2日目
0時
23時前には消灯して横になったのだが、目まぐるしく変わった環境に色々と考えてしまう事は多く、なかなか寝付けない。
日本の致死率は2%か・・・。
信頼度2%つったら、パチンコで例えると緑保留位だな・・・。
あ、でもシンフォギアの緑保留は割と当たるんだよなぁ・・・。
こんな所でそんな引きほしくねえなぁ・・・。
ウトウトとして意識が落ちたのは0時頃だった。
2時20分
だるさというか、筋肉痛を感じて目を覚ます。腹筋の奥が痛いというか、色々と筋肉が痛い。インフルの時の筋肉痛って感じだ。頭痛は継続。検温してみたが、36.8℃と発熱はしておらず。なんかのぼせたみたいな、熱が外部に放出されてない感じがする。発汗無し。
普段はこういう時は山岡家のラーメンでも食ってスッキリ汗をかくところだが、食う物がない。物凄く腹が減っており、何か食わないと眠気が来そうにもない。
冷静に今何が欲しいかを考えてみると、窓は開けていたんだが病院特有のカラッカラ空調で喉が異様に乾くので、おそらくは酸っぱい物・・・みかんだ!温州みかんのジュースが飲みたいと感じる。あとコンビニのトンカツ弁当。とにかくめっちゃ腹減ってるし、喉の渇きを酸味のあるジュースで潤したいという欲求が強かった。
けど、深夜帯だしそんなもん手に入る筈もないので、諦めて水飲んで再び横になる。
3時40分
起きたり横になったりを繰り返した結果、やっぱり眠れないので開き直る事にした。パソコン開いて動画見ながら時間を潰す。他所の病院の院内感染の情報なんかを検証しながら過ごした。全国あちこちで起きてるし、これもうヤバいんじゃないの?
他院に搬送された同僚が(以下検閲)
6時
朝の検温。36.9℃。微熱としては微妙なライン。
とにかく腹が減った。飯はまだか?
明るくなってきたので、テレビを点けて報道の様子を確認する。まだ昨日から新しい情報は増えていないようだ。
7時
テレビの音声が催眠音声となり、ウトウトし始める。少し寝た。
8時20分
待望の朝食が届けられた。
・納豆(減塩醤油)
・ごはん(茶碗半分)
・人参、大根、かまぼこ、豆等を刻んだ何か。
・牛乳
・味噌汁
圧倒的少量っ・・・!
まるで寝かせた胃袋がびっくりしないようにするための病後食であり、味が不味いわけじゃないんだけど、とにかく量が少ない。
一日外出券があればなぁ!
3分で完食。
8時50分
アビガン9錠を流し込む。
9時
看護師が現れ、検温とサチュレーション測定される。
36.8℃、96%。至って正常だ。
夜間にトイレに呼ばなかった事を心配された。
そういえば、昨日家を出てから排尿はあるけど便通が来ない。
10時
医師回診。何か異常ないですか?と聞かれたので、空腹で2時間しか眠れず、と素直に吐露。昼ごはんからちょっとだけ量を増やしてくれるらしい。やったぜ。
昨日の採決の結果を聞いてみたが、特に問題はないとの事。
案の定ちょっとだけ肝機能が悪いらしいが、まぁ・・・脂肪肝ですね。
あと、昨日CTで撮った肺炎像の写真を見せてくれた。右肺奥に確かに白い影があるが、素人目にはこれが肺炎って言われても「ふーん」って感じだった。
10時半
回診時に過去の行動履歴を書いた紙を書けと渡される。
過去2週間の行動だが、詳細を書くとなんか火種になりそうなので割愛する。
人の多い所には行ってないが、そもそもリモートワーク出来る仕事じゃないので徒歩で通勤してました。
今回は院内感染により同僚からウイルスを貰ったパターンで、発症のタイミングから察するに、感染したのかそう前の話では無いらしい。逆算してみたが、潜伏期間は恐らく6日。(以下検閲)
それにしても便通が来ない。困ったな、ワイは便通が無いと体調悪くなるんや。
12時30分
昼食はシチューとサンドイッチ。ちょっとだけ多めにしてもらっていた。
朝食からまだ4時間しか経ってないので、空腹感はほぼ解消した。
13時
ようやく便通が来た。しかし量が少ない。少ないが、それでも排便をすると一気に体調が良くなるのを感じる。人類がコロナに勝つにはウンコが必要だったんだ!
14時
学生時代の友人から支援物資が届いた!
大量のオレンジジュースとバナナとちょっとしたお菓子。
これで空腹問題は解消したので、完全勝利は間違いない。
15時
検温は36.2℃。体調はそんなに悪くない。咳もないし、だるさも感じない。
ただ、頭痛はやっぱりある。
血圧も測定されたが、120/80と正常。
この日は入浴日だ。
お風呂の準備をして、ナースにシャワー室まで案内される。
シャワー室は二重カーテンになっていて、外側のカーテンの中に入ると外カーテンは閉じられ、「脱げぇ!」と指示される。脱衣すると内側のカーテンの中に入り、男性スタッフを呼んで内カーテンを閉めてもらうという行程だった。
全裸のままスタッフが入って来るので、かなり恥ズイ・・・。
この間、一切カーテンは触ってはならない。
触って良いのはシャワー室内の手すりやシャワーノズル、カラン類だけだ。
完全に
(カーテンの)内で踊ろう~♪
うへぇ、自分で書いててイラっと来たわ。
シャワーが終わると、シャワー室の中で服を着て、再びボタンを押してスタッフにカーテンを開けてもらう。とにかく何も触るなと事細かに指示されるので、地味に傷つきます。まぁ仕方ないんだけどさ。
この時、昼のスタッフと夜のスタッフで若干接し方に差があるように感じた。
この辺は各ナースの個性にもよるんだろけど、昼間の若いスタッフはかなりマニュアルに忠実に動いている印象だった。よく教育が行き届いているともいえるが、正面には立たせてくれないし、極力近くで喋るな!という空気を醸し出している。トイレに入る時も個室のドアノブを触らないで、と釘を刺され、部屋に戻る時も後ろに立たないよう、ドアの右側に立てと指示された。
いや、それはそれで感染対策としては正しい行動なんだけど、なんかこう、もうちょっと・・・ね・・・。
夜間のナース(ベテランっぽい)はその辺の当たりがちょっと柔らかいので、少し安心感を抱きました。どちらの対応も間違いではないので、あくまで感じたままの感想という事で。
16時30分
別の同級生から支援物資第2号が届いた。
旅行用のシャンプーセットと、お茶やポカリスエット、そしてまたバナナ。
バナナこれでもう12本位あるんだが・・・届けてくれたナースにゴリラ呼ばわりされてそう。
これ以上太るなとナースに釘を刺される。
でもバナナこんなにあると日持ちが悪そうなので、早速1本食った。ウホッ!
これで夜間の空腹に怯える事はほぼなくなったな。
コロナなんぞバナナで撃退したるわ。
19時
同僚から更なる感染者が(以下検閲)
夕食は昼と同じくらいの量だったが、ご飯ものだったので少しは腹持ちが良さそうだ。おかずは肉と茄子の卵あんかけ的なもの。普通に美味しかった。
バナナもう一本食った。ウホッ。
19時30分
アビガン飲むの忘れてた。今回から4錠で定常状態を維持する。
20時
20時の検温は37.3℃。食後に少し倦怠感を感じたので、もしやと思っていたたが、やはり熱発していたか。
初日に37.5℃と出てから、2日挟んで2回目の発熱だ。
このコロナウイルスの本当に厄介なところは、1回症状が出てからまもなく消失し、密かに活動を続けているという所なのかもしれない。
不調を感じたら「早い内に休みに入っておく」というのが最大の予防策なのではなかろうか。一旦症状が消失した後も、実はウイルスは排出され続けてるんだろうし、多分この間に無理した人から広まってるんじゃないか?
でも本当の所はわからない。一気に悪化する人もいるので、PCR検査の遅れが致命傷になるという段階はもうそろそろ来ているのかもしれないな。
検温の事をナースに話したら、咳が無いかを確認された。
やはり肺炎の悪化を警戒している。
逆に言えば、肺炎が悪化しなきゃコロナはただの長引く風邪という事だ。
21時30分
歯を磨き、寝る前にトイレに行く。
ここで上手く便通が出てくれれば解熱は確実だが・・・?
や っ た ぜ 。
支援物資のバナナ作戦が成功だ!昼間に中途半端だった分も含めてモリモリウンコが出た。部屋に戻って体温を測ったら36.5℃に解熱しているではないか。
やはりウンコをすると熱が下がる!
ポジコロ野郎が生存するのに必要なのはやはり糞!
闘病中の奴、はよう糞まみれになろうや!
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