識人
「2年から転入してきた天野くんだ」
「は、初めまして!都内から引越してきた
「すげぇ東京人だ!!」
「はい静かにーー」
転入してきてすぐは、色んな人に東京について聞かれた。東京なんてそんな良いもんじゃないのに。だったら星が見えるここの方がよっぽど…
"天文部員募集中"
「天文部、あるんだ!」
白い紙にボールペンで適当に書かれた文字
それを掲示板でみつけた僕は、その日の放課後部室を探した。
「天文部…といえば屋上だよな。」
そう思い、屋上へと足を進めた。もしかしたらもうそろそろ観測を始めているかもしれない。
「…寒っ」
たどり着いた屋上には観測をしてる人はおろか、人1人すらいなかった。
「はぁ…部室、探すか。」
"ゴンッ"
『いでっっ』
………ん???
屋上の扉を開けようとした瞬間頭上から声が聞こえた。扉の上には貯水槽がある。(時前に学内を案内してもらった時教えてもらった)
「あのー…誰かいらっしゃるんですか?」
「…あァ???」
ガラついた声と共に覗いた顔
それが夏彦との出会いだった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます