新入部員
「ささ、こっちのソファに座って座って」
「あァ??ここは俺様が寝てんだよコラ」
「どけ夏彦」
「ぐぁっっ」
無慈悲に床にすてられた夏彦は、渋々と丸椅子に座る
「えっとまず…名前と学年を聞かせてもらっていいかな?」
「はーいっ!
「白鳥ぃ?」
「…?どうした夏彦?」
「…いや、なんでもねぇ。続けろ。」
「じゃあ僕達の紹介もしておくね!僕は
「チッ。たりぃなぁ。
「ほらもっと元気ににこやかに!!新入部員だぞ!?」
「っせーよ!!」
「ごめんなぁ嵐夢くん。こいつこんなだけど根は良い奴なんだ。一応僕より天文部歴は長いよ。」
「えっ、じゃあなんで識人先輩が部長なんですか?」
「んーまぁ、こいつが1年からずっと天文部に居て、僕は2年で転入してきたんだけどね。入部希望しますって言ったら『じゃ、お前部長な』って。。。」
「言いそうですね笑」
「そういや嵐夢くんはなんで天文部に?」
「ボク、お星さまが大好きなんですっ!昔よくねーちゃんと星をみてて、それで。まぁ天文部をみつけるのにかなり時間がかかりましたが…」
「だよね、わかる。僕もみつけるのに苦労したよー。なんせこんなわかりにくいとこにあるもんだから。」
"ガラガラッ"
「夏彦くーん!お菓子いっぱい買ってきたよー!」
「お、おぉ、サンキューな。」
「って、嵐夢くんじゃんー!どしたん!?」
「あっ、おねーさん!ボク、天文部に入ろうと思って!」
「キャー!じゃあ嵐夢くんも一緒に食べよ〜!」
「わぁーい!ありがとっ!」
いつも夏彦くん夏彦くん言ってる女子達が一斉に嵐夢く〜ん、になっている
…うらやまけしからん。
「っておい嵐夢!!それは俺様の…!!」
「えっ、夏彦先輩のなんですか?でも、ボク、この味大好きで…うっうっ」
「だアァー!!クソ!!いいよ食えよ!!!あと先輩とか敬語とかクソムカつくから夏彦でいいわ敬語も使うな気持ち悪ぃ」
「うーん、識人先輩?」
「あー、こいつはそういう奴なんだ。そうしてやってくれ。」
「じゃあ夏彦っ!しょーがないからわけてあげるよっ」
「てめぇ、それは元々俺様のだっつーの!!」
「まぁ夏彦くんのというか元々は私達が買ってきたものなんだけどね?」
「なっ………!!!」
一気に賑やかさが増したなこの部。
もうそろそろ日が暮れる頃かな…
夏になってくると日が落ちるのが遅い
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