夏休み明け
夏休みが開けた教室は、何時もの三倍騒がしい。ざわざわと騒めく人の声をかぎ分け、忘れかけた自分の席に向かう。僕の机の上でぐたーと伸びている山中の首元に、手刀でチョップを入れた。
「どけや」
う~、と山中が手の下で呻く。僕は宿題で重くなったスクールバックを、机の横に引っ掻けた。山中が呻きながら顔を上げる。
「なー、お前知ってる?」
「何が」
「ナカセン学校辞めたんだって」
「え、まじで?」
僕は驚いて目を丸くした。あの熱血教師のナカセンが。
「ショックだよな。何か急にナカセンの父さんが倒れたらしい。それでナカセンは介護しなくちゃいけなくなったらしいわ」
まじか、と僕はもう一度言った。介護、とか、何故か複雑な気分になる。
「それなら、俺らの担任どうなるんだよ」
「新しい人が来るんだって。女子大卒業したばっかりの、美人女教師!」
山中がいやらしく、にぃっと笑った。僕は呆れた表情で山中を見た。山中が言葉を続ける。
「橋本優実って名前なんだってよ。絶対美人だよな。やっぱあれだよなぁ、もう名前からして綺麗だもんな。俺こんな綺麗な名前、今まで聞いた事ないよ。今まで女子大学に居たんだって。絶対清楚系だよな。楽しみ過ぎてやべーわ」
「お前って何気に情報通だよな……」
その時、丁度良くチャイムが鳴った。教壇に数学のゴマンが偉そうに座っている。
本名は江藤純一郎。奴の面構えが変態っぽく、しかも五万で女子高生と援交していると噂が立ったので、皆裏ではゴマンと呼んでいる。席に座った僕達を眺めて、ゴマンは痰が絡まった咳を一つした。
「えーとですね、今日は私が中島先生の代理でやらせていただきます。と言うのはですね、家庭の事情から中島先生は学校をお辞めになられてしまったんですね。皆に一言言えずに学校を去ってしまう事を、中島先生はとても残念に思っていらっしゃいました。それでですね、今日からですね、新しく入った先生がね、貴方達の担任と言う事になりますので」
教室が騒めく。クラスで一番のお調子者のサンチュが手を挙げる。
「女の先生ですか?年は?」
「えっとですね、女の方ですね。女子大を卒業したばかりです」
おーッ、とクラスの男子が騒めいた。それを女子が冷めた目つきで見る。
「俺惚れちゃうかもぅ~」
サンチュが金髪の髪を揺らして、体をくねくねさせた。それを見て男子がドッと笑う。
「静かに。まだ大切なお知らせが残っていますから。えーと、突然ですがね、このクラスに新しい生徒が入る事になりました」
クラスが、ぐわっと騒めく。興奮しきった山中が後ろから僕の肩を前後に揺らした。
「おいッ!マジかよッ!マジだッ!やばい!やばっ!」
お祭り会場のようになったクラスのドアに、ゴマンが、入ってきなさい、と声をかけた。がらりと教室のドアが開く。その瞬間、水を打ったように音が消えた。時が止まった様だった。静まり返った教室の中で、視線を全身に浴びながら、昨日の転校生は静かに教室の前を歩いた。スリッパを履いて居る筈なのに、コツコツとハイヒールの音が何処からともなく聞こえてくる様な、そんな姿勢の良さで。
転校生が教室に入った、それだけでは説明の出来ない、一種異様な雰囲気が教室を飲み込んでいた。それは彼女が学校の制服では無く、私服…それも雑誌から出てきた様なお洒落な服を着ている所為だけでは無かった。
転校生が流れる様にチョークを手に持つ。誰かが、慎重に唾を呑みこんだ。黒板とチョークが叩き合う音。そして転校生は前を向いた。
「皆森明美です」
そう言って深々とお辞儀をする。長い黒髪が艶やかに彼女の肩の上を滑った。
「えーとですね。皆森さんはお家の事情から、東京の学校から引っ越して来たんですね。東京ではモデル活動もされていたようですね」
「ええ、短い期間ですけど」
皆森が微笑む。クラス中がその笑顔に、はっと息を呑んだ。ゴマンでさえも動きを止め、彼女の笑顔に見とれている。
「趣味はショッピングとアクセサリー作りです。転校するのは初めての事なので、皆と上手く馴染めるかとても不安ですけど……精一杯頑張りたいと思います。宜しくお願いします」
皆森がもう一度頭を下げた。皆森の旋毛をクラス中が見つめた。数秒、完全な沈黙が教室を満たした。
「えっと…じゃあ、私まだ手続きがあるので…」
皆森が申し訳なさそうにゴマンを見つめた。
「え、あ、そうね」
口を開けて皆森に見入っていたゴマンが、しどろもどろになりながら答える。
「え……えーと、ですね、そう言う事なので皆さん、仲良くしてあげてください。これから始業式ですので、十分後には体育館へ集合しておくように。皆森さんは学校の手続きがまだ残っていますので、明日からこの学校に通う事になります。えー、皆森さんがどうしても皆さんにお会いしたいと言うので、特別にですね、今日自己紹介をさせて貰いました」
ゴマンが皆森をちらちらと見ながら言った。
皆森は、明後日皆に会えるの、凄く楽しみにしてます、と言い、にこりと笑うと教室を去っていた。
教室はまだ異様な静けさで包まれていたままだった。そして段々と、草が揺れるような小さなささやきがあちらこちらで聞こえ始めてくる。
「えー、とじゃ、これでホームルームは解散です。各自体育館に集まる様に」
ホームルームの終わりを知らせる鐘が教室のスピーカから流れだ瞬間、ぐわっ、と教室がライブ会場かと錯覚してしまう様な大絶叫が響き渡った。
「何だよあれーーーッ!!」「メチャクチャ美人なんやけど!」「モデルやって!」「やばーっ!」「凄い可愛くなかった事ない?」「かわえかったな」「え、やばくない?芸能人やん」「広瀬すずかちゃんみたいやったなッ」「綺麗やけど石原晴美には負けるやろ」「「芸能人みたいやったわ」「別に騒ぐほどじゃ無くね」「やばすぎ!」「足めっちゃ長かったな」「あんな綺麗な子見た事ないわー」「付き合いてーーーッッ!!」「明後日から毎日ここに来るんやぞ?!」「やおね、ビックリしたわ」「めっちゃ友達になりたい!」「えー、綺麗やとは思ったけどぉ」「やべえって、まじで!」「友達に自慢しよっ」「いや、でもよく見たら不細工やろ」「一組と二組に自慢できるな!」「よっしゃーーッ」「生きとって良かったわ」「なんか性格悪そうやない」「可愛すぎやろぉおおッ」「笑った顔天使やったなっ」「名前何やったけ?検索すれば出るかな」
男子達が絶叫して教室を暴れ回る。女子達も、隅っこでひそひそと何か言いあっているグル―プを覗けば、大半が嬉しそうに飛び跳ねていた。
「やべぇだろッ!これは運命しかねーって!」
「マジでやべぇわ!あの顔見たやろッ?天使やわ!死んでまうわ」
「やっっっべぇええええ!!」
山中が腹に溜まった脂肪を振り回して絶叫する。そんな山中を無視して、トレンディとヨッシーも声を張り上げる。何時もは僕よりも大人しいはずの羽川も、今日ばかりは興奮して口から泡を飛ばして早口に捲し立てた。
「まじで運命かもしれん昔からずぅと推しとるキャラが居って猫川翼ってふぅうやべえ興奮してきた、名前でそのそっくりゃったんやあけどまじでバサ姉んが画面から出てきたかもしれんのゃけど俺がバサ姉に会いた過ぎて空間が歪んだのかも知れへん」
「そんな訳ねーだろ」
羽川に若干と言うよりもかなり引きながら、適度にツッコミを入れる。羽川は、でもまじでそっくりやったし俺の事ずっと見とったし俺も馬鹿らしいとは思うし本当はもうそうやって分かっとるけどでも俺はか―――、と意味の分からない事を捲し立てた。と言うか、お前、化物物語が好きだったのか…、と内心驚いた。
「どうやったら付き合えるんや?!」「整形やろしかないやろ」「金ねーぞ」「もしかしたらビー線かもしれんで。わんちゃんあるかも」「でも絶対有り得んやろ。かっこいい先輩と直ぐ付き合ってまいそう」とヨッシーとトレンディ。
「おいッ!てめぇら俺の嫁に色目使ってんじゃねぇッ」
激しい議論を交わすヨッシーとトレンディの間に、山中が絶叫して割り込んだ。
「うるせぇデブ!」「色欲暴食の豚が!」「赤い飛行機乗って金曜ロードショーにでも行けよ!」「この面食いが!ラーメン屋に帰れ!」
罵倒される山中の肩に羽川が優しく手を乗せ、お前はマジであかん、顔で人選ぶ癖直した方が良いぞ、と声をかける。お前だって顔で運命とか言ってんじゃん、と羽川に言うと、それは違うッと一喝された。山中が三人に向かって、てめぇらも尻子玉みたいな顔面してんだろうが!と絶叫する。尻子玉ってなんだよーーッ!意味わかんねーことゆーなッ!と袋叩きにあう山中を見て、僕は腹の底から笑った。
二年一組にもの凄い美少女が転入するらしい、と言う噂は帰る頃になると学校中に広まっていた。
「テツー!」
始業式も終わり、帰る支度をしていると、山中が全脂肪を使ってアタックしてきた。僕はそれを寸での所で交わした。
「この後、皆で食べ放題行かん?リュウが値引き券貰ったらしいわ。今度こそあの店潰したる」
食べ放題と聞き、少し心が躍る。しかし僕にはいかなければならない場所があった。
「今日予定あるでいいわ」
山中がきょとんとした顔をする。
「珍しいやん」
「まぁ俺にもプライベートってやつがあんだよ」
この台詞、ちょっとかっこいいな。
「何やそれ。どーせあれやろ、天文学部やろ」
図星を付かれ僕は口を噤んだ。
「変わりもんやな。せっかくの半日授業なのに」
「ほっとけ」
「ってか俺らの担任ヤバくなかった事ね?」
突然話を変えた山中が、思いっきり顔を顰める。僕は始業式で見た新担任を思い出した。確かに、結構珍しいぐらいのブスだった。
「くっそデブスやったんやけど!あれで女って無くね?俺男だと思ったわ。根暗そうだったしさぁ、てか名前からしてブスだよな。橋本優実って、何か根暗そうだもん」
「お前は政治家なみに意見が変わるな」
振り回した荷物で山中を叩く。山中がトドの様な声を上げた。
「まぁええやん。綺麗な転校生が来たんやし」
「でもさぁ、だってよぉ、あんなにぶ―――」
「とりま、俺行かなきゃやから。じゃーな!」
僕はそれだけ言うと、何か言いたげな山中を残し、急いで教室を後にした。
僕の学校は元々男子校で、僕達が入学する前に近くの女子高と併合した。その名残で学校内の一角には古びた男子寮がそびえ立っている。併合した当初は、打ち壊す予定だったらしい物の、今は改築され部活や同窓会の部室として使われている。僕の所属する天文学部も、その寮の一階の二十二号室に存在するのだった。
がらりと部室の扉を開けると、当然の様に誰も居なかった。夏休みの間で埃っぽくなった空気を、部室の窓を開けて新鮮な空気と入れ替える。窓の外から見える校門と、点々とした人の頭が陽炎と共に見える。馬鹿みたいに暑く、湿った空気が僕の肌を温く撫でた。このくらくらとする夏の感覚が、何故か僕は好きだった。部室内の掃除をしようと箒を手に取った瞬間、あー、とふぬけた声が後ろから聞こえた。
「先輩、今日も来とる」
「……悪いかよ」
そう呟いて床を履く。夢野薫子は僕の背中で唸る様な声を出した。その途端、僕の背中に衝撃が走る。大して痛くも無い痛みに、僕はわざと大声を張り上げた。いってー、と言って振り向くと、夢野の顔が視界一杯に広がった。両目を薄く延ばして、にー、と歯を見せる。あまりの顔の近さに、僕は慌てて目を反らした。
「よっすー」
夢野が間延びした声で言う。僕は持っていた箒の柄で、軽く彼女の頭を叩いた。
「よっす」
夢野は欠伸を一つすると、ふらふらと部室の真ん中に置かれた机の上に腰かけた。そしてぐわーっ、ともよく分からない叫び声を上げて背筋を伸ばした。
「夏休みが終わってしまったー」
むずむずと、頭皮の上から何かが走っていく感触。液体が頬を流れていく感覚。息苦しい熱さの中で、僕はゆっくりと息を吐いた。ぽた、と音もなく地面に、透明の汗が落ちた。箒の先を地面に滑らせる。長短様々の箒の毛先が汗の跡を横に広げた。窓から入る光が、部屋に漂う埃をきらきらと光らせていた。
「夏休み、どうやった」
汗を拭って、箒を動かす。目は箒を見ているのに、何故か全神経は夢野に向いていた。頭の中の夢野が、体を起こしてハンカチを取り出す。ハンカチの先で汗を拭きながら、夢野は考える様に斜めを見ると、答えた。
「えーと、まあ、楽しかったですね。あ、ナガサキのスチールドランゴン乗りましたよ、三回も乗りました」
スチールドラゴン…?と僕は頭を傾げた。
「長崎県のスチールドラゴンって、なに?」
「え、長崎県じゃなくて、ナガサキですよ。スチームドラゴンは、ジェットコースター。ナガサキにある……。え、ってか先輩ナガサキ知らへんの?」
「知らん…」
「えっ、ナガサキやて!ナガ………ん…?ナガ…、ナガシマや、ナガシマスパーランド……あははっ、ごめん、間違えてまった」
「あー、ナガサキやなくて、ナガシマか」
夢野の天然さに、自然と笑みがこぼれる。お前はほんと馬鹿やなぁ、と言うと、夢野に、先輩の方が馬鹿じゃないですか、と言い返された。
「え、俺結構頭ええけど」
と、つい言ってしまう。
「えーっ、嘘や、信じられへん!」
「ほんとやって」
「じゃあ、先輩、この間の中間、学年で何位だったん」
「……大体十位ぐらい」
夢野が途端に目の色を変えた。
「え、本当?意外!先輩頭良いんだ。凄い!」
「…や……そんなにやないけど…」
「なにそれ~、さっき頭良いって自分で言ってたのにー」
何だか照れくさくなって、僕はまた箒を穿いた。本当の事を言うと僕の順位は三十七位なのだが、まぁ…四捨五入と化すれば十位とあまり変わらないだろう。うん、変わらない気がする。
「哲先輩って、普段勉強とかしてます?」
僕はリュウを思い出した。リュウが学年で三位の成績を取った時、リュウは、こんなん、教科書読めば出来る、と言い放ったのを思い出した。あの時のリュウは、阿保みたいに滅茶苦茶かっこよく見えた。僕はどきまぎしながら口を開いた。
「勉強?はー、してないなー。まぁ教科書読めば出来るしな」
凄―い、と夢野が声を上げ、心の中でガッツポーズをとる。今のはかっこよかった。
「えー、じゃあどうやって点数取ってるんですか?」
そう言われ口を閉ざす。痛いとこをついてくる。どうして女子は変に勘が鋭いんだろう。勉強しなくて点数が取れるんなら、僕も教えてほしい。僕はリュウの真似をして、クールな無表情を決め言った。
「それは、あれ、まず教科書とかちゃんと読むん。教科書は大切だから。あと、授業で習った事とかを、テスト期間ない時でも復習する、とかが大事」
へー、と、夢野が納得する。冷汗を拭く僕の傍ら、夢野は凄いなー、と声を上げた。
「やっぱ、真面目に勉強しなきゃ駄目なんですね。私なんか、中間順位下がったから、お母さんにめっちゃ怒られちゃった」
「そうなん、何位?」
「えー、先輩みたいに、すぐ人に言える順位やないもん」
夢野の拗ねた様な声に、内心にやにやしてしまう。
「絶対笑わんから言ってみろって」
「やだー!絶対笑うやんか!」
「笑わん笑わん」
「絶対笑う!」
夢野じとーとした目つきで僕を見た。
「言わんって。二十位らへん?」
「言いません―」
夢野が自分の口を手で覆い隠して、横を向いた。そして、不意に顔を元に戻した。
「先輩、私に勉強教えてくれません?」
えっ、と僕は声を漏らした。心臓が早くなる。
「テスト前だけで良いですから。ね、良いでしょ?人に教えると、なんか理解力深まるとか、言うじゃないですか」
バクバクと心臓が動いた。勉強を、夢野に教える…。頭の中に、夢野の部屋で一緒に勉強する風景が浮かんだ。付き合っても居ないのに、男と二人きりになるなんて、夢野は馬鹿なんだろうか。いや、それか、夢野は、僕を……。
「ね、良いでしょ?せんぱ~い。あ、彼女さんとかが居って、彼女さんに申し訳ないから駄目とか、そう言う事?」
「阿保か」
阿保か、の『か』が裏声になり、僕は激しく心臓を鳴らした。恥ずかしさで顔が厚くなる。
「あれ、先輩彼女いなかったの?」
「…今は居ない、前は居ったよ、結構、二カ月か三カ月ぐらい前やけど、しばらく前に別れた」
「あれ、じゃあ好きな人とかは?」
「そんなん居らんわ」
僕は目線を伏せた。夢野から顔を背ける。
「じゃあいいじゃないですか!まじで私、成績悪いんですよ~、先輩だけが頼りなんです!」
「…気が乗ったら、な」
「えー、何その言い方ー」
不機嫌な声を上げ、夢野が僕の横に来る。僕の目の前に小指を持ってきた。
「先輩」
僕は小指を少し見て、そして自分の小指をゆっくりと夢野の前に差し出した。夢野の小指が、僕の小指と絡まる。
「約束ですよ」
夢野が上目遣いで僕を見た。
「俺が約束守るとは限らんけどな」
咄嗟にそう言うと、夢野は頬を膨らませ、何か言い返そうと口を開いた。と、その時、窓の向こうから風が吹いた。夢野のショートカットが揺れる。窓の方に顔を向けた夢野が、あ、と口を開いた。
「テツ先輩だ」
僕の心臓が変な音を立てた。
「私、先輩と帰る約束してるんやった。もう行きますね」
夢野が鞄を引っ掴んだ。ばたばたとドアの前に駈け寄る。そして思い出したように振り返った。
「好きな人で来たら教えてくださいね!応援しますから」
夢野が歯を見せて笑う。じゃあー、と言って、夢野は部室を飛び出して行った。
きし、と心臓が軋んだ。誰かが僕の心臓を握りつぶしているかのように、五月蠅く、酷く痛い。その痛みを誤魔化すかのように、僕は笑った。
「教えるわけないわ、馬鹿」
遠のいていく上履きの音を聞きながら、僕は箒を地面に叩きつけた。
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