「さて、今日は解散だ。時雨、悠乃宮を家まで送ってってやれ。それと、今日は帰って来なくてもいいぞ。どうせ明日も休みだしな」

「わかり……わかり、ました」


 大我の意味深な発言に時雨は戸惑いつつも、尚紀を送ることにした。




「…………」

「…………」


 時雨と尚紀は、横に並んで彼女の家に向かっていた。

 尚紀の家は、事務所から少し離れた場所にある。徒歩十分くらいなので、結構近い。


「……時雨」

「?」

「……私が何でも屋に入ったこと、まだ…………」

「尚紀、大丈夫。もう、腹を括ったから」


 時雨は尚紀の前に立って振り向き、彼女の手を取り跪く。


「だから、必ず尚紀を守る。そして尚紀のために依頼を熟して、お金を貯めて……行く行くは、この仕事から足を洗えるようにする。もう、自分が『人間』じゃないことを、気にしないから」

「ありがとう。でも、あなたは『人間』よ」


 尚紀も地面膝を着け、時雨を抱きしめる。

 時雨も抱きしめ返し、二人はしばらくその場所に留まった。










 この時、時雨と尚紀――良太と海渡も知らなかった。

 禁忌に手を染めたものが、二度と平和な世界に戻って来られないことを。




 これは、テロリストに立ち向かった、何でも屋の末路を描く物語――――――――









 ……………………余談だが、この日時雨は事務所に帰らなかった。


                              序章 完

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