ポジコロ入院記

６日目

１時３０分

またうなされて目を覚ます。

相変わらず体中がバッキバキに痛い。体温は３８．４℃だった。

眠気が強かったので、ジュースを一口呑んで直ぐに寝なおした。

まだ酷くはないが、横になっていると咳が出る。

５時３０分

明るくなったので目が覚めた。

朝の検温には少し早いが、測定すると３８，２℃。

やはり夜通し３８℃超えていたらしい。

今日はもう入院して６日目なので、最初に発熱した日から丁度１週間という事になるか。

６時

看護師から昨日のトイレの回数と熱の経過を聞かれたので、正直に話した。

昨日のトイレは小３回、大２回。夜間に咳が出ているという話もした。

労作性の息切れもあるだろう。

今日はシャワーの依頼をした。

６時３０分

色々と考えてしまうので、もうテレビは見なくても良いかな。

昨日もちょっとヒートアップしてしまって無駄に疲れたからね。

それにしても今回のポジコロ騒動、

(以下検閲)

ニュースを見ていると、かなり稀なケースではありますが、院内感染が出た後でもあれやこれや策を講じて最小数での封じ込めに成功している施設もありました。

自分の所も含めて院内感染の拡大を防げなかった病院について思うのですが、感染防御に対する意識が普段から低かったか、あるいは対策をしようにも設備的に無理だった可能性がありますね。

普段から職員一同がちゃんと勉強して、それを実践しようとする、そんな組織作りが重要だと思います。改革途中だったとはいえ、うちでは正直それは出来てなかった。ポジってしまった患者さんには、申し訳ないとしか言いようがない。

接触した所から粛々とポジらせていく新コロ兄貴に、忖度はありえません！

ポジコロ発生件数は目に見える指標だと捉えるべきでしょう。

７時１５分

検温したら３６．０℃。

やはり起きると解熱する。

今回ポジコロ野郎となってみて思う事ですが、夜間が地味にキツいっすわ。

まだ解熱剤使ってないのですが、そのうちヘタレてカロナールパクパクし始めるかもしれませんね。

７時３０分

バナナとみかんを食べた。ウホッ。

８時

バナナ食った後だけど朝食が来た。

豆を煮た奴と、味噌汁と、イカとキャベツの和え物、沢庵、ご飯、牛乳。

栄養士の方には申し訳ないと思った上で敢えて書くけども、今回の食事は割とマジでカイジやハンチョウが帝愛地下で食べてる食事に近い。

せめて柳内さんがいてくれれば・・・。

看護師さんには採血結果のコピーとＣＴスキャンの写真をお願いした。

そういえばＣＲＰとかも見てなかったし、こういう時はしっかり勉強しよう。

９時

すっかり目は覚めていたが、身体がだるいので横になりながら過ごしていた。

検温すると３７．０℃になっていた。

今日は昼間も発熱するのか？

１０時

トイレに行ったらモリモリウンコが出た。

今日のシャワーは１１時になるらしい。へぇー。

１０時３０分

担当医回診。ＣＴの写真と血液検査の結果が来た。

ＣＴは右肺の陰が３か所に増えてた。しかし全体に浸潤はしてないから大丈夫だとは言われた。夜間は相変わらず高熱が出てるって話をしたら、頭をひねっていた。

血液検査の結果を精査してみると、

ＣＲＰは０．３２と若干高いけどほぼ問題なし。

白血球数が意外に少ないのが謎。普通増えるもんじゃないの？

肝機能は脂肪肝らしく軒並み高めだが、γＧＴＰ以外はほぼ正常値に近いのでそう気にする必要はなさそうだ。

問題は尿酸値で、（以下検閲）

水を飲む量を増やそう。

尿酸先輩が結晶化しちゃうやばいやばい・・・。

１１時

シャワーの時間。

今日も着ている肌着下着靴下類は全部捨てる。

サッパリできてありがたいが、湿度の上がるシャワーは職員さんをポジらせてしまいそうで心配だな。

１１時４０分

風呂上りでスッキリしてるんだが、何となく検温したら３７．２℃。

えぇー、解熱してないのかよ。

１２時２０分

昼ごはんは青椒肉絲と吸い物、冷奴、ハーフバナナ。

そろそろ食べるのがしんどくなってきたので、夕方からご飯の量は減らしてもらう事にした。

１２時４０分

食事する事に疲れてしまい、ぐったりしている。

そういえば今週はヤンマガ読んでなかったなぁ。

カイジやハンチョウも読みたいが、何よりパラレルパラダイスの続きがめっちゃ気になる。びゅるびゅる！

１３時

メールで知ったのだが、（以下検閲）

えぇ・・・？（ドン引き）

１３時２０分

息苦しい。検温したら３７．２℃。今日は本当に熱が引かない。

タオルを濡らして頸動脈などを冷やすようにした。

１３時５０分

体温が３８．１℃に上昇。マジでしんどい。

濡れタオルで冷やすにしても限界がある。そろそろＨＰの低下を感じる。

１４時４０分

体温３８．３℃。動画を見る気力も無くなり、パソコンを閉じてひたすら横になっている。

１５時

トイレに行ったついでに、ついに看護師にカロナールを所望。

排尿でも解熱してないし、もう自然解熱の限界点に到達した感がある。

歯医者さんを除き、滅多な事では自発的に病院に受診する事は無い自分だが、それでもこれは病院に行こうと決断するレベルに到達。

それくらいしんどい。

カロナール３００ｍｇ投入。

ＳｐＯ２は９５%。脈拍は１１０位あった。

１５時３０分

服薬から３０分でカロナールが効き始めた。

熱の放散を感じる。汗がどばぁーっと噴き出してきたんじゃ。

１６時

発汗中に測定。３７．８℃。まだ高いが、それでもかなり楽になっているのを感じる。普段薬飲まないので、こういう時に解熱鎮痛剤がめっちゃ効く。

１７時３０分

看護師から体温の確認。３６．１℃まで下がっていた。

普段、雑に扱っているカロナールが今は神の薬のように思える。

すげー、カロナール超効くわ。

１７時４０分

（以下検閲）

新コロ兄貴は中々体内からは消えてくれないようだ。

１８時

夕食。魚のおろし竜田揚げ、キノコと豆の和え物、大根酢漬け、フルーツ（以下検閲）

ご飯は少なめになっていたが、正直今はもうこれくらいでちょうどいい。

２０時

定時検温。３７．６℃。

カロナールの効果は切れたようだ。１５時に服薬したので、やっぱ４時間くらいで抜けますね。まさに教科書通りの薬物動態。

２０時１０分

寝る準備をする。

今日は歯を磨いた後にヒゲも剃った。

定時検温の数値を看護師に報告したら、念の為サチュレーション測定。

９７％と回復してるので大丈夫っぽい。

今日はこの辺で終わり。

今夜もハイパー免疫バトルゾーンに突入すると思われるため、間もなく就寝します。

ぐっない。