悪夢

おかあさんもおねえちゃんもい亡くなったみたいに眠りについて、昨日の夜と同じ暗い天井にいくら手を伸ばしても届かない頃。触った空気は冷たく胡散臭い匂いがする。その時触れた気がした、悪魔の羽音に。睫毛で空気を撫でながら目を閉じる。「どうかこの手をとって。10数える間だけ貴方に私の永遠をあげる。」あなたに会いたい。.....3、2、1、心臓いっぱいに夜を吸う...0。

私の呼吸はまだ熱い、指の先は冷えてた。ただ何も感じなかった。嘲笑う黒い空が憎い、もう寝るよ。夜は私を包み込んで、縛るように眠りにつかせた。

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生きている あい @ai16wosiranai

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