3日目

2時10分


メッチャ身体痛くて目が覚める。

検温してみたら38.0℃まで上昇しているではないか。

なんでや!ウンコして完全勝利したやろがい!


一応市販の葛根湯は持ってきてはいるが、葛根湯の件は医師には話してないので、ここでは敢えて飲まない事に。恐らく問題はないんだろうが、アビガンと相互作用あるかどうかもわかんないし、医療スタッフは患者に勝手に薬飲まれるとマジで困るので、みんなも持参薬飲むときは事前に相談するんやぞ?


薬は飲まなかったが、支援物資を食わんとは言ってない。

熱が出ているので、差し入れの小さいミカン(ダブルマーコット)を1個食べた。

柑橘類はビタミンCもあるし、清熱作用のあるカリウム摂取できて食物繊維も豊富だ。時間的にもちょうど小腹が空いた頃合いだ。


部屋も乾燥しているという事もあって、発熱しているととにかく口の中が乾燥して喉がやられてくる。昨日は水しか飲めなかったが、こういう時に酸味のある柑橘類があるのはとてもありがたい。唾液も出るし、分泌物が出ると気道の保護にも繋がる。全身の痛みに加えて喉の奥をチクチクと針を刺すような感覚があったので、これが続くとまずいな、と直感的に感じた。報道でも、回復した人が肺にガラスが刺さったようだったという表現をしていたので、そうした刺激が咳を誘発し始めたら肺炎悪化の兆しと捉えるべきだろう。


発熱で眠れるか心配だったが、2日連続で睡眠がとれないのはリスクが高いので、再び寝なおした。寝れた。


6時


外の明るさで起床。

やっぱり身体中が痛かったが、検温すると36.9℃。

バナナの次はミカンで完全勝利してしまった。


夜間高熱が出た旨を看護師に報告すると、

「大丈夫ですか?解熱剤要りますか?」

と聞かれた。ミカン食って寝たら自然解熱したと話したら、

(は?)

という顔をされた。やっぱゴリラ扱いされてそう。


その後、同僚と互いの生存確認のメール。

(以下検閲)どうやら自分以外の同僚達はカロナール貰ってどうにか解熱させているらしい。


ミカン食って自然解熱させたのは俺だけか・・・。


解熱剤の話題ついでに、葛根湯の件を看護師に相談。

あとで医師に確認するとの事。


そういえば自宅待機の人(無症状陽性)のメールで知ったが、(以下検閲)


朝食までヒマなのでバナナ食った。ウホッ。


8時


朝食が来る。切り干し大根とホッケとみそ汁とご飯。

ふりかけ付きなのはありがたかったが、妙に味が薄い気がする。


8時30分


朝食の後、トイレに行ったらウンコがモリモリ出た。

その後アビガンを4錠飲む。


9時


検温。36.4℃。

血圧134/82。至って正常だが、身体はまだバッキバキに痛い。


昨夜は発熱した事もあって睡眠時間も短かったので、妙に眠気に襲われたが、今寝ると夜寝れなくなりそうなので我慢した。


10時


美人の女性医師が回診に来た。葛根湯の件を聞いてみたら、やはり使わないでほしいとの事。アビガンとの相互作用もまだ詳細不明だし、漢方はたまーに肝機能障害が出るから、不確定要素は取り除きたいらしい。


高熱時はナースコールで解熱剤対応かな・・・。

個人的にはなるべく解熱剤には頼りたくはないが。


12時


昼食はラーメンだったが、殆ど味がないじゃないか(呆れ)

味覚障害かと思ったが、揚げシュウマイは味するしなぁ・・・。

そして、デザートにまさかのバナナ。

そろそろバナナ食うのきつくなってきたんだが・・・。

支援物資の熟れていた方から先に食べた。ウホッ。


13時


午後はパソコンで動画見たり、アビガンについて調べたりしながら過ごした。

アビガンはRNAウイルスの転写酵素に、偽物の材料として入り込んでその複製を阻害するらしい。詳しくはググって、どうぞ。

アビガンは退院までトータルで126錠も飲む事になります。


15時


検温は36.9℃。少し微熱気味だった。

相変わらず身体は節々が痛いし、だるい。


15時30分


バナナの影響で便意。ウンコがまたもやモリモリ出た。

きっとこれで微熱も下がった事だろう。

ホントこの日記、3日目にしてバナナとウンコの話しかしてねぇな。


16時40分


何故か今更(以下検閲)


17時


保健所から電話。普段ほとんど電話する事がないので、こう立て続けに電話来るとびびるわぁ!


何故か症状経過を聞かれ、

「今から○○病院に入院してもらいます」

と言われる。


もうその病院にいるんですが・・・。


伝達が上手くいってないのか、今日新たにポジコロになった別の人とかけ間違えたらしい。保健所もいよいよ余裕がねぇな。


18時


夕食はエビチリとザーサイだった。

美味しかったけど、なんか塩気が足りないので支援物資のポテチを摘まんだら、ようやく味覚障害になっている事に気付いた。


今まで病院食の味が薄いもんだとばかり思っていたが、流石にポテチの塩気すら感じないのはおかしい。


味覚を更に詳しく検証してみると、


甘味→○

塩味→×

酸味→△

苦味→?

辛味→○

旨味→?


という感じ。

苦味と旨味は該当する食材を食べてないのでわからんが、明らかに塩味が感じにくくなってるな。


18時40分


食後のトイレに行くとまたもウンコがモリモリ出た。

今日は1日3回もクソを出したんで、気持ち、ええんじゃ。


部屋に戻ってアビガンを4錠飲む。


20時


検温するとまさかの37.1℃。

嘘やろ・・・?今日3回もウンコしたのに・・・。

特に体のだるさは感じてなかったので、身体が発熱状態に慣れて感覚が鈍り始めているらしい。


バナナウンコ療法は3日目でもう限界なのか?


20時30分


歯を磨いて顔を洗い、寝る準備をすしたあと、トイレに行った。

寝間着に着替えたが、発熱し始めているせいなのか少し寒気がする。


21時


布団に横になってこれを書いている。

試しに検温してみたら、36.5℃になっていた。

うーん、これもうわかんねぇな?


これから夜間の熱発時間帯に入る。戦いの幕開けや。

果たしてバナナウンコ療法は3日目の夜に通用するのだろうか?

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