15日目
2時
帰れマンデー!!
いやぁ結構好きなんですよ、あのサイコロでバス移動する旅番組。
特にね、あの伊豆下田のバサラ峠の回。県道から観音温泉まで歩いたのは賞賛に値するね!あと、あのバサラ峠の上り道は適度なワインディングで、バイクで走るとクッソ気持ちええんじゃᕙ('ω')ᕗ
ただ、バサラトンネル超えた後の下りは結構な殺人カーブで、上りの勢いを維持したまま下りコーナーに入ったライダーがよーく事故を起こすエリアなんじゃ。
しかもな、下りの先ではよく警察が速度取り締まりしよるけん。強気で攻めるのはトンネルまでにしといたほうがええんやな!
あと、エンディングの大沢温泉な!完全自噴の44℃源泉がドッバドバ出ておって、夏場は少し熱すぎるけど、秋から冬にかけていくと、これがまたええ塩梅で、気が狂うほど気持ちええんじゃᕙ('ω')ᕗ
ワシもな、こんな味気ないビジホに缶詰めじゃなくて、大沢温泉の湯治宿に泊まって、鯵の干物とか金目鯛の煮付けとかイサキの刺身とか食べながら療養したい人生だった・・・。
まぁ実際やったら3日目の夜くらいに中伊豆のココイチにカレー食べに行きそうだけど。
はぁー・・・・
そんなわけで、両腕がめっちゃ痛いんです。
上腕二頭筋が内部で損傷してんじゃないの?って感じに痛く、検温してみる。
38.1℃。本っ当にしつこいな、この発熱。
夜間帯で食事が摂れない事から、頓用でカロナール300mgを投入する。
深く息を吐くとヒューいう喘鳴音を確認したが、起きると出なくなった。
咳は無い。
足の裏がとても熱い。
7時
発汗が出て解熱したおかげで、寝るには寝れた。
昨日風呂入ってないから物凄く気持ち悪いけども。
とにかく夜間は腹が減って仕方がなかった。発汗したいのにその為に燃やす燃料が足りないという感じ。人間、腸(筋肉)が動かないと発汗が起こらない。
早くワイに山岡家の醤油チャーシューKKO(固め濃い目多め)ほうれん草+薬味ネギ+ニンニクフルトッピングのラーメン食わせてくれ。そうすりゃこんなのすぐ治るんだ。そろそろこのホテル泊が健康を害してきている気がして仕方がない。身体が欲する栄養を自由に摂れないというストレスは本当にキツイ。メンタルに来る。
うおー!ニャン美ー!うおぉー!早く家に帰してくれー!!
7時30分
定時検査の時間。
KT37.1℃、SpO2 99% Hr92。
7時45分
事務局から数値確認の電話。
昨夜の発熱とカロナールの服薬を伝える。
朝食に備え、葛根湯を飲む。頼む、今度こそ肉を・・・!
8時
朝食である。
内容は「お魚ご飯のヘルシーランチボックス」。
ふざけんな!(ガチギレ)YO!YO!YO!
こんな意識高いヘルシー料理で発熱に勝てるかYO!
何でわざわざハンバーグを豆腐ハンバーグにしてるんだYO!
そこは普通に肉のハンバーグで良いだろがYO!
怒りのビートを刻んだ後にアビガンをキメた。
126錠制覇まで、残りあと1回!!
服薬開始から2週間経つが、ここに来て再びの発熱。
本当に効いてんのかぁ?この薬・・・。
タミフルやイナビルは明確に発熱期間を短縮する効果があるが、この薬からはどうにもそういった作用を感じない。そもそも攻略すべき相手がインフルエンザウイルスではないというのもあるが、PCR上はもう2度も陰性が出ているので、効いてると云えば効いているのかもしれない。
では何故発熱が起こるのだ?未知のウイルスだけに、この奇妙な挙動の原因がサッパリ判らない。世界中の研究者が解析を進めているのだろうが、専門家ではない自分にはこれ以上の事は知りようがない。
出来る事と言えば、自らの症状から体内で起きている事を推測する事だけだ。
例えば、呼吸苦も巧妙に判り難いレベルのものが混じっているように感じる。
実際にSpO2にも異常はないし、息を吸ったり吐いたりするのに不都合はないのだが、定期的に窓を開けて外気を吸いたくなるような重苦しさ、息苦しさはもうずっと続いている。単に部屋の空調が悪いのか、呼吸機能のせいなのかは不明。
しかし実際にCTには軽度ではあるが肺炎像出ているし、それのせいなのか?
あと、これも推測に過ぎないが、昨日から発生している不明発熱は、もうウイルスの活動とは別の原因があるのかもしれない。もう最初に発熱してから2週間経つし、抗体産生が間に合ってないとは考えにくいからだ。
二次的な発熱の原因として、ウイルスの破壊が体内で進んでいるという可能性を考える。初期防御にしては時間が経過してるし、出来上がった抗体が次々とウイルスを攻撃しているのだと考えると、この発熱は白血球兄貴達が重い腰を上げたサインなのではないか?。
発熱時の痛みは筋肉の深部に及び、血管そのものが痛いような感覚さえある。ここで注目したいのが、コロナウイルスがACE2受容体をターゲットにしたウイルスだという報告だ。
自分でも大昔に勉強した事なので、おさらいとして記載しておくが・・・
人間に身体にはレニン・アンジオテンシン系という一連の臓器管理システムが構築されていて、このシステムは生命活動の維持に大事な役割を持っている。一連の酵素反応は以下の流れで行われているというのだが・・・
アンジオテンシノーゲン
↓(レニン)
アンジオテンシンⅠ
↓(ACE1)→同時にブラジキニン(空咳の原因物質)を分解
アンジオテンシンⅡ(血圧上昇など様々な生理活性)
↓(ACE2)←新型コロナウイルスが干渉する部分
他のアンジオテンシン類(様々な臓器保護作用などがあるとされる)
SARSや新型コロナウイルスはこのACE2という酵素に結合し、細胞内に侵入する事が知られている。元々コウモリのウイルスだった時はヒトのACE2に対する結合性は持ち合わせていなかったという話だが、じゃあなぁーんでヒトACE2に結合するようになったんですか?(威圧)という疑念が、今まさに世界中から中国へと向けられている。だって、過去にそうした研究に関する論文を発表しちゃってたんだものね。真相は闇の中ですが。
ACE2というのは身体のあちこちに発現しているので、新型コロナウイルスは割と何処にでも侵入して増殖する事が出来ると考えられる。今まさに身体中の筋肉があちこち痛いのも、こうした広いステージで免疫バトルが繰り広げられているせいかもしれない。
また、新型コロナウイルスで死んだ人々の多くに多臓器不全が見られたり、乾いた咳が出ていた事も報告されている。このウイルスがレニン・アンジオテンシン系にどのような影響を与えているのかは判らないが、少なくとも何らかの形で関与しているのは間違いないのではなかろうか?
さて、そんな自分は今現在身体の中で何が起きているのだろう?
元々タバコはやらないし、重度のフロスキー・サウナスキーだから血圧も正常。血管の柔軟性にはそれなりに自信がある方だったけど、今後もし高血圧を患うようだったら、それはもしかしたらこのポジコロが原因になるのかもしれない。
治療費は労災でどうにかしろ!(先手必勝)
10時30分
長文を書いていたらこの時間だ。
内線があり、検査をするから来いとの指令。は?検査?
弁当フロアへと移動すると、PCR検査するからと紙コップと綿棒を渡されたのだが、昨夜は38.1℃まで上昇している。今朝事務局にもその話はしている筈だが、なーんで把握してないんですかね・・・。
結局、その話を伝えるとPCR検査は中止。そらそうやろ。ちゃんと情報共有しろ!今朝方まで身体中バッキバキやったんやぞ?ついでに医師には葛根湯を飲み始めたという話もしたし、とにかく発汗するためのタンパク質が足りねぇ!という話もしておいた。肉を出せ!
今日解熱すればPCRは明日から仕切り直すとして、早ければ4日後には退所の運びとなるか?
次のプリキュアは家で見たいものだ。
申し訳ないがこのままポジコロビョーゲンを続けるのはNG。
11時10分
朝食の前に飲んだ葛根湯が効いて来たのか、36.4℃まで解熱。
一旦小康状態。
11時30分
昼食に備えて、次の葛根湯を飲む。
12時
昼食。
今日も冷たくなった飯に加工肉とポテサラだ。
弁当の包装には割烹とか書いてあるけど、嘘や!398円だろ!
この時点で、急速に体調が悪化。
昼食を食うのがかなりしんどい状態に陥る。
食べても胃腸が全く動いてくれず、胃につかえる感じがして、吐きそうになる。が、気合で完食した。食べたものが逆流しないように、必死でお茶を飲んで流し込む。おかしい。食事って本来はもっと楽しいもののはずなのに。
13時
強烈な寒気で起きていられなくなる。KT37.7℃。
おのれテドロス・・・てめぇだけは絶対にフィストしてやる。
13時40分
全身がバッキバキに痛い。筋繊維が内部からブチブチ切れてんじゃねーの?って感じ。特に太い筋肉で痛みが強く、上腕二頭筋や大胸筋、大腿筋の痛みを強く感じる。
14時15分
KT38.4℃まで上昇。
この時点で内線による看護師の健康確認。
葛根湯を飲んだが一向に発汗が起きず、先程も弁当を吐きそうになる等して状態が芳しくない旨を説明した。水を摂取し、カロナールを飲むように言われる。結局、ここは病院ではないから、看護師や医師が常駐していても出来る事はそれくらいしかないという事だ。
もしもこのまま高熱が落ち着かなかったらワイ氏、再び病院送りになって点滴ブッ込まれてしまうかもしれんな・・・。あ、もし点滴するならラクテック500mlに強ミノ混ぜた奴が良いです。
15時
カロナール300mg飲んだが、まだ効いてこない。
体温はいよいよ38.7℃まで上昇。うう・・・苦しい。
これもうスタミナのないガリヒョロ老人だったら死んでない?
15時10分
ようやくカロナールが効果を発揮し始める。猛烈な発汗。足先まで血管が開き、燃えるような感覚がある。
15時40分
体温計がベッチョベチョになるくらい汗かいてる。
KT37.9℃。まだ下がらぬか貴様。小康状態があったとはいえ、昨日の朝からずっと発熱してる。本当にしぶとい発熱だ・・・。
ここまで高熱が続くと、今度は臓器が破壊されてこないか心配になってくる。ただでさえケツ兄貴が破壊されてるというのに、臓器障害とかマジで勘弁してほしいゾ。
葛根湯はもう1日続けてみるが、解熱・発汗効果が弱いようならそろそろ別の薬物療法も検討する段階かもしれん。CRP測定してないから何とも言えんが、炎症性の発熱のような感じするし、ロキソニン先輩の出番かもしれん。
16時10分
かなりきつい波だったが、どうにかカロナールで乗り切れた模様。
大分楽になった気がするのだが、検温するとまだ37.3℃ある。
ちょくちょく水をがぶがぶ飲んでいるんだが、もう提供されるペットボトルでは足りず、水道水をがぶ飲みしている。
16時40分
すっかり楽になったので検温。35.7℃。
よし、今のうちに風呂に入ろう。昨日は入れなかったし。
17時
風呂入って来たが、相当スタミナが低下している事を実感する。
必要なケアとはいえ、人間は飯を食うのも風呂に入るのも結構なスタミナを使うという事だ。普段から少食な人は特に要注意。
17時30分
定時検査。KT36.6℃。SpO2 98% 脈拍125。
風呂上がりのせいか脈が異様に速いなぁ。
17時40分
検査結果報告の電話の筈だが、何故か弁当の話をされ、検査結果の数値を聞かれなかった。水分を多く摂らねばならないとの事で、ワイの弁当だけポカリスエットが追加されるらしい。
結局、検温やSpO2等の数値の確認は無かったので伝えず。
事務局の人間も何日も缶詰で相当お疲れらしいな。
弁当も我々と同じもん食わされてるらしいし。
夕食に備えて、葛根湯を飲む。
風呂上がりの汗が冷えてきたためか、また寒気がしてきている。
上着を着た。ブルっちゃうよぉ・・・!
18時
夕食。ポカリスエット1本追加なのかと思ったら、他にも水などで計4本2L分もペットボトルが入ってて草。ありがたく頂戴しよう。
弁当は幕ノ内弁当だった。温かいご飯が食べたい・・・何で電子レンジないんだろ、このホテル。
内容は昼に比べると大分マシだったが、やはり完食がそろそろしんどくなってきている。それでも気合で完食したけども、ゆっくり食べないと途中でリバースしそうになる。
18時30分
最後のアビガンを飲んだ。合計126錠・ミッションコンプリート。
さっき風呂に入った時に抜け毛が気になったんだけど、アビガンにハゲる副作用って、ない・・・ないですよね・・・?(震え声)
仮にも遺伝子をターゲットにした薬だし、ちょっと心配。
19時
事務局から先程確認されなかった検温類の確認。
確認忘れだらしねぇな?と先程は思ったが、よくよく考えたらこのビジホに入るポジコロ野郎共もどんどん増えてるから、そろそろ手が回らないのはガチっぽい。自分が入った時はまだ5階までしか入所者いなかったけど、今は8階まで使用されているらしい。そろそろこの施設もパンクするんちゃうか・・・?
コロナストローング本当に怖い。いつストロングになった?
さて、今日はもう風呂にも入ったので、少し早いですがそろそろ布団に入ります。
既に寒気と筋肉痛が発生し始めているので、今夜の戦いもちょっと分が悪そうです。これだけ高熱が続いたらそろそろ再入院させられそうな気配すらあるので、そうならない事を祈ります。ただ今の検温、36.8℃。
それでは皆さん、ぐっない。
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