天文部

「おおぉいシキいぃポテチがねぇんだけど?」

「いや自分で買ってこいよ」

「あぁ?ンだとてめぇ」


ここは放課後の天文部部室(といっても最上階の倉庫を使わせてもらってる状況)

そこのソファでオラついてるのは僕と同じ高校3年生の夏彦だ。正直こいつが同い年とさえ思いたくもない。はぁー、頭が痛い。


「夏彦くん、私が買ってこようか?」

「お、おぉ…すまねぇな。」


相変わらず女に対しては弱い。もう少し僕への態度を改めてもらいたいものだ。

彼女達は天文部の名だけ部員。いや正直夏彦も名だけ部員だがあいつは一応なりとも副部長なので…なんとも言えない。


「シキぃジュースくれジュース」

「僕は召使いじゃないんだぞ夏彦」

「と言いつついれてくれんのな」

「うるせぇわ入れねぇとギャンギャン騒ぐくせして何言ってやがる」

「あァ?いつ誰がそんなガキみたいに騒いだっつーんだよ?」


"コンコンコン!"


「ん?女子達が帰ってきたならノックはしないはずだし…誰だろう」


"ガラガラ"


「はーい」

「あっ。初めましてー!天文部に入部したいんですけどっ!」


こんな廃れた部にとうとう新入部員が……!!?

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