貯水槽の怖い人
「ンだてめぇ」
「あっ、えっと今日から転入してきました…!!」
「…で?」
「えっと…あ、そうだ、天文部の部室ってどこか知りませんか?」
「天文部になんか用があんの?」
「僕、天文部に入部しようと思ってて…」
「ふーん。着いてこいよ。」
「あ、ありがとうございます!」
ちょっと怖いけど…いい人なのかな。
「って、おわぁっ!?」
"ズダンッッ"
事もあろうか結構な高さから飛び降りてくるものだから流石に焦った
「どうしたそんな大声出して」
「いや…足、痛くないんですか?」
「はぁ?全く?」
そしてその男の歩く道を着いていった。
え、こんなとこに部屋あったの…?案内してもらった時はなにも聞いてなかったぞ。。。
"ガラガラッ"
「ここが天文部の部室だ」
「ご丁寧にここまでありがとうございました!」
「いいってことよ。俺もそろそろ冷えてきてたから帰ろうと思ってたんだ。行き先が同じだったから問題ねぇよ。」
「…え?」
「ようこそ、天文部へ!俺は
「え、ええええええ!!!」
いやこの人天文部の人だったのか…しかも同い年!?
「で、あんたは?」
「え、あー。僕は
「お前同い年かよ!ヒョロいな」
「なっ…!!」
「あと同い年なんだし敬語やめろや。虫唾が走る。」
「まぁ、うん。。。」
「しかし、同い年か。。。よし、ちょうどいい!お前、部長な!」
「…はぁ!?え、いやでも僕入部したばっか」
「部長命令な!」
「いや部長命令って僕部長になるんだったら、あれ、え????」
「あー!!もうつべこべうるせぇ俺様の命令だ!!有無を言わず聞きやがれ!!」
「ひ、ひええええぇ!!!わかりましたああああ!!」
「敬語やめろ!!」
「えええええ!!!」
前言撤回。やっぱ怖い人だ。
「で、天体観測…しないのか?」
「あぁ?たりぃな勝手にやってろや」
「え、でも君天文部だよ…ね?あ、そういや他に部員って」
「いねぇよ」
「…え」
「実質おめぇが2人目の部員だ。よろしくな。」
そう言って鋭い犬歯をのぞかせニヤッと笑うと、そいつはソファに突っ伏した
「…おい夏彦」
「ンだよ」
「天体観測と神話の研究、どっちがいーい?」
「………ア???」
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