n日後(後日談)

どうも、キヨシさん・・・。


あれから何日経過ですかね。

帰宅後は発熱もなく、元気に過ごせています。


ただ、すっげー体力落ちてんの。ちょっと歩いただけですぐ息切れる。

CTに出てた肺炎の後遺症なのか、単純にスタミナが落ちてるのかわからんけども、自宅に戻っても寝てばかりだとますます悪くなりそうなので、今は適度に外を散歩してます。


え、不要不急の外出は自粛しろだって?

いやぁ、アビガンの影響もあって尿酸値9超えてたんで、これは治療の一環と言い張りますわ。家の中で延々寝太郎してたら違う病気になるでよいよ。


外食もたまにしてます。極力自炊はしてますけど、こないだも3日間カレーになって頭おかしくなりそうになったので、一人暮らしに毎日自炊は無理。

念願のシースーを食べる機会も得たわけですが、テイクアウトコーナーに行列ができる一方で、スカスカのカウンターに座った自分は誰と対面する事もなく悠々と新幹線が運んでくる寿司を食えたんで、どっちがリスキーなんだか、これもうわかんねぇな?状態ですわ。


寿司ネタにも色々気付きがありました。

外食産業が幅広く停止しているためか、足の速い青魚(アジやイワシ)がいつもの3倍の量で提供されていたり、水面下で生産者にもしわ寄せは出てるようですねぇ。


エライ事になったね、世の中。


*  *  *


この日記に関する反応は一通り見て回ってます。

受け取り方は人それぞれですが、中には「自粛警察」と化してる人もいて、まぁいい感じでリトマス試験紙と化してますよね。ヒフヒヒヒ。


前述の通り、長い軟禁生活でスタミナと足腰がとにかく弱りまくってるらしい。

不自然な低体温は肉と飯を食う事で改善しました。今は36℃前後で体温キープできているので、やはり生きる上で肉は必要不可欠。とはいえ、このままホテルと変わらず家の中でじっとしていたらまた尿酸値も上がりそうだし、栄養管理だけではどうにも解決しなさそう。一人暮らしだと結局食べたいもん食べちゃうしな。

運動と言っても自宅じゃできる事も限られているので、とにかく世間の雰囲気を知るというのも兼ねて、街歩きをするようにしました。


最初は幹線道路を沿い繁華街を目指してひたすら歩いた。

バス停2、3個ほどの距離で直ぐに息が切れるので、やはり体力の低下を感じた。とにかく疲れやすい。休みながら歩く歩く。


道中、色んなお店を見ましたよ。

自粛しているレストラン、何故か消毒薬を量り売りしてる美容室、テイクアウトに注力した店、早営業・早閉めでどうにかやりくりしている居酒屋等・・・。酒類の提供は何処も19時で終わってしまうので、明るい内から泥酔してる人もいましたね。かなり殺気立ってたし、相当ストレスが溜まっていたんでしょう。目を合わさないように立ち去りましたが、アレは警察案件になったかもね・・・。昼間っから酒飲むしかないんだから、自粛社会の闇ですわな。


何でもかんでも自粛にするより、社会全体がライフスタイルを変えていくしかないんじゃね?


大きな川の河川敷に出ると、行く当てもなく座り込んでいる人、チャリで編隊を組んでいるファミリーに遭遇するなど、意外にも普段見ないような層が見受けられました。別の日の散歩でも感じたんだけど、街中の自転車移動ファミリーはマジで多い。お父さんだけランニングしてたり、母娘二人だけとかの色んなバリエーションあったけど、まぁ家の中にいたら子供もストレスたまるし、奥さんもイライラしてみんな頭おかしくなるんでしょう。

集団生活って大変ですね。(他人事)


繁華街に出ると飲食店などが閉まる一方で、お風呂屋さん(意味深)や小道具(意味深)を売る店などは普通に営業していたので、非常事態宣言が出ようが、人類はどんな状況下でも生物としての基本的な欲求(意味深)は不滅のようです。


みんなも小道具屋で暗黒熊手を買って、コロナを除霊しよう!

Yeah come on 平家BOY! Yeah!!


街を歩く事で、入院中には気付けなかった色々な社会の姿が見えてました。

今は世の中の価値観がグルグルと目まぐるしく変化していて、みんなその中で不穏な気持ちを抱きながら生きているんですね。例えば店に張ってる張り紙、手書きの物から定型文のような物まで色々とありましたが、手書きの物を張ってる個人店は大分悲壮感漂ってましたね。


パチンコに限らず、銭湯にせよ、飲食店にせよ、タクシーの運ちゃんにせよ、皆さん明日を生きるためにそれぞれが事業を運営しています。特に飲食業の方はそうですが、一度ポジコロが発覚すると世間から持たれるイメージは致命的と言わざるを得ません。彼等だって何のリスクもなく店を開けてるわけじゃないし、実際怖いですよコロナは。しかしその事を誰が責められようか?


今は基本的な事を忘れちゃいかんのね。


「自粛」を「強要」したらそれはもう「命令」です。それだけ相手に強く「自粛」を促す事が出来るのは、自粛させた事に対する「保障」まで担保出来る奴だけです。相応の「保障」を担保しない奴に、「自粛」を求める資格はないわけですよ。彼等は国や自治体の提示する「保障」が不充分と考えるからこそ、敢えて店を開けるわけです。我々にその事を咎める権利は無いですよホント。


「自粛警察」の彼等は、時に利用者に対しても声を大にして「攻撃」を行いますが、過度な恐怖に踊らされているようにしか見えません。目の見えないウイルスに対して、人間同士で争ってどうすんのさ。そのエネルギー、一体何処からでてくんの?

やっぱテレビ?テレビだよなぁ・・・。やっぱマスコミは害悪。


悪いのは隣人ではなく、なんもかんもWHOとテドロスです。

恨むなら彼等を恨んでください。特にテドロスにはフィストしても良いぞ。


経済が停止した今の状態が続けば、今度はコロナウイルス以上に経済苦で死ぬ人が続出する事でしょう。確かに新型コロナウイルスは恐ろしい病気だが、この国では自殺者の方が圧倒的に多い。病死者数は医療資源・質の指標ともいえるが、対する自殺者数は社会的病変の分かりやすい指標だ。

「自粛警察」の誕生に関しては国もマスコミもどちらも悪いと思いますが、同じ社会に生きる者同士が互いに監視しつつあるこの状況は、ハッキリ言って新たな「病変」の発生を目の当たりにしているようで、とても恐ろしいです。狂ってるわ。


みんな岡山ドバーランド_ポジコロ編でも見て肩の力抜けよ。プラネットコースターは見てるだけでも楽しいぞ?テレビ局(特にテレ朝)も朝っぱらから不安をばらまくだけのトンチキ野郎共はさっさと降板させて、今すぐ岡山ドバーランドの素晴らしさを広める特番を組め!


*  *  *


ホテル泊に関する反応もとても興味深かったです。本編では

「ホテルにいたら殺されるぞ!」

などと過激な表現になりましたが、リアルタイムで書いていたのでアレはガチの感想。


今冷静になって思い返していますが、常駐する看護師も毎日入れ替わりますので、発熱に対して危機感を持って接してくれた看護師と、休暇中に呼び出されて嫌々来てる看護師など、各々のモチベーションにもかなり差があったように思います。


患者情報もあの朝夕の発熱記録を書いた健康調査票たった1枚で、カルテなども無し。入所初日には4階と5階にしかいなかった入所者も、たった1週間で11階が埋まるまでに増えました。どう考えても一人の医者と看護師で対応できる数じゃないね。そういう意味ではなんだか彼等も可哀相な気もしますが、こっちも高熱でマジ死ぬかと思ったので、多少はね?(#^ω^)


何より、事務局のオッサンがあまりに公務員過ぎてダメ。詳細に伝えた夜間発熱の経過情報、大体あのオッサンで止まってたっぽいからね。普通は医師や看護師に直ちに伝えるだろ?気が利かねぇってレベルじゃねーわ。まぁそういう教育されるのが公務員なんだろうけど、多職種連携を何より大事とする医療現場では致命的にダメ。まぁ情報の集積する側の医師もほじくり先生だったから、連携があったところであまり期待はできなかったでしょうが。


病院については、だいぶ良いイメージで描写しましたが、自分が入ったのは高度医療も提供できる「大病院」でしたので、医師や看護師等のスタッフが概ね優秀だったというのがあります。日々コロコロと担当の変わる医師の連携はちょっと微妙なイメージでしたが、その分固定メンバーで回す看護師さんの連携はとにかく早く、正確で、大変素晴らしかったです。


とはいえ、病院にも色々あるので過度な期待は禁物。

中には連携皆無のコミュ障医師とかがいて、看護師やコメディカルがいつもいつもクソデカ溜息付きながら彼等のケツを拭いていますからね。連携不全のしわ寄せは最終的に患者さんに行く事になるので、それを考えると病院がハズレになる事だって充分ありえるでしょうね。ぶっちゃけそんな欠けた歯車みたいな人材はとっとと競争原理で淘汰されるべきなんですけど、どんなに人格が破綻してようが国家資格があれば「替えの利かない歯車」なので、周囲のスタッフはただ黙って彼等のケツを拭き続けるしかない。


コミュ障に食い扶持与える為だけの人足かぁ。

おお嫌だ嫌だ。仕事のモチベーションがクソほど下がるわ。


なんもかんも政治が悪いね。(ヒツジ先輩)


*  *  *


退院後によく耳にします。

「医療職の皆さまに感謝と支援を!!」

大阪じゃ医療スタッフに別途20万の手当てを出すって話が浮上してるらしいね。


うっひょお!!いいぞ、全国の都道府県でもやれ!!

スマホ5G対応機種に買い替えるぞ!!


なお、薬剤師は医療職に含まれない模様。


は?


おっかしいなぁ。俺は病棟で仕事しててコロナ貰ったはずなんだけど。

もしかすると病院薬剤師は例外的にカウントされるのかもしれませんが、ドラッグストアや調剤薬局の薬剤師やら事務やらレジの皆さんは、今までも一度だって医療職扱いされてきた試しがありません。


対面販売は義務化されてんのにね。ハッキリ言ってクソです、クソ。企業にもよりますが、毎年のインフルエンザの予防接種すら完全任意で、義務化もされてませんからね。病院内だとアレルギーが無い限りは全職員無償接種だよ?新型インフルの時だって、小売店で働くスタッフは優先接種対象にすらなりませんでした。


死んでも代わりはいるって事ですかね。

ほんと、なんもかんも政治が悪い。(ヒツジ先輩Ⅱ)


とにかく、こういう非常時に特定の職業の人だけ持ち上げるのはマジで止めていただきたいですね。大変なのはわかるけど、それが彼等の仕事だもの。拍手なんぞせんでええわ!拍手より休暇を与えろ!!


今はそんな事よりも一刻も早く妖怪マスククレーをどうにかするべき。小売店の皆さんは毎日あの化物と戦ってんのよ?世間もメディアも医師と看護師だけ持ち上げてんじゃないよファック!自分も東日本大震災の時に妖怪カクシテ=ナイデダセーとか妖怪ホントハ=アルンダローと強制バトルさせられて、とっっっても嫌な思いをしたので、人類はポジコロによって滅ぼされるべき。


業界団体もちっとは金儲けの事ばかりじゃなくてもっと従業員の事を考えてほしいね。何処のコンサルの入れ知恵か知らねーが、お前らの社内教育は思考停止のロボットを量産するガッチガチの洗脳教育じゃねーかよ。だーからキャパ超えた現場で薬歴未記(以下検閲)

せめて従業員がポジったら入院治療費と給与保障位はしてやれよなー頼むよー。


まぁ、あの業界も上の人等の頭は大概おかしいんで、無理でしょうけどね。

みんなも観よう、ドラッグストアガール!!(主演:田中麗奈)


*  *  *


今後の事。


然るべき時期に職場は再開するそうですが、当面は自宅待機になるとの事。

保健所からもそのうち連絡が入るらしいんですが、未だ忙しいのか今のところ何の音沙汰も無し。自分はアビガンの治験対象の筈でもあるんだが・・・病院側からも全く連絡ないですね。感染した他の同僚達もかなり体力が低下しているそうで、UNEIも早期再開は無理と判断した模様。ともかく、死人が出なかったのは不幸中の幸いですが、まだ入院中のスタッフもいますからね。


というか、本当にあの設備で再開なんてできるんですかねぇ?

対策不充分でまたクラスター発生したら流石にウンコ漏れるくらい笑いそう。

ま、なるようになるか。給料くれるなら何だっていい。力抜いて行こうや。

再感染&再入院したら今度こそ検閲無しでポジコロ入院記Ⅱを執筆やね。

一度は勝利した相手、何度だって勝ってみせるわ!(女騎士)


しばらくは自宅待機の生活が続きますが、引き続き街歩きはやるつもりです。

結構好きなんすよ、一人街歩き。不要不急の外出といっても、ボッチが外出たところで喋り方忘れるくらいには無言だから何も問題はないね。


最期に。


この日記のキャッチコピーは「もしもの時のポジコロ体験記録」です。

感染しない事も重要ですが、感染した上でどう生き延びるかを考えるきっかけにしてもらえればと思います。


食べたいものが自由に食べれるという事に感謝を。

動物は食えなくなったら死!


ウンコは健康のバロメーター!!

色!臭い!形状!毎日これらを注視し、肉体が欲する栄養を正確に分析して適切な食事を摂取せよ!困った時はバナナの出番だが、たまにケツにぶっ刺す人もいるので人類はやはり滅びるしかない。なんもかんも政治が悪い。


それでは皆さん、ご安全に。


ぐっばい。

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ポジコロ入院記 ポージィ @sticknumber31

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